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目次の順序はランキングに影響する?

コラム等の記事を読んでいると、どの記事も面白いように「とは」「種類」「メリットデメリット」「使い方」「注意点」の順番で目次設定されていて、その通りのストーリー順序で記事化されています。これは以前にも私は触れています。しかし、この順序はSEO評価(検索順位が上がりやすいこと)に繋がるのでしょうか。私の持論をご紹介します。

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なぜみんな同じ順序で書くの?

冒頭にご紹介した記事内にある要素の順番はなぜ起こるのか。これが本当にユーザー評価やSEO評価を得やすいのか。私が考えるに、この手の順序になってしまうのは以下の2つの原因が考えられると思います。

  1. 強調スニペットを狙っているから
  2. 外部ライターが書きやすいから

まず、強調スニペット狙いの話ですが、これは例えば「○○とは」とか「○○ 意味」とかで検索すると出やすい強調スニペット化のためではないか、ということです。そもそもの意味を説明する文章をページ上部に目立つように配置し、見出しタグに絡めて掲載することで、比較的強調スニペットに取り上げられやすいと考えた結果なのではないか、と――。しかし、今では文節ランキングも導入されていますし、実際にこれは関係ないということが分かります。

次に外部ライターが書きやすいから、という点ですが、外部といっても社外の人とは限りません。営業をやっている人がWebサイト内の記事コラムも担当することになって、何からどう書いて良いか分からない…という人も一種の外部ライターだと思います。しっかりとライティングのことを考えずに「とりあえず書いたやつを納品することがゴール」と思うような人は外部ライターにありがちです。そういう人が記事の内容を考えようと思うと、定義から明確にしたがるものです。その結果、「とは」から入って「種類」や「メリットデメリット」…みたいな順番で書いてしまうのだと思います。

いずれにしましても、コンテンツ上部に大事な要素を入れるのはアリなのですが、はたして「○○とは」みたいな言葉を改めて最初に掲載することが望ましいかどうか…これはユーザー心理によって賛否分かれるでしょう。少なくとも「この順番だからSEO評価に繋がる」とは思えません。

この手の順番で記事を書いたらダメなの?

この手の順番で書いた記事に対して、私には否定的な感情があるという印象を(文脈から)受けるかもしれません。まぁ、ぶっちゃけ私はあまり好きではありません。それには以下2つの副作用が起こってしまうからです。

  1. 記事が先細りする
  2. ド素人以外にとっては面白いと思わない

この手の順序の書き方は先に述べた“外部ライター”にありがちです。とりわけ、「書いた記事の納品がゴール」の人です。そういう人なので、モノの定義や種類、メリットデメリットはある程度勉強すれば書けるので、その辺の内容は充実しています。しかし、実際の使い方や注意点となるとシズル感(やっている人の話)が必要になってくるのです。実際にやっていない人が執筆する使い方や注意点なんて、読んでも全然面白くないんです。そういう意味で記事がどんどん
先細りしていくわけです。

例えば「せどり」で検索した人が読む記事の最後に、注意点を説明する上で「大きな商品を扱うと場所を取って部屋のスペースを逼迫させるので注意しましょう」って内容…どうですか? 有益ですか?
それよりも最後に注意点を説明するなら「実際にせどり対象商品として考えるなら、下手に色々な商品に手を出すより、リピートするライフスタイル必需品に焦点を絞ったほうが良いです。なぜならば…」みたいな内容の方がシズル感がありませんか?(ごめんなさい、この例は「せどり」を知っている人しか分からない例です)

そういった経緯もあり、そもそも検索クエリの内容自体を知らないようなド素人であれば「知らない」から「分かる」ようにはなるはずですが、ある程度検索クエリの内容を知っている人が改めて検索するにはかなり物足りないのかな、と思います。ですので「もう一度読み返したい」記事ではないですよね。つまりWebサイトのエンゲージメントは奪取できない記事というわけです。

じゃあどうすれば良い記事だっていうの?

まず、前述したように、文節ランキングを考えても順序関係なく評価されるはずですので、要素はしっかり押さえた上で、文章構成をとことん考える必要があるでしょう。当たり前の話ですが、情報そのものを掲載することで価値が上がる時代は終わっています。「情報によって最終的に誰に何を伝えたいのか」明確化されている記事こそユーザーにもSEOでも評価されている時代です。

ですので、記事を書く際は、伝えるべき情報要素をしっかり踏まえた上で、最終的に何を言いたいか見据えて書くようにしましょう。あとは演繹法で書くか帰納法で書くかの違いかと思います。そして、しっかり先を見据えられた記事は自ずとコンテンツが読みやすい順番で形成されているでしょうし、唯一無二の記事になることでしょう。

是非、ライティングする際にチャレンジしてみてください。

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