SEO評価プロセスを概念で知る

SEOにおける施策に関して、局所的に色々な情報を知る機会がありますが、体系立てて評価プロセスを概念で知る機会も少ないですし…ここはひとつ、かなりザックリ評価の流れとそのための施策内容をご紹介しておこうかと思い、連休明け1発目に書いてみました。今回は流入後の施策を考えることでSEO施策を見据える点を重視してみました。

賑わい

ふわふわ

全体の流れを知る

「やれタイトルタグを云々――」「構造化データを云々――」とかを抜きにして、どういう流れでサイトを客観評価されるか下図にしてみました。ここでいう客観評価とは世間やGoogleです。

SEO評価プロセス

流入とSEO施策の因果ループに関しては「卵が先か鶏が先か」の話になってしまいますので一旦省略しますが、まずはアクセスを増やすための努力が必要です。とにかく流入を増やすことです。しかし、流入後にすぐ離脱、もしくは短い時間で直帰してしまうようなサイトであれば、結局SEOランクも長続きしないでしょう。

なぜか?
Googleが滞在時間やセッションを評価しているとかそういう話ではなく、良いサイトでなければ賑わうことが無いからです。良質なサイトは賑わいます。そして、Googleはその賑わいを評価しています。だからすぐに離脱するようなサイトは賑わいもしないので、いくらテクニカルなSEOを施そうと評価は上がらないわけです。

ユーザーによく読み込まれているようなサイトページであれば、そのユーザーの何割かは、自身のSNSやブログ、サイト等で紹介してくれるでしょう。つまり代理で発信してくれるわけです。それは自ずとリンク(被リンクを受ける)やサイテーション(噂される)に繋がります。また、ユーザーがよく購入や申込するようなサイトであれば、それは評判になり、やはりあちこちで拡散されるようになります。それはレピュテーション(評価される)に繋がります。

その外部リンクやサイテーション、レピュテーションは、客観的なSEO評価に加算されます。結果、検索順位が高まるわけですね。これを間接的SEO施策と呼ぶべきか…いや、もはやこれも直接的なSEO施策になっていると私は考えています。この演繹的評価プロセスは、どう考えてもハミングバードによって実体化されているはずです。

今回、上図ではその中で出来ることを「ToDo」マークしています。

ふわふわ

運用者側で出来るToDoを知る

検索からのCTRが高い

検索結果のクリック率(CTR)を上げることは、サイトへの流入数を最大化するためにも重要です。それはクリック率がSEO評価に繋がるとかだけでなく、上位表示サイト像としてあるためにも必要です(この理論に関しては散々触れてきたので割愛します)。

読み込まれている

次に、いかに読み込まれるサイトページを作るか、です。これはとにかくしっかりとユーザーに滞留してもらうために以下の2つの概念を念頭にすることです。

  • 分かりやすく、理解しやすいこと(「書く」だけでなく「描く」)。
  • 詳しいこと(専門的にも精通している)。

これは恒久的に大事だと思います。詳しく書けば書くほど、専門的になりすぎてとっつきにくい記事になります。だからと言ってとっつきやすい記事を書こうとすると、どうしても専門性に欠けがちです。しかし、コンテンツを「書く」のではなく「描く」ようにすれば、分かりやすく図解したりも出来つつ、テキストで細かく書いたりも出来ます。コンテンツにおいては、「分かりやすさ」と「専門性」は相容れないように感じますが、それは難しいだけで不可能ではないのです。逆に言えば、その難しさを乗り越えたコンテンツが評価に値するというわけですね。

よく購入・申込されている

これは単純にコンバージョン率(CVR)向上施策になるわけですが、それはなにも“ユーザー導線を整えて、セッションしやすくする”だけではありません。そもそものサービス改善(Product、Price、Place、Promotion)から見直さなければ、どんなにサイト設計が良くても意味がありません。“良いものを良く伝える”ことが大事なわけなので、“良いもの=サービス改善”と“良く伝える=ユーザー導線改善”の両方が必要なのです。

評判が上がる

評判を上げるために、“評判そのものを作り上げる”ことをしても意味がありません。自画自賛しても真の評判を得たわけではありません。これは人工リンクと同じで、刹那的な“その場しのぎ”に過ぎません。評判を上げるには前述を徹底することが必要です。

ただ、評判が上がる手助けをすることは出来ます。例えば、以下のような施策です。

  • 顧客対応を改善する。
  • SNSで拡散しやすいようなソーシャルボタンを設計する。
  • コメントしやすくする。

顧客対応が良ければ、評判は上がりますし上がりやすいです。これはオンラインでもオフラインでも同じです。ソーシャルボタンを良い感じに設置できれば、ユーザーは少量の作業でサイトページを賑やかしてくれるかもしれません。同様に、コメントしやすい機能やコメント欄を設けることでも評判を得やすいでしょう。実際にGooglebotはUGC(User Generated Contents)をクロールしていますし、コメント欄も評価対象に入ります。ですので、活性化しているサイトページであれば当然加点されるはずです。もちろん注意点はありますが、賑やかしの一環として視野に入れておくのは効果的だと考えられます。

ふわふわ

サイト運用者の仕事とは

SEOを販売促進としてだけで捉えると見えてこないかもしれませんが、SEO評価プロセスを概念レベルで考えると上記のようなことが重要であり、これぞまさしくサイト運用者の仕事と呼べるのではないでしょうか。

もちろんテクニカルなSEOもGoogleアルゴリズムにおける電脳的要素として大切ですが、ある程度のところでSEO施策が1周したら、本記事のようなSEO真理を追究し始めてみてはいかがでしょう。こういう施策の方がよっぽどユーザーにも建設的ですし、やりがいがありますよね。

そして、そのためのレポートやKPI、効果検証を行ってくれるSEO業者こそが良いパートナーであると呼べるかもしれません。


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