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SEO業者への発注前に

Google Search Consoleヘルプで「SEOが必要なケース」というページがあります。これが結構面白い記事ですので、ご紹介しながら私の解説も載せていきたいと思います。

SEOが必要なケースって?

このSearch Consoleヘルプページでは、これからSEOを始めるうえで、SEO業者の選定を検討しているサイト運用者を対象に、どういった基準で選定していくべきかを案内してくれています。最近では随分減ってきましたが、実際に悪徳SEO業者も存在しており、そういう業者に限って自己PRが上手いのも事実です。ですので、ある程度の発注知識と選定基準は明確に持っておくべきだとGoogleは教えてくれています。

もちろん、SEOサービスやSEO業者を活用することについてGoogleは否定していませんし、それが良質な効果をもたらしてくれるのであれば推奨すらしています。

SEO業者に確認すべき質問例

その中で、SEO業者の選定基準に繋がる質問例が紹介されています。以下の10個です。

  • 過去の事例のサンプルを見せてもらい、成功事例を紹介してもらう。
  • Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っているか。
  • オーガニック検索に役立つオンラインマーケティングサービスやアドバイスを提供しているか。
  • どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
  • 同業種での実績。
  • 該当する国や地域での実績。
  • 外国語サイトの開発経験。
  • 最も重視しているSEO技術。
  • 創業年数。
  • 連絡方法。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。

引用)Search Consoleヘルプ

では、気になるものを解説していきたいと思います。

Googleのウェブマスター向けガイドラインに従っているか

これに関しては、SEO業者に質問しても「はい、従っています」としか言わないと思います(笑)。ですので、実際に発注してから気付くケースが多くなると思われますが、事前に改善提案を貰えるのであれば、課題点に対して具体的にどういうコーディング手法を行うべきか1,2つ例を挙げてもらうと良いでしょう。その内容がガイドラインに則しているのかを判断する発注知識も必要になりますが…。

オーガニック検索に役立つオンラインマーケティングサービスやアドバイス

まさに最近問われている内容ですね。「SEOアプローチの一部」として私がご紹介したセッションを最適化する考え方についてのことです。要は“検索ユーザーのことを考えたサイトページ案がSEOに繋がっていく”提案をしてくれそうかどうかですね。

どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法

サイト育成を目指し、半永久的に改善し続けるSEOとは言え、取引が発生する以上「いつ」「誰が」「どのように」という部分は必要になってきます。つまりKSFとKPIです。もはや「○月までに△△△というキーワードで□位を取ります」なんて言うのはKSFともKPIとも呼べず…その先にある流入数やその他あらゆる指標も含めて考えていく必要があるわけです。そこにしっかりと期日を設けて共有しながら遂行してくれるSEO業者を選択しましょう。

最も重視しているSEO技術

これはGoogleのSEO技術のことを言っているのではありません。そのSEO業者が持つノウハウやプランのことを指しています。例えば、プランニング力に重きを置いていたり、分析力だったり、コンテンツライティングだったり、ビッグデータ活用だったり、業者によって長所は様々あります。場合によってはコンサルタントの知識等、SEO業者内のペルソナに力を入れているところもあるでしょう。私が知る限りでも、それぞれのSEO業者には特徴があります。全体網羅型~専門特化型、プランナー依存型~ツールやデータ活用型なども入れると本当に多岐に渡ると思います。ですので発注側としても、どこの分野でどう補ってくれる業者なのかを判断する必要があるわけですね。

創業年数

私は実は個人的にここを重要視しています。SEO事業を成立させてまだ若い業者はノウハウが個人に寄っています。つまり“その人”じゃないと出来ない業務だったりしています。従って何かしらの理由で“その人”じゃなくなった場合、円滑な業務ができなくなってしまうわけです。対して創業年数が古く、成熟したSEO業者であれば、事業としてノウハウが詰まっており、業務チーム体制も整っているケースが多いです。もちろん古くても社員数が少なければノウハウは偏ってしまいますので社員数と合わせて確認しなければならないのですが、創業年数は意外と重要な判断材料だと思っています。

連絡方法

誰に相談して良いか分からず、SEO業者の営業担当に言っても「確認します」の1点張りで、いつまで経っても回答が得られないケースもあったりします。そもそもコミュニケーションが欠落した運用をする業者はストレスになるだけですので、「何については誰に訊けば良いか」という情報交通体制を明確にさせておきましょう。

とにかく注意して発注を

今回の紹介ページ内では、さらに具体的な悪徳SEO業者例も挙げてくれていますので、全て読むことをお勧めします。なかには私が読むと「本当にそんな業者あるの?」と笑っちゃうようなケースも見受けられますが、きっと事実としてあるのでしょう。そしてそういったフィードバックがGoogleに届いているのだと思います。

今まで私も「SEO取引における3大要素」「今後の短期的SEO傾向」「サイト制作時の5つのポイント」「SEOは月額制or成果報酬制?」「SEO費用とは何か」等々、SEO取引に関してはかなりセンシティブに記事を書いてきました。
ある意味、SEO業者を選択する段階からSEOは始まっていますので、発注力や発注知識をしっかりと持ちながら、とにかく注意して発注ください。

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