• 長い1ページ派or短い複数ページ派

長い1ページ派or短い複数ページ派

これ、いまだに結構あちこちでご相談を受けます。3年くらい前から結構相談を受けているのですが、私も選択肢として話す程度で明言してきませんでしたので、自分用のメモも兼ねてここに書いておきます。要はGoogle検索を意識した際、「短い(文字数の少ない)ページを多く作ってサイトのボリュームを図るほうが良い」のか「少なくても良いので、長い(文字数の多い)ページをしっかり作ったほうが良い」のかという相談内容です。結論として、私の意見は圧倒的に後者なのですが、その理由について今回記載すると同時に、プラスアルファとして考えることについても触れておこうかと思います。

長くても濃厚な1ページを作ったほうが良いに決まっている理由

まず、前提として断りを入れておきますと、今回の議題となっているのは、Informational Queryに対応するような説明的コンテンツの場合とさせていただきます。そしてそこから派生する「事例」「比較」等の関連クエリも考慮した場合を指しています。常識的に考えられるボリュームの範囲内ですので、既にここの感性が違う人には危険な内容になりかねませんので、予めご了承ください。そして、長いページといっても無駄に長いテキストを書けというわけではありません。ダラダラと意味のない接続詞や繰り返し文言は一切排除することが前提です。まぁ、それでも一定のテーマに則して書くのであれば、絶対的に長くなってしまうと思います。

というわけで、以下に濃厚な1ページを作ったほうが良いに決まっている理由をご紹介します。4つあります。
 

1.インデックス資産を考慮する

新規ページのインデックス遅延」で触れていますがGoogleは高品質で有用なコンテンツを迅速に優先掲載(インデックス)する働きがあります。日々増えていく玉石混交のWebページを無限に検知してランキングするのではなく、本当に品質の良いものを検知しようとする働きです。SDGsとか省エネとかを考えれば至極当然かと思います。ですので、当然Google側からすれば、低品質なページで充分な情報がないと解釈したページがあればインデックスしようとしないでしょうし、同Webサイト内で類似した内容が既にあると解釈すれば、新しい類似ページをインデックスしようとはしないでしょう。つまりしっかりとテーマを持ったワンストップなページ(全てそこで完結するようなページ)を評価するはずです。

逆に言えば、文字が少なくて短いページを類似テーマ内でポコポコ作ったところで、インデックスされません。500文字程度×100ページをアップした結果、どれくらいがインデックスされるでしょうか? 極論すれば、50,000文字の1ページにした方が良いでしょうし、そもそも500文字程度の100ページを1ページにしようとしても、実は微妙に重複するところが出てくるのではないでしょうか。

これが長くても濃厚な1ページを作ったほうが良い理由のひとつです。

 

2.パッセージランキングを考慮する

SEOとターゲットリテラシーの両立」で触れていますが、パッセージランキングが裏付けるようにGoogleはページを隅々まで読んでくれます。ですので、下手にインデックスされるか分からないページをいくつも作成するより、インデックスして隅々まで読んでもらった方が良い、という理屈です。あとは、説明順序をしっかりと作ると良いでしょう。大事なこととしては、施策キーワードを考慮した際、その検索心理が求める情報は何なのか――しっかりとすぐに回答できるような順序が宜しいかと思います。Webページは常に結論ファーストで設計する方が好まれますので、読者(ユーザー)のことを考えて設計しましょう。そう考えると、ユーザーにしてみれば「あの情報はこっちのページ、こっちの情報はあっちのページ」みたいになるとブクマもリンクもしづらいですし、何より読みづらいですよね(笑)。

これが長くても濃厚な1ページを作ったほうが良い理由のひとつです。

 

3.ページ内リンクや目次を考慮する

これは理由になる話ではないですが説明順序の都合上ご説明させてください。濃厚で長いページになる場合は、必ずこれを考慮しておきましょう、という話です。それはページ内リンクです。つまり目次ですね。長くなる分、ユーザーがコンテンツ内容を見失わないためにも目次は必要です。ちなみに、「目次の順序はランキングに影響する?」でもお伝えしていますが、テキトーに書きやすい順で目次付けしないようにしましょう。前項でお伝えしたように、結論ファーストを前提に、ユーザーが理解しやすい順+欲しい情報順を意識して設計することをオススメします。

 

4.サイト全体のバランスを考慮する

最後の理由としては、サイト全体の構造の話です。企業サイトであれば、最終的には販売促進が目的になったりすると思いますので、そもそも施策したいキーワードはTransactional Query(Doクエリ:行動を起こしたいクエリ)が対象です。しかし、低品質なページがポコポコ大量に出来上がることで、全体のサイト構造のバランスを偏らせ、結果的に何を目的としたWebサイトなのか、Googleが判断できなくなってしまうことがあります。その結果、最悪、そもそも施策したいTransactional Queryで検索上位に表示されなくなるケースに陥ることもあります。

何のサイト?

サイト自体のアイデンティティやガバナンスを整え、全体の方針や各コラムの機能的位置づけを明確にしながら作成することが大事なのです。そして各ページが一定の検索クエリでテーマ性を食い合うようなことがあってはならない(=管理の煩雑化)と思っています。そこまで慎重にオウンドメディアを整えなければならないのに、ポコポコページを作れますでしょうか?

これが長くても濃厚な1ページを作ったほうが良い理由のひとつです。

コンテンツは運用するという概念を持ちましょう

そして、最後に私が声を大にして言いたいこと。それは、「コンテンツは作って公開して終わりではなく、その後運用してナンボである」ということです。検索心理は日々変化します。それは市場の推移や規模だけでなく、DXの影響もあるでしょうし、政治、経済、社会、技術的背景や検索者のリテラシー向上もあると思います。10年前に「Web2.0」について調べる人と、今「Web2.0」について調べる人とで同じ内容で良いものでしょうか?

同じ検索クエリでも知りたい情報やリテラシーは刻々と変化しています。にも関わらずWebサイトには同じコンテンツをずっと放置しておいて良いわけはないんです。Googleもそれを見越しており、いつのどんな内容なのかをwww上のあらゆる情報から検知・把握しようとしています。つまり、コンテンツも運用・保守・改善していく必要があるのです。

私は随分前からコンテンツは運用する時代ということを根強く唱えてきました。今日、偶然ある商談先でご担当者様とその話で意気投合した時、めちゃくちゃ嬉しかったです。

一方で、コンテンツを運用するのであれば、しっかりとページ単位でその働きを管理しておかなければなりません。それなのに、文字の少ない多くのページをイチイチ管理していられますか? 本当に満足のいく1ページをちゃんと管理した方が良いと思いませんか?

実際に、ある取引先のWebサイトで「以前SEO用に大量に作ったページが300ページくらいあるんだけど、統廃合したいから手伝ってほしい」という相談を受け、分析したことがありました。分析した結果、その300ページのうち今後も使えると判断したWebページは数十ページしかありませんでした。しかもその数十ページは統合すれば2,3ページになってしまう程度のボリュームと重複箇所がありました。もし、以前の段階で数年先のことも見越せていたらこんなことにはならなかったかもしれませんし、何より工数とお金が勿体無さすぎますよね…。

 
長くなりましたが、以上が私が「長い1ページ派」である理由です。


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