解決意識の顕在化

先日間接的に注意したら、それから会っても挨拶すらしなくなった中年社会人がいます。なんか恥ずかしい行動ですよね…。年を重ねると意固地になってしまったり、でも若ければ若いでそもそも知らないことが多かったり…。やはりこのご時世…色々な人がいるものでして…。そこで、「たまには仕事における気持ちの置き方についても書いておこう」と改めて思いましたので備忘録的に記しておきます。

気持ち

自分の欠点と向き合う

やはり人間、自分の弱いところや出来ないところ、失敗等からは極力目を逸らしたいものです。だからこそミスや落ち度の報連相は手薄だったりします。私の周りには15分ルールというものが設定されており、何かアクシデントやインシデントが起こったら、15分以内に報告・周知することを義務付けています。

こういったスキーム化によって、事実として表面化するミスや失敗であれば改善でるようになります。しかし、自分の弱点や悪い癖等、すぐに表面化しない要素に関しては改善スキーム作りが難しいものです。にも関わらず、自身が持つ悪い癖や弱点、苦手な部分というものは根深く、ここが直らないばかりに、いつまでも同じミスや失敗が表面化するケースが多いわけです。例えば「いつも中弛みしてしまう精神力の低さ」や「達成できない自分が当たり前だと思ってしまう潜在的負け意識」等は本当に負の根源だなぁと、私は思っています。

自分の弱いところを克服し、建設的なビジネスマンになっていくためには、改善し続ける意識というものが非常に重要です。そこで今、私が推奨しているやり方は“自分の弱い部分を公言し、向き合う”ことです。“自分の欠点をしっかりと明示し続けることで逃げ道を作らない”ことです。ただし、これにも悪い逃げ方があって、「私はこういうのが苦手です!」「私はこういう人間です!」と発表すれば良いだけだと思われてしまう側面もあります。それでは、ただの“開き直り”です。

ただの“開き直り”にさせないためには以下の点に注意する必要があります。

そこに解決意識があるか

「私はこういうのが苦手です!」「私はこういう人間です!」で終われば、「だから出来なくても許してね」という言葉に繋がってしまうわけで、結果的に開き直りになってしまいます。しかし、「私はこういうのが苦手です!だからそれを直すためにこういうことを行います!そして今現在行っている改善進捗結果としては○○(という状況)です!」とか「私はこういう人間です!これでは悪しき状況に陥るため、改善方法として毎日○○な業務を行い、○○な進捗報告を行っていくことで、○日後には、そういう人間性の脱却に成功させる予定です!」と言えば、誰も開き直りとは感じません。

つまり、自分の弱いところや出来ないところを公言し、改善策をタスク管理化することで、本当に改善させる意志を明示することが重要なのです。その解決意識の周知徹底をし続けることで、本当に改善していけるのではないでしょうか。

解決意識の徹底は応用が効く

こういった内容に関しては、解決意識を持てる人間からすれば非常に稚拙な改善策のように思えるかもしれません。実際に書いている私もそう思います。しかし、これが本当に出来る人間になれば、いわゆる“出来ない言い訳”をするケースも無くなります。

実際に、何か起こった時の報連相として、AさんとBさんで以下の違いがありました。

Aさん「未達成になったのは○○が原因だったと考えています」

Bさん「未達成理由は○○でしたので、△△を行っていくことで、次から達成します」

これ、本当に日常の仕事の中で頻繁に起こる話です。そして軽い報告程度の意識で考えている人はAさんパターンが非常に多いです。

Aさんは出来なかった言い訳をしているだけなので、建設的ではありません。おそらく同じことを繰り返すでしょう。しかしBさんは出来るための方法論を報告しています。おそらく次は同じことを繰り返さないはずです。一見同じ報告のように感じても、この解決意識の有無によって「未達成の言い訳」と「達成への糸口」というように、報告形態自体が異なってくるのです。

潜在意識よりも顕在意識

そして、これに関しては、気を付けているつもりだけでは絶対に直りません。改善しません。潜在意識程度では絶対に改善しないでしょう。そんな潜在意識だけで改善できるならとっくに解決していますし、そこまで自分を過信してはいけません。それくらいで解決できる程自分は優れていると思わないでください。

ちゃんと“自分の弱い部分を公言し、向き合う”ことで顕在意識として表層化するようになるため、結果的に改善できるようになるはずです。簡単に言えば「周りを巻き込んで自分を追い込む」やり方ですね。ちなみに、公言する周りの人間がいないという人や、個人として仕事をしている環境にあるという人は、それを書き出して掲げたり貼り出しておくと効果的です。

本当にくだらないと言えばくだらないかもしれません。でも、こういう建設的な環境や組織に身を置けるようになれば、もっともっと強いビジネスマンが生まれてくるのではないでしょうか。

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