Googleは米国現地時間12月14日、202212リンクスパムアップデートを開始したと発表しました。これは全言語にグローバル対応するアップデートで、ロールアウトには2週間かかるようです。2022年10月にスパムアップデートがありましたが、今回はリンクスパムアップデートのようです(とはいえ原理は同じですので最終的にGoogleのドキュメントを辿ると同じページに行きますが)。
リンクスパムアップデートやスパムアップデートの基礎知識は当ブログの以下ページよりご確認ください。
- リンクスパムアップデートについて:「リンクスパムアップデート」
- スパムアップデートについて:「スパムアップデート」
- Googleが行ってきたスパムとの戦いや各システム、SpamBrainについて:「2021年のスパム対Google」
- 202210スパムアップデートについて:「202210スパムアップデート」
また、Googleの英語版ランキングのリリース履歴にも既に表記されています。
というわけで、今回のSearch Central Blogにおけるフォロー記事をご紹介したいと思います。
Today, with our December 2022 link spam update, we’re leveraging the power of SpamBrain to neutralize the impact of unnatural links on search results. The update launches today & will take about two weeks to rollout. Learn more: https://t.co/ACO2Ut8wmi
— Google Search Central (@googlesearchc) December 14, 2022
引用)@googlesearchcより和訳
Googleからの発表内容
もうすでに何度かスパムアップデートは行われており、そのメカニズムも冒頭のリンク先で解説していますので、今回はGoogleからの発表内容の和訳中心にご紹介します。
Google検索における2022年12月リンクスパムアップデートのリリース
本日、2022年12月リンクスパムアップデートを実施し、SpamBrainを駆使して、検索結果を操作しようとする不自然なリンクの影響を無効化します。
SpamBrainによるリンクスパムとの戦い
SpamBrainは、Googleのスパム対策AIシステムです。スパム行為を直接的に検知するだけでなく、リンク売買している双方のサイトや、発リンクを目的として利用しているサイト検知までも可能になりました。
このアップデートがサイトに与える影響
Googleが本日開始した、この2022年12月リンクスパムアップデートは、完全に展開されるまでに約2週間かかる予定です。スパムリンクが無効化されるだけでなく、これらの不自然なリンクによって不審なサイトと判断されるとランキングが変化する可能性があります。このアップデートは、全言語に適用されます。
Googleが今まで声を大にして伝えてきたように、主に検索順位の人為的操作のために得たリンクは、リンクスパムです。Googleのアルゴリズムと手動対応は、こうした不自然なリンクを大規模に駆逐することを目的としており、今後も影響範囲を広げていく予定です。不自然なリンク構築を行っているサイトを見かけた際は、私たちにスパムレポートをお願いします。このアップデートに関する具体的なご意見はヘルプコミュニティまでお気軽にお寄せください。
引用)Search Central Blogより和訳
今回の記事は何気に凄いことを言っています。Googleによると悪質で不自然なリンク行為の抽出だけでなく、リンク売買している会社や発リンク目的のサイトまで特定できるようになったとのことです。そして、今までは「リンクを無効化するから意味ないよ」と言っていましたが、久しぶりに手動対応(巷で言う“ペナルティ”)を匂わせています。かなり本気度が見受けられます。そしてこの年末にアップデートを入れてくるあたりも、業者の営業時期を狙っているような…(笑)深読みしすぎですかね。
気を付けましょう。
お知らせ
年内は今回の記事で投稿が最後になります。2022年もありがとうございました。ちょっと年内テンパってまして…私。本当は「E-E-A-T」の話やGoogle Search Status Dashboardの話にも触れたかったのですが、年明けの公開に向けて執筆を進めておきます。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。