Google Search Console(以下:GSC)が現地時間7月14日に検索アナリティクスの精度が向上したと発表されました。GSCの数値をKPI化している人もいらっしゃると思いますので、一応ご紹介したいと思います。
何が起こったの?
いつの間にかGSC内でのインフラストラクチャの更新通知も消えていると思ったら、こんな通知が表示されていました。
そしてそのクリック先には以下のように記載されていました。
Googleの記録システムにおける前向きな追加改善として、検索下位クエリのデータに関してもより正確な数値を提供できるようになりました。この変化によって、表示回数の増加に影響するかもしれませんし、一方で平均掲載順位の下落も生じるかもしれません。ちなみにこれは、サーチコンソールのレポート内だけの話であって、通常のGoogle検索に関する実際の流入等の話ではありません。
引用)Search Consoleヘルプ(英文)より意訳
現地時間2017年7月14日ですので、GSC上では2017年7月13日付の数値から変更されているってことですね。
実際変わったの?
7月13日が木曜日で、日本では15日、16日、17日は土日祝日だったということもあり、7月13日以降の数値の変化がまだ分かりにくいです。もう少し日にちが経てば分かると思いますが、現時点での一部のGSC検索アナリティクスの状況をご紹介します。
やはり上記グラフですと分かりづらいので、土日祝日の影響がないメディアやECサイトの例を下記グラフで確認してみましょう。
確かに合計表示回数(赤線)は上昇傾向にあって、平均掲載順位(緑線)は下落傾向にありますね。検証や分析結果が変わってしまいますので、GSCの検索アナリティクスをレポートに使用したり、KPIに使用しているご担当者様はかならずこの注意事項を明記しておいた方が良いでしょう。また、今回の更新がどれくらいの数値変化をもたらすかについては、まだ日にちが経過していませんので、しばらく様子を見るしかありません。
確かに今までのGSCの平均掲載順位ってちょっと怪しかったですし、傾向値程度にしか参考にしていませんでしたが、これからはもうちょっと注視できるようになるかもしれませんね。