• 商品のリッチ表示を制御する

商品のリッチ表示を制御する

商品(Product)の構造化データをマークアップしたり、マーチャントセンターに登録したりすることで、Google検索でリッチリザルト化したり、Googleショッピングタブにおける「Google掲載」の無料リスティングが出来たりしています(日本では一部未対応のものもあるので詳細は「Google Merchant Centerヘルプ」参照)。こういった取り組みは、検索ユーザーへのビジネス機会が増えるので便利かと思いますが、一方で「表示されてしまう」ことへの懸念を持つサイトオーナーも少なからずいるようです。そんな「表示させたくない」サイトオーナー向けにGoogleが制御方法を案内していますので、その内容をご紹介します。

スニペット

Googleからの再喚起

Googleは2019年9月にスニペットの制御方法を新機能含めて紹介してくれていましたが、今回においても、それを使って商品データの情報を制御できることを小売業者向けに再喚起した形です。

製品情報のGoogle表示を小売業者が制御するオプション機能

今年の初め、Googleは検索上で買い物客が服や靴などの小売商品を見つけるための新しい方法を米国で導入し、その後、Google検索のナレッジパネルでの無料リスティング表示できる機能も発表しました。このようなGoogle検索での新体験により、各国での商品情報リッチリザルトの活用も相俟って、小売業者は自社商品に関する情報を何百万人ものGoogleユーザーに無料で閲覧してもらえるようになっています。

小売業者やブランドがこの新体験を提供するには、schema.orgの構造化データマークアップでWebサイト内に製品情報を記載するか、製品情報をGoogleマーチャントセンターに直接送信するのが最適な手段です。小売業者のサイトオーナーはGoogleのドキュメントとして、Google上で製品を無料掲載したり、Webサイトにschema.orgの構造化データマークアップを追加したりする方法を参照できます。

上記のプロセスは、製品情報が検索結果上に表示されるための最適手段ではありますが、Googleはschema.orgの構造化データがマークアップされていない場合や、マーチャントセンターを通していない場合でも、コンテンツをクロールして関連した製品情報があれば検索結果に製品情報を表示することがあります。Googleは検索ユーザーが商品検索する際に、様々な小売業者による様々な商品が表示されるよう、敢えてこの取り組みを行なっています。

このアプローチは小売業におけるWebエコシステム(商流の健全化)に、より積極的に機能すると考えていますが、小売業者の中には、自社の製品情報の表示方法を制御したいと考える人もいると思います。そこで、以下の説明のように、Googleの既存機能を活かすことで制御可能になることをご紹介します。

プレビュー環境の制御

小売業者がGoogle上に表示されるデータを制御できる方法はいくつかあります。これらは昨年発表しましたが、サイトオーナーや小売業者でもWebサイト情報のGoogleプレビュー方法をGoogle側に伝えられるようになっています。これは、各種robots metaタグとHTML属性によって対応できます。
ここでは、いくつかの制御を実装して、商品やそのデータをGoogleに表示しないようにする方法をご紹介します。

“nosnippet” robots metaタグ
このmetaタグを使用すると、このページのスニペットを検索結果に表示しないように指定出来ます。これはGoogle上でこのページのテキスト、画像、リッチスニペットを完全に削除し、無料リスティングからもページを削除します。

“max-snippet:[number]” robots metaタグ
このmetaタグでは、自身のWebページがGoogle検索結果に表示されるスニペットの最大文字数を指定出来ます。構造化データ(例:商品名、説明、価格、在庫状況)の記述範囲が制御した最大文字数を超えている場合、そのページは無料リスティングからも除外されます。

“max-image-preview:[設定]” robots metaタグ
このmetaタグを使えば、該当ページの画像を表示する画像プレビューの最大サイズを「none(画像を表示させない)」「standard(通常サイズの表示)」「large(画面いっぱいのサイズ感)」のいずれかで指定すできます。

“data-nosnippet” HTML属性
この属性は、Google上のスニペットプレビューに含めるべきではないWebページ上の箇所を指定することができます。 商品に関連する属性(価格、空室状況、評価、画像)に適用すると、Google上のこのページのテキスト、画像、リッチスニペットが削除され、無料リスティングからも削除されます。

これらの設定に関する補足注意事項

  • 上記の設定は、Webページ自体においてschema.orgの構造化データでマークアップされている場合は適用外となります。情報を表示させないようにするには、まずschema.orgで構造化データのマークアップをした情報を削除することから始める必要があります。
  • 上記の設定は、Googleマーチャントセンターを介して送信された商品データには適用外となります。ですので、Google全体で製品を表示させないようにする特殊な方法で対応する必要があります。

nosnippetやdata-nosnippetのような機能活用は、的確なユーザー体験と適切な情報表示という点では影響が出ます。表示を制限することで、Webページの検索ランキングに影響するわけではありませんが、商品データの一部を非表示にすることで、Googleのリッチリザルト表示や他の検索結果に表示されなくなることもあります。

これらのオプション機能を活用することで、検索から得られる価値を最大化しつつ、皆様の売上達成に貢献できることを願います。これらのオプション機能は世界中の小売業者で利用可能であり、表示結果はグローバルに適用されます。詳細はmetaタグに関する開発者向けドキュメントをご覧ください。

ご不明な点は、お問い合わせくださるか、Webマスターヘルプフォーラムまでお気軽にご連絡ください。

引用)Webmaster Central Blogより和訳

まとめると以下の通りです。

  1. 商品情報を構造化データでマークアップしたりマーチャントセンターに登録したりすると、リッチ表示されたりショッピングタグに無料リスティング表示できたりするよね。
  2. でも、構造化データでマークアップしてなくても、マーチャントセンターに登録してなくても、Googleはリッチ表示したり、無料リスティング表示したりしちゃうこともあるんだ。
  3. それは商品情報として検索クエリに関連しているとGoogleが判断しているからなんだ。商流の健全化を考えたらそれで良いと思ってる。
  4. でも「勝手に表示させられたくない」っていう販売業者もいると思うんだ。そこで、今回はスニペットを制御する方法を改めて教えるね。

我ながら「どんな口調なんだ(笑)」という突っ込みも入れたくなりますが、まぁ分かりやすいでしょう。
取り立てて新しい話ではありませんが、販売業者向けに従来の機能を改めて教えてくれています。ただ、今回のスニペット制御機能は、構造化データのマークアップ力やマーチャントセンターへの登録力には負ける、ということも理解しておきましょう。

この機能自体を忘れずに…

基本的に今回のこのオプション機能――普通にサイト運用している限り、使う時が無いんですよね。だから、私もついつい忘れがちな機能です。

スニペットを制御する方法は忘れないように脳内にストックしておくようにしましょう。

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