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具体的な内部リンク改善手順

今年はいよいよ杓子定規なSEO改善の進言が崩壊すると考えている私ですが、同様に「美しいディレクトリ構造」や「内部リンクの重要性」をいくら謳っても、実際にどうやって改善していけば良いか、進め方が分からない方が多いと思います。そこで、今回内部リンク構造の改善における具体的な手順をこっそりご紹介したいと思います。

走ろう

一度に全部変えようと思わないこと

ディレクトリ構造と内部リンク構造を変えようと思うと、サイトマップを全部見直してイチから考え直さないといけません。それはいわゆるリニューアルになっちゃいますよね…。相当な気合いや時間、手間がかかります。そこで、まずはひとつのカテゴリ(≒ディレクトリ)から見直していくことで、改善の達成感と成功を感じつつ進めていくことをオススメします。

手順イメージ
↑こんなイメージの考え方で対応スケジュールとして計画立てながら、カテゴリ単位で横移動、改善を行っていくと良いでしょう。

1.カテゴリを見直す

さて、考えを進めていく上で、最初に改善したいカテゴリをディレクトリとして決定します。カテゴリを決めたら、そのカテゴリ名も決定しましょう。そしてそのカテゴリ名が何かしらの施策キーワードとなるようにします。

次に普通にGoogle検索で「施策キーワード△site:(ドメイン)」と検索してみます。例えば、このふわふわビジネスブログでSEOカテゴリを作りたかったら「SEO△site:fuwafuwa.biz」って感じですね。実際に検索結果を見てみましょう。

fuwafuwaでのseo検索結果画面
↑こんな感じです。このブログではなんとなく既にカテゴライズしていますので、もちろん//fuwafuwa.biz/seo/が一番上に出現します。ここではこのブログを例に出しましたが、改善したいサイトでもこのような感じで検索結果に出現するページURLを書き出していくんです。もちろん、施策キーワードから大きくかけ離れていて、偶発的にランクインしているページは除いても結構です。

そして、書き出したURLのページ群の中身を全て吟味して、各ページの親子関係が出来るようにカテゴライズしていきます。それで出来上がった親子関係がディレクトリ構造となるわけです。ですのでURLをそのディレクトリ構造にならって変更していきます。さらにそのディレクトリ構造がパンくず構造になるように設定し直します。同時にこのタイミングでタイトルタグも見直すと良いでしょう。

2.内部リンクを見直す

先に述べたようにカテゴリを見直し、ディレクトリ構造を見直し、それに合わせてパンくずも見直して修正できれば、後はワイヤーフレーム…UIを見直します。

UIを見直す理由は簡単です。サイト構造に見合ったユーザーの使いやすさを見直すためです。「こういう順序でトップページからセッションが繋がってくるなら、ここをこういう感じで案内した方が良いよなぁ」と分かるはずです。もちろん親子関係の縦ページ遷移だけでなく、横ページ遷移も考えなければなりません。クロスリンク構造と言いますか…とにかくユーザーがどういう心理でページが展開すれば使いやすいかとことん考えることです。

その結果、ユーザーにとって使いやすそうな内部リンク構造=SEO上クロールフレンドリーな内部リンク構造が達成されるわけです。ここは都度具体的にSEOプランナーが説明したり、一緒に検証したりしてあげることが大事です。やっぱりSEOプランナーは必要ですね。

3.検証する

最後に実際変更してみてどうランキングに影響したかを検証しなければなりません。しかし、いつ検証すべきか…ここで先ほど述べたタイトルタグの見直しタイミングが役立ちます。今回ディレクトリと内部リンクの改善に関わった全てのページのインデックス状況を普通にGoogleで検索して、タイトルタグがしっかり変更後のタイトルタグになっているか確認しましょう。1ページでもまだ変更されていなかったら検証としては時期尚早です。

そして全ページが変更されたことが確認できたら、そこから約2週間待ってみましょう。その2週間の間でGoogle Search Consoleの検索アナリティクスを確認します。該当ディレクトリ以下でフィルタをかけ、そのクエリ平均検索順位やクリック数が向上していたら成功です。思ったほど向上していなかったら、リンク構造ではなく、コンテンツが不足していたりする可能性もあります。その場合は追加でページを増築していく施策を進めましょう。
全く効果を実感できなければ、もう一度リンク構造を見直すかコンテンツを増築するか、課題を仮説立て、再施策する必要があります。

4.次のカテゴリに進む

前項で効果を実感出来たら、その施策方針やカテゴライズの考え方、ユーザーの使い勝手が良いと思うUIの考え方が最適だったと立証できたわけです。ですので、その考え方を軸に次のカテゴリに進んでいきましょう。

こんな感じである程度全部のカテゴリを見直せたら、サイト全体を見直して不足しているカテゴリを見出します。不足しているカテゴリも特に感じられなかったら、いよいよトップページやグローバルナビ、フッターを見直し、細かな修正と調整を行って一旦終了です。この作業によって、冒頭に述べた「美しいディレクトリ構造」と「内部リンクの重要性」を達成できたことになります。ようやくSEOにおける進言内容を実行に移せたというわけですね。

終わりに

内部リンク構造を改善するのは、かなり大変な作業です。ですので、予めカテゴリの数と対応スケジュールを決めておいた方が良いですね。私の経験上、数千~数万ページのサイトで、作業期間が3ヶ月~半年はかかる印象です。そもそも週ペースで良いので、こういった作業を1週間に何時間かけられるか割り出しておいて、しっかりと計画立てておき、SEOプランナーと共有しておくべきです。

SEO施策作業の情熱に関しては、どんどん周囲を巻き込んでいきましょう(笑)。

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