大したお話ではないのですが、集客を分析したりSEO上のKPIを計る上で、「Google Search Console(以下:SC)とGoogle Analytics(以下:GA)のどちらで確認すべきか?」というご相談をいただいたりします。また「SCとGAで数値が若干異なったりしていませんか?」というご質問もいただいたりします。ですので、ふわふわっと私の意見をご紹介しておきます。
KPIはどちらで?
お好みで(笑)。一般検索からの流入をKPI化するのであれば以下の違いや特性を理解しておけば良いと思います。
- SCは飽くまでもGoogle検索からのクリック数であること。
- GAは様々な検索エンジンからの流入を確認できること。
- SCはクエリ単位で流入確認できること。
- GAは流入クエリが厳密には分からない(not provided/not set)こと。
- SCは流入後のセッションについて分からないこと。
- GAはセッションやCVR(コンバージョン率)等、流入後の動態が分かること。
これらを理解した上で設定しやすい方をKPI化すれば良いと思います。
ちなみに、私は直近1ヶ月×3(ヶ月分)のSCのクリック数とGAの流入数を比率化することで、どちらでもKPI化できるようにはしています。ですので、SEO上のクエリを意識するのであればSCを、セッション上の導線を意識するのであればGAを活用しています。
SCとGAのズレは?
GoogleのSearch Consoleヘルプでは以下のように記載されています。
- 最終更新日以降、サイトがクロールされていない。
- Search Consoleでは、重複アクセスやロボットのアクセスを削除するなど、追加のデータ処理が行われるため、他のソースに表示される統計情報と異なる場合がある。
- Googleアナリティクスなど一部のツールでは、ブラウザでJavaScriptを有効にしているユーザーのトラフィックのみがトラッキングされる。
クローラーやユーザー側の設定等、細かい要素によって若干ズレが生じるということです。母数が少なければ左右されてしまうかもしれませんが、不特定多数を対象としているようなサイトであれば想定内の数値だと思います。
SEOを考えるのであればどっちも見ること
さて、SCとGAの違いを簡単にご紹介しましたが、SEOを施策付けしていく上では実際にどちらに重きを置くべきか――結論から申し上げますとどちらもです。
SEO施策は「ユーザーの検索心理(インテント)を捉え、応えられる情報コンテンツを適切に配置し、検索ユーザー体験を最適にすること」なので、セッション改善もすべきですし、当然クエリも深掘りしていく必要もありますので、どちらもですね。
私も実際、現場業務でどちらも検証していますし、これからは包括的なサイト改善が重要になるでしょう。検証要素は満載なのです(笑)。