五月病にはマンダラート

さて、2017年度の新入社員は社会人になって4ヶ月が経ちました。五月病というものもありますが、最近ではこの解釈も少しズレてきており、「新しい環境における精神的適応障害」というよりも「新しい環境に小慣れてきてモチベーションが低下する」ような症状を指したりしています。では、そんな時にどう考えていくべきかについて、稚拙ながら持論をご紹介したいと思います。

ネクタイ

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マンダラート

メンター(≒新入社員の精神的なサポーター)がよく使用するのはマンダラートです。マンダラートはアイデアや発想の手助けをする考え方のひとつで、9つのマス目を作成し、発想や着眼点を広げていく考え方です。

マンダラート例
マンダラート例

このマンダラートに新入社員の将来像や目的、目標を記載することで、目標達成のための第一歩が何なのか、そしてその一歩は着実に達成しているのかを計ることができます。このマンダラートは定性的な要素に使われがちですし、漠然とした目標を具体的に落とし込むためには結構役立つチャートです。

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私のマンダラート?

私は誰かのメンターを行っているわけではございませんが、道に迷った(SEO営業の)新人の相談を受けたり、その教育を行うことも多いので、そういう子たちを対象に以下のチャートを使うことがあります。

私のマンダラート例
私のマンダラート例

私が今まで20年近くに渡って見てきた経験の中で、新入社員に「将来どうなりたい?」と訊いて圧倒的に多かった答えが「一人前になりたい」です。「一人前ってなんだ?」という疑問もありますし、そういう意味なら私だってまだまだ一人前とは言えませんし…でもそんなことを言っていても始まりませんので、「まぁ、一人で色々考え、行動できるようになりたいんだろう」という解釈をします。実際、1人で出来る仕事なんて少ないんですけどね…(笑)。

本来のマンダラートのように9マス使うと頭がゴチャゴチャになりますので、私の場合はとりあえず三角形で4マス使います。中央に来るのはもちろん一人前。そして、その一人前を形成するのは、業種と職種と社会人です。「○○という業種の△△という職種において、社会人として一人前になる」ということが「一人前になりたい」ということだと思いますので、こうした三角形になります。ちなみに、ここでは職種を営業と記載し、業種を業務と記載しています。では、それぞれ簡単にご説明したいと思います。

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一人前の営業

一人前の営業を形成する3大要素を「売上」「付加価値」「行動量」としています。営業は売上を上げてナンボですので、売上という要素が入るのは当然ですが、そこには付加価値と行動量が伴います。つまり質と量です。

「付加価値」というのは「自分ならではのサービス」「そのサービスならではの利点」等を追求し、取引先にとって最良の価値を提供し続けるよう研磨することです。販売商品の付加価値をとことん見出し、その上で自分自身の付加価値を見出すことが必要です。「私だから売れた」という価値を作ることです。その価値とは何なのかをとことん考えることが重要です。

そして、「行動量」。いくら口先だけで格好良いことを言ったり、優れた意見を持っていても、結局は数多くこなしていかなければなりません。新社会人にとっては一見無駄に思えることでも決して無駄ではなく(映画「ベスト・キッド」参照)、売上を上げるためにはとにかく行動し続けることが大事です。結局は量を多くこなした者が売上額を上げます。質を追求した上で、量も増えれば売上は最大化するわけです。

ですので一人前の営業になるためには、売上と付加価値と行動量の目標を策定し、今目標に対してどこまで来ているのかを確認することが必要です。

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一人前の業務

次に業務。業務においては「知識」「行動量」「質問力」が3大要素でしょう。先ほどの営業項目部分でもご説明した質と量が、ここでの「知識」と「行動量」です。やはり業種も職種も同じことが言えると思います。しっかりと知識を身につけ、後はひたすらやるのみです。私がSEOを教える時も、まずは知識を入れてから自分でやってみることが重要だと説明しています。

ただ、新たな要素として「質問力」があります。要は「聞いて覚える」ということです。最近はここがうまくできない子も多いです。落ち込んでいる子に声をかけると「実は○○で悩んでいた」ということを言われるケースが多く、それは誰かに訊くだけで解決する悩みだったりしています。つまり先輩や上司に上手く質問できないケースが多いのです。「質問ある?」と訊かれてやっと質問するのではなく、自ら進んで訊きに行ける積極性や質問力が必要になります。

若い子が質問力を磨かない原因として、「そんなこといちいち訊くな!」と上司に言われそうだから…という感想も多いようですが、それは上司にそう言われた場合のみ、改めるようにした方が良いと思います。もちろん自分自身でしっかり考えた末で質問した方がお互い健全ですが、そもそもいつまで経っても自分自身で考えがまとまらない時だってあるはずです。そういう時は迷わず「自分で考えてもまとまらなかったので質問させてください」と言いましょう(笑)。

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一人前の社会人

最後に一人前の社会人の3大要素です。「言葉遣い」「作法」「報連相」を挙げています。言葉遣いと作法は同じ内容のように感じますが、一応分けています。言葉遣いとは敬語(尊敬語、謙譲語)だけではありません。どんなにセリフが日本語として成立していようとも、発言内容が「どこから目線だよ!?」と思われるようでは言葉遣いが成っていません。しっかりと自分の立場を鑑みた上での言葉遣いであれば相手に不快感を与えることはないでしょう。もちろん営業としても言える要素ですが、そうしたあらゆる要素を踏まえて言葉遣いが適切か考える必要があります。

作法というのは身だしなみや勤務態度、立ち振る舞いが含まれています。時間にルーズなのは言語道断ですが、清潔感の欠落やデスク回りが整理されていない等、風紀等にも気を配るようにしましょう。

最後に「報連相」。これは「報連相の在り方」や「万事全て先手なり」でもご説明しておりますので詳細説明は割愛します。ただ一つここで再度申し上げるとしたら…悪い事態ほど早く報告するようにしましょう。

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おわりに

そして、上記のマンダラートでは各要素を通して「主体性」「実行力」「対話力」にも触れています。これらは自ら進んで行動するという意識が重要ということを表しています。こうした各要素と意識において、どこまでを目標とし、そして今それに対してどれくらい出来ているかを確認しましょう。その差分がミッションなわけですから、早々にそのミッションをクリアしていけるようにしましょう。それが出来た時には、恐らく一人前です(少なくとも「一人前になりたい」と言った時の自分像はクリアしているはずです)。

五月病やモチベーション低下等、色々精神的に壁にぶつかることは多いですが、そういう時こそこういったマンダラートで現状を再認識することも解消法のひとつとしてオススメしたいと思います。