• 急いで検索順位を上げたい?

急いで検索順位を上げたい?

「春の商戦期までに検索順位を上げる!」等というビジネス機会のためのSEOは宜しくないというお話です。
スクランブル
勿論、SEOを行う企業はビジネスチャンス拡大のために行っているのは重々理解できます。しかしながら、検索結果順位の上昇は飽くまでも結果論であり、強引に検索順位を上げたり、ましてや究極的に成果報酬等でコミットする業者がいるのはおかしいと私は考えています。理由は単純で、不自然だからです。ではなぜ不自然か例をご紹介しましょう。

強引に検索順位を上げるとしたら

強引に短期で検索順位を上げるには分かりやすく外部リンクで、という考えがあります。外部リンクは今でもGoogleアルゴリズムにおけるSEOの大事な指標ですし、効果的に機能しています。でもその分取り締まりも厳しいのです。その取り締まりが厳しいから「外部リンクの効果はもはや無い」という考えは本末転倒なのですが、外部リンクで手っ取り早く検索順位を上げようと考えている企業のご担当者様はまだまだ多くいらっしゃいます。外部リンクで手っ取り早く検索順位を上げようと考えた時、以下2つのやり方が考えられると思います。

凄いスキャンダラスな内容やキャンペーンでバズらせる

もちろん炎上するような内容だったり、非常に人気となる短期キャンペーンでしたら、(ソーシャルからのリンクも含め)一時的に外部リンクが集中し、結果検索順位が急上昇することもあるかと思います。ニュースサイトで取り上げられたりもするでしょう。でも、これはなかなか企業サイトでは実現が難しいものです。まず、炎上するような内容は書けませんし…(笑)。私はある企業と組んでエイプリルフールに突拍子もない特設コンテンツページを作ったことがあります。2012年から2014年の3年間行っています。その中で、2012年に実施した特設コンテンツページはいまだに外部リンクも多く、特定のキーワードで検索しても1位になっています。2012年当時の4月1日の段階でも1位まで上がりました。…が、販売促進には繋がりにくいです(笑)。ましてや該当ドメインのトップページがビッグワードで検索順位向上に寄与したかどうかも定かではありません。つまりキャンペーンによるSEO効果は発揮しても、それが恒久的に商業キーワードでの検索順位に寄与するかは分からないということです。ですので、キャンペーンを考える際は、SEO効果というよりも飽くまでユーザーに対する話題性やバズ、プロモーションを目的にして考えた方が宜しいかと思います。ちなみにプレスリリースやパブリシティでメディア紹介されるように働きかけても、それはそもそも(意図的な自演リンクになってしまうため)直リンクを推奨できませんし、SEO効果は期待できません。

有料リンクを貼りまくる

それでも強引に外部リンクで検索順位を上げたいと思うのであれば、Googleのガイドライン違反となる有料リンクを購入することになるでしょう。でも、ガイドライン違反云々よりも普通に考えれば分かりますが、そもそも何の変更もなく話題性もないサイトに、急激に外部リンクが増えるケースは限りなくゼロに近いと思います(株価大暴落とか事件とかは別として…)。アルゴリズムというクローラーロボットが検知する限りはSEO効果として短期発揮するかもしれません。しかし、ペンギン=アップデートやその他別のアルゴリズムにより、不自然に順位向上したサイトを検閲した時、不自然に外部リンクが増えたということが分かれば、手動対応(ペナルティ)を受けることは必至です。意図的に短期で外部リンクを貼れば、短期に検索順位は向上すると思いますが、短期に順位が下落するということですね。つまり、「急いで検索順位を上げるために外部リンクをいっぱい貼る」という考えはそもそも破綻した考え方なのです。
ahrefsの急激なバックリンク例

外部リンクの特性を知る

外部リンクの効果判断材料」でもリンクが貼られるイメージ図をご紹介しましたが、エディトリアルリンクは引用や推薦が多く、短期で急激に伸びるイメージはございません(面倒なので言い切ります、私)。人に推薦したり引用したくなる、いわゆる”良質なコンテンツ”というものはじわじわ広がっていくものであり、一朝一夕で外部リンクがつき、SEO効果を発揮するわけではないのです。SEO効果に寄与するほどの外部リンクとはじっくり時間をかけて増加していくものなのです。

ではどうすれば短期的に検索順位を上げられるか

正直そんなやり方はないと思います。SEOとはそもそも長期的で永久的にサイトをブラッシュアップしていくものであり、良質なコンテンツの恩恵として外部リンクが少しずつ増えていくわけで、そしてその結果として検索順位が上がっていくわけで…。
私が短期で検索順位向上させるとしたら、サイト構造や内部リンク構造を全て見直し、検索順位を向上させたいキーワードからあるべきコンテンツを大幅に強化し、それをWebMasterToolのFetch as Googleから送信します。これが(特別なキャンペーンや販促等がない限り)最も短期間で検索順位を上げられる自然なやり方だと考えています。よく「SEOに向けてシステム的にも大幅にいじれないし、そうなると今できることが何か分からない」というご意見も頂戴したりしますが…“迷った時はコンテンツを作れ!良質なコンテンツはいつまでも裏切らない”ということをご説明させていただいています。

少々愚痴っぽい意見になってしまって恐縮ですが、でも私はそう考えています。ビジネス機会ありきのSEOは企業都合であって、ユーザー第一で考えるGoogleには関係ないってことですね。

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