いじめもハラスメントも原始的

私の人生において、正直あまり実感が湧かないのですが、先日「いじめ」についてどう思うか訊かれる機会があり、その時は「よく分からない」と答えてしまったのですが、私なりに考えてみたので記事にしておきます。私から言わせれば、学生までが「いじめ」という定義で、社会人になると「ハラスメント」という定義になる印象なのですが…どうでしょう。

悪くはないけど

理解できないから

もしあなたがおどろおどろしい宇宙人と道端で遭遇したら、どうしますか?

  • 友好的になる
  • 見なかったことにする
  • 避ける
  • 攻撃的になる
  • 誰か呼んで集団で攻撃的になる

人間は理解できないものに対する接し方が人それぞれかと思います。そして、いきなり「友好的に」とはならないまでも上の箇条書きにおいて、下の項目になればなるほど原始的な印象を受けますよね。

「いじめられっ子にも問題がある」かどうかはさておき、いじめられっ子は得てして独特な個性を持つため、他の人間からすれば「理解できない」ことが多いのです。その「理解できない」ことを「理解できないから」という心理的ステップを飛び越えて、条件反射的に攻撃的になるのがいじめっ子なのではないでしょうか。

攻撃的になるのがいじめっ子。しかも集団で攻撃的になれば、圧倒的に強くなれるだけでなく、自分の帰属意識を高めてくれるから、余計に攻撃が加速するわけですね。動物や昆虫がそうだと思うのですが…そう考えると極めて原始的ですよね。

そして、学生時代は同学年というフラットな関係性の中で「いじめ」という1対多数が発生しますが、社会人になると上下関係が複雑に絡むので、いじめではなく「ハラスメント」という呼ばれ方になります。上下関係が発生する分、1対多数にならなくても圧倒的に強く、自分の帰属が担保されているので、1対1でも充分ハラスメントが成立するわけですね。

いじめられっ子について

まぁ、いじめっ子に関してはそんな感じなので、「弱い人間で且つ原始的」という救いようがない批判を浴びせることしかできませんが、いじめっ子に関しては救いようがあるので原因と改善を考えてみたいと思います。

いじめられっ子の特徴としては

  • 秀でてる部分が独特
  • コミュニケーション方法がうざい
  • いじめっ子気質の癇に障ることをした

この3点なのではないでしょうか。「秀でてる部分が独特」の人は、早く社会に出るか、社会に出るまで待ちましょう。その独特さは評価に繋がります。社会に出ると学生時代の「他と違う」は強みになります。この「他と違う」というのが、上記箇条書きの中で下2つに該当しなければ、それは社会人としての武器になるはずです。学生時代の頃の同学年がゆえの「フラット関係の良さ」が逆に足かせとなって、突き抜けることが出来ないだけです。ですので、早く社会に出ましょう。まぁ「フラット関係の良さ」において円滑なコミュニケーションが取れるようになることも大事ですが、いじめを苦に何かしらのネガティブ行動を起こすくらいなら社会に出ちゃったほうが良いですね。

「コミュニケーション方法がうざい」と思われがちな人は、コミュニケーション方法が独特なわけで、これは誰かに聞いて極力直すようにした方が良いです。なぜなら、社会に出ても大半の人間がコミュニケーション感度は同等だからです。これはどこまで行っても付いて回る課題となるでしょう。当人にとっては極めて普通の感覚でも、育ってきた環境等によって、他人と大きく異なることも多いんです。しかも、これは当人にとって極めて普通の感覚だからこそ難しい問題です。ですので家族に救いを求めづらいはずです。その家族の中で育ってきたわけですから。ですので、この場合は心理カウンセラーとか心理学者とか、または同学年の中でも思い切って地頭の良い人に聞くと良いです。地頭の良い人、それこそ学年一の成績を持つ人は人間的にもかなり落ち着いていますし、非常に合理的な頭脳を持っています。なんたって同じ人生時間を生きているのに、成績が良いわけですから。勉強に対する学習の合理性がズバ抜けているはずです。その合理的な人に、自分の変なところを聞いてみてはいかがでしょうか。それが「出来ないから困ってる…」のは変えようとしない言い訳なので言語道断です。

「いじめっ子気質の癇に障ることをした」人は、仲直りしましょう(笑)。大体そういうところからはじまったいじめっ子というのは、引っ込みがつかなくなってしまったケースが多いですし、時間が解決するものではないです。なんたって意固地になっているのですから…。ですので、一度ガツンと向き合って対処すべきです。喧嘩でも何でもしましょう(笑)。こちら側に100%非があっても仕方ないです、割り切って「雨降って地固まる」のを期待してぶつかっていってください。

ハラスメントは?

これは実は結構簡単です。
なんたって、加害者側は上下関係と帰属担保を利用しているだけですから。それ以上の上下関係と帰属担保を使えば良いわけです。会社内での上下関係より強いのは、法的な上下関係です。訴えましょう(笑)。これで上下関係は無くなります。しかし、訴えた後がちょっと面倒です。どんなにハラスメントから縁遠い人格者でも、部外者でも訴えた人に対しては多少敬遠するものです。それは国民性もあるかもしれませんが、人間である以上仕方ないですね。ですので、前後関係の判断もしっかり認識した上で備えるようにしてください。まぁ、訴えることを前提としたコミュニケーションを取るだけでもハラスメントを回避するには充分に効果的だと思います。ちなみに、会社の帰属担保より強いのはSNSですね。拡散されるまで叫び散らしましょう(笑)。うーん…ちょっと対処が子どもじみてますね(笑)。考え直してみます。

いじめ回避は環境づくりから

外出自粛が続いていることもそうですが、人間ストレスが溜まると攻撃的になる性質を露わにする人も出てきますので、気圧差が激しい時期や中弛みの時期にはご注意ください。また、環境を作る側の人達――学校の先生や経営側の人達も現場のストレスが溜まらないよう、充分に注意すべきです。学校の先生の場合、学校の先生になるための勉強をして就職する人も多く、そういう意味では逆に社会人勉強が少ないかもしれませんので、その分親が子どもにストレスを溜め込ませない環境づくりというのも必要かもしれませんね。

冒頭で申し上げました通り、私自身実体験が乏しいので、的外れなところもあるかもしれませんが、イチ意見としてご容赦ください。

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