• スケールさせたきゃ自分で仕事をするな

スケールさせたきゃ自分で仕事をするな

仕事というのはとても面白いもので、大体“下請け”で成立しているビジネススキームがほとんどです。家を建てようとする人の下請けに不動産があって、不動産の下請けにハウスメーカーがあって、ハウスメーカーの下請けに建築会社があって…みたいな形で、それぞれの分野のプロがその分野の業務を代行するって仕組みです。B2Cであっても、B側がワンストップで提供していない限り、下請け業者は発生します。私のようにSEO分野で業務している場合、企業がユーザーにサービス提供するための集客用Webサイトを良くする――そのための下請けをしているわけです。

というわけで下請け業者が売上をスケールさせるための心得について書いておこうかと思います。

頑張っています

自分だけでは限界がある

B2Bにおいて、なぜ自分が下請けできるのか――もちろん、それは自分がその領域のプロだからですね。プロの仕事だから、そこに発注主が現れて依頼をするわけです。逆に言えば、発注主はプロに発注しているつもりですので、プロである自分が仕事をしなければなりません。でも自分の手の数や時間は限られているので、生産数には限界があります。大量に生産できません。大量に生産できないということは、売上が大きくならない(スケールしない)のです。だから個人には限界があり、それをグループで請け負うようにします。その集合体が会社であり、組織です。

だから、会社はそのプロ集団というわけですね。

では、会社をスケールさせるために

会社というプロ集団を作って下請けを活性化させれば、自分一人でやるより大きな売上を上げられます。では、もっと売上を上げたければどうすれば良いか。その分の人を雇えば売上は上がるでしょう。でも、10人で10億円の売上を100人でやれば100億の売上が上がるとは限りません。それに、その分その事業が上手くいかなかった時に抱える人的リスクは大きくなります。なんたって「売上は無いのに社員数がめちゃくちゃ多い」状況になるわけですからね。それはただの足し算経営であって、あまり利口だとは思えません。

では、どうやってスケールさせるか…それは外注をして別の会社にやってもらうか、人間の代わりとなる機械を作ることです。

例えば、10時間かけて10万円の利益を上げていたとしましょう。この10時間分で10万円の利益分を8万円で外注するんです。つまり、10時間かけて10万円つくっていた利益を、8万円使って0時間で済ませます。ですので、0時間で2万円の利益になります。そして空いた10時間分で10万円の利益を上げれば…そう、10時間かけて12万円の利益を生み出したことになりますよね。

このように、自分が業務のディレクターとなって業務を他にやらせることで、同じ工数で売上をスケールしていくことが出来るのです。しかし、自分が行っていた仕事をそのままの品質で安く対応する下請け業者は存在しません。そこで、今度は自分がコーディネイターとして、本来の業務を分散し部分的にそれぞれの業者や機械に発注すると良いでしょう。

パーツ毎に外注先から集まった仕事をコーディネイトして生産する形式をとることで、品質を担保しながら生産量を上げることができます。

当たり前なんだけど…

こうして記事にすると「なに当たり前のこと言ってるの?」って感じかと思います。でも、これ実はめちゃくちゃ大事だと思っていまして…業務を分担することで単価を下げ、下請けをアッセンブルして生産することでどんどん時間を作ることが出来るなぁ、と。仕事と時間は表裏一体です。時間が欲しくて仕事をする人だっているでしょうし、仕事というのは時間を使います。

自戒を込めて、仕事によるお金と時間の両方を上手く回すためのヒントとして、今一度考えてみたいと思った次第でした。

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