• 配送情報の構造化データ

配送情報の構造化データ

米Googleでは米国現地時間2020年9月22日に、Googleショッピングにおける発送関連(送料や配送スケジュール)の情報を構造化データのマークアップで対応できるようになる旨を発表しました。現時点では米国(英語圏)のみで日本は未対応ですが、ECサイト運用者は今のうちに理解だけしておくと良いと思います。

背景として

Google掲載におけるリスティング(AdWordsじゃないです)として、Googleショッピングタブ(shopping.google.com)やGoogle検索(google.com)、Google画像検索(images.google.com)から販売商品を紹介できる機能があります。そして2020年4月、新型コロナ禍において、この中でもGoogleショッピングタブ(shopping.google.com)における掲載が無料になりました(今は米国のみで年内には日本にも導入予定)。これはGoogle Merchant Centerに登録し、商品の表示先として「Google掲載」を選択することで、Googleショッピングタブに無料で掲載できる仕組みでした。
さらに、商品(Product)の構造化データをマークアップしていれば、Google Merchant Centerに登録していなくても無料で掲載されるようになりました。しかし、同時に構造化データのマークアップさえも設定していなくても掲載できてしまうことから、今度は逆に「無料掲載したくない」というサイトオーナーに対して、Google側が解説してくれていました。

つまり、ざっくり言えば今のところは下記の状態です。

  • Googleショッピングタブに無料で商品掲載できるようになった。
  • 無料で商品掲載できるようになったのは米国(英語圏)のみで、日本(を含む世界規模)には年内対応予定。
  • 無料掲載は、Google Merchant Center登録だしていなくとも商品(Product)の構造化データをマークアップしていれば良い。
  • むしろGoogle Merchant Centerや構造化データマークアップの対応をしていなくても無料掲載されることがある。

そして、従来よりここに配送に関する情報も掲載したければGoogle Merchant Centerから送料を設定する方法がありましたが、この度構造化データのマークアップでも配送関連の情報をマークアップできるようになったということです。

・・・というわけで、今回のGoogleの発表内容に触れていきます。

Googleからの発表内容

本記事をここまでご確認いただけたらもうご理解いただけるかと思いますが、shippingDetailsの構造化データをマークアップすることで配送情報を記載することができます。

小売業向けに配送情報の新しい構造化データをサポート

要約:本日から、小売業者がGoogle検索結果で配送情報を表示するための新たな手段として、shippingDetails構造化データのマークアップをサポートします。

2020年6月以降、小売業者はGoogle検索を含む様々なGoogleサービス上で自社製品を無料で掲載出来るようになりました。Googleは、Google Merchant Centerという確実なツールとschema.orgの新しいオプションの両方に改善の手を加えることで、Googleユーザーが最適な製品、ブランド、販売業者と出会える健全な商流のために努力しています。
配送状況の詳細(送料や予定配送時間など)は、ユーザーが購入の意思決定をする際に重要事項であることが多いです。Googleの調査では、ユーザーは思わぬ送料や怪しげな送料を理由に、購入を取り止めてしまうということが分かっています。そのため、Google検索の無料リスティング(現在は米国では英語のみ)など、特定の検索結果上に送料などの情報を表示することが増えています。

小売業者は、この情報をリスティング掲載すべくGoogle Merchant Centerの配送情報を常時設定することが出来ます。合わせてこの度、Google Merchant Centerのアカウントを持っていない小売業者でも対応できるよう、shippingDetails構造化データのマークアップもサポートするようになりました。

この新しいマークアップにご興味のある小売業者の方は、Googleのドキュメントをご確認の上、ご活用ください。

引用)Webmaster Central Blogより意訳

まだ米Googleだけなので、日本語での構造化データマークアップの資料には記載されていません。言語をEnglishに変更して確認すると新しいShipping Dertailsについて紹介されています。URL末尾にパラメータとして“?hl=ja”と記載すれば日本語、“?hl=en”と記載すれば英語表記になります。

日本語版の構造化データ解説(記載なし)
日本語版

英語版の構造化データ解説
英語版

英語版その2

ECサイトオーナーは準備しておいても良いのでは?

どうなるかは分かりませんが、年内には世界的に対象国を拡大するとGoogleは発表していましたので、いずれ日本には導入されるのではないでしょうか。新型コロナ禍における施策として始めたので今後に関しては未定な印象も受けますが、さすがに米国だけで終わる機能にはならないかと思いますので。

いずれにしてもGoogle Merchant Centerに登録するか構造化データ上で対応を進めるか程度の運用方針は決めておいても良いかもしれませんね。

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