検索結果に表示されるサイト名とファビコンにおいて、「あれ、デスクトップでは?モバイルでは?サブドメインでは?サブディレクトリでは?」と、(Googleが五月雨式に対応しているせいで)わけが分からなくなっていましたが、ここにきて米国現地時間5月22日に、モバイル版でのサブドメインサイト名がサポートされるようになったと発表されましたので、そのご紹介です。というか現時点での最新状況をご紹介しておきます。
- May 22:Updated our documentation on site names to mention subdomains.
(5月22日:サブドメインの扱いについてサイト名部分のドキュメントを更新しました。)
簡単に表でご紹介
今回のGoogleの発表内容に合わせて現時点(2023年6月5日時点)での検索結果に対応する表示状況についてまとめます。
Site names are now supported for subdomains on mobile devices. Learn more about the details and availability here: https://t.co/AGkfEeHDSU
— Google Search Central (@googlesearchc) May 22, 2023
引用)@googlesearchcより和訳
表示掲載状況に関して表にすると以下の通りです。
検索結果表示 | デスクトップ | モバイル |
---|---|---|
サイト名 | 本体サイト単位で表示 | 本体サイト単位/サブドメイン単位で表示可 |
ファビコン | 本体サイト単位/サブドメイン単位で表示可 | 本体サイト単位/サブドメイン単位で表示可 |
つまり、今の時点(2023年6月5日時点)でデスクトップでサブドメインのサイト名だけ表示できないってことですね。なんて中途半端なのでしょう(笑)。この際、デスクトップでもサブドメイン単位でサイト名表示してくれれば良いものを…(笑)。ちなみに、サブディレクトリ単位ではサイト名もファビコンも変更表示できません。
Google検索に向けてサイト名やファビコンを定義するコーディング要件に関しては以下のドキュメントをご確認ください。
- サイト名表示のための指定方法:Google検索に対してサイト名を指定する
- ファビコン表示のための指定方法:検索結果に表示されるファビコンを定義する
サイト名表示ができるのは、今のところ英語、フランス語、ドイツ語、日本語での検索だけなんですね。4言語しかないのに、その中に日本語が含まれるって凄いですね。
コラムを独立して運用するならサブドメ派?サブディレクトリ派
よくいただくご質問として「コラムを作りたいんですが、サブドメインとサブディレクトリどちらが良いですか? サイトとしてまとまりがあるのはサブディレクトリのような気がして、SEO的にどちらが良いですか?」というのがあります。10年くらい前でしたら「サブディレクトリで切って展開したほうが良いです。サブドメインは別サイトとして扱われる傾向があります」と答えていたかもしれません。しかし、今のGoogleの理解精度は高く、サブドメインでもサブディレクトリでも内部リンク構造がしっかり成されていればページランク上(各ページのランキングパワーみたいなもので言えば)は何も変わらないと言って良いです。サブドメインであることやサブディレクトリであること自体によるテクニカルな評価点みたいなものは一切ありません。
ただ今回のように、サブドメインであればサイト名やファビコンを変更できるので、コラムを独立したサイトみたいなものとして設計したいというのであれば(検索結果での表示体裁を変えられますので)サブドメインが良いかもしれませんね。「SEO的に」という言い方が、検索者向けのことも考えての内容であればその部分で判断すると良いと思います。