IT・Web業界の人口

Googleが12,000人規模のレイオフを実施したことは記憶に新しいかと思います。TwitterではElon Musk氏が約3,700人のリストラに踏み切り、Metaは約11,000人(全従業員の訳13%)の解雇と約10,000人の追加削減。Microsoftも約10,000人の雇用を削減すると発表し、Amazonでは約18,000人の削減と内定取り消しも行っています。先日「IT業界だから安心?」という記事を書きましたが、ChatGPT等に代表される言語生成AIの進歩が2045年問題(シンギュラリティ:人工知能が人間の知能を上回ると言われている時期)を早め、それに先駆けてAIでカバーできる職に就いている社員(且つ発展性がない?)がレイオフやリストラの対象になっているのかもしれません(私は外部の人間なのでテキトーな憶測です)。

もうGAFAMレベルでこの波がはじまっているということは…ほどなく、その他大手のIT系企業にその波が届き、中小企業にまで派生すると考えています。さて、IT・Web業界の人口は今後どういう方向に進んでいくのでしょうか。私が思う勝手な方向性を無駄に書いてみようかと思います。

AIによる言語生成は事後処理という位置づけ

まず、今のChatGPTに代表される言語生成AIの登場によって、冒頭で述べたような社員や人間の削減に繋がるのかどうかを考察してみたいと思います。本当にAIが人間の職を無くすのでしょうか。
というわけで、前提の話になりますが、ビジネス全てにおいて私が必ず考えている構図は以下のピラミッドです。
 

ビジネスピラミッド
 

私はこのビジネスピラミッドをいつも考えるようにしているのですが、このピラミッドは一番下の土台部分から考える仕組みとなっています。
 

  1. VISION(目的・展望):目指すもの
  2. MISSION(課題):目的・展望から現状を引いたもの
  3. STRATEGY(戦略):課題解決のカギ
  4. PLAN(計画):いつ、どう戦略を達成するか
  5. MANAGEMENT(管理):誰が、何をするか
  6. ACTION(実行):実施

 

現時点で、言語生成できるAIが機能するのはどこなのでしょう?
おそらく最後のACTIONの部分だけですよね。ところどころ統計算出して施策付けすることはできても、今できるのは最終的なアウトプット部分だけかと思います。つまり、ACTIONだけのビジネスや業務の場合だと、AIか人間かで、精度とスピードが速く、生産性が高い方が生き残るでしょう。ちなみに今の時点では、ここの部分においてもまだ人間のほうが良いのかな、と。逆位ここの時点でAIに負けてしまう人は…難しいかもしれませんね。

AIによる言語生成はまだまだゼロイチで考えられる思考ではなく、既にあるビッグデータの処理と調整ができるだけなので、プランニング後の事後処置に過ぎない、というのが今のところの私の持論です。ですので、誰かに言われたことだけをやる人は…どうなんでしょうね。

ここ最近のIT・Web業界

つい先日まで完全に売り手市場だったIT業界。「未経験だけど、頑張ります」で人柄採用した会社も多かったのではないでしょうか。それほど売り手市場でした。入社しても会社が合わないと言って数ヶ月で退職し、それでも別の会社にすぐ就職できるほど売り手主体な状況でした(愚痴ではなく、普通にこういったケースの企業は多かったと思います)。しかし、それもそろそろ終焉に近づいているのではないかと私は思っています。

それは、実際に「GAFAMの元社員が流れるから人員は補充できるから」とかが理由ではなく、AIの登場やリモートワークの働き方によって、より効率的な経営とは何か、より効率的な業務運営とは何か、ということに重役たちが気付き出したから、だと私は考えています。
 

AIの登場によって気付いたこと

ChatGPTの登場によって、AIによってアウトプットされるモノの品質が格段に上がったことは誰しもが分かることでしょう。しかし、私が重要だと思ったのは、同時に「どういうインプットをすればどういうアウトプットになる」というところまで考えられるようになったところです。インプットの方法、それはつまりマニュアルだったり教育システムだったり発注方法だったりします。その方法が上手く見いだせれば、それは対人間にも使えるわけで、それによって一人の社員の生産性が上がれば同業務の社員数を減らすことができるわけです。逆に言えば、同業務の社員を多く採用しなくても済むようになるわけです。
 

リモートワークの働き方によって気付いたこと

同じことがリモートワークでも言えます。リモートワークがスタンダード化することで、アナログ管理からデジタル管理が主流になり、より社内業務やプロセスが簡素化された会社が増加しました。しかし、実はそれだけではありません。取引先の担当者がリモートワークになることで新規営業が困難になったのです。テレアポしても担当に繋がらず、むしろ担当がいても「リモートワークです」と言えば電話を切らざるを得ない状況になりました。それによって、各社営業はどうしたか…インバウンドで営業できるようにメール(やメール原稿)を強化し、ホワイトペーパー(や間接営業方法)を強化し、SNSアカウント(やアプローチ方法)を強化するようになり、従来の焼き畑的な営業方法に依存しない、頭を使ったコミュニケーションに注力するようになりました。焼き畑的にひたすら頑張る営業社員ではなく、頭を使ってアプローチできるインバウンド営業にシフトしていった会社が増えました。

今後のIT・Web業界

このように、AIの登場やリモートワークによって、それまで当たり前だった業務やコミュニケーションを試行錯誤することで、わざわざ人を採用する必要もなく解決できる手段を見つけ出した会社は増えてきています。おそらくGAFAMに代表されるレイオフやリストラもそういう理由が働いているのではないか、と私は推察しています。

なかなか採用しない会社が増えれば…当然、応募者のスキルハードルも上がるわけで、結果的に今までの「未経験だけど、頑張ります」応募者は通じなくなるわけです。じゃあ「どんな人が重宝されるの?」についてですが、ここから先は「IT業界だから安心?」で触れていますので割愛します。

というわけで、今後IT・Web業界の効率化は進んでいくため、現時点での市場サイズ感のままで考えれば業界に携わる人口は減っていくのではないか、と私は考えています。求められる人材のレベルが上がれば当然振るいにかけられるので、全体的にはIT業界の人口は減少していくものですよね。ブロックチェーン技術やWeb3.0、Web4.0が活性化していけば新しいIT市場ができ、そこにまた働き口が集まるのかもしれませんが、それでも今よりは減少していることでしょう。

胡坐をかいてテキトーに居座っていると、やり直しが利かない年齢で会社から放出される、なんてこともありますので、毎日研鑽することをオススメします(自戒)。


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