ECサイトのSEO

先日、GoogleによるYouTubeでの説明動画を和訳した記事「ECサイトのファインダビリティ性を高める」をご紹介しましたが、せっかくですので動画内で登場するAlan Kent氏が説明したもうひとつの内容「ECサイトでSEOする8つのコツ」についてもご紹介したいと思います。

YouTubeでの動画内容

GoogleのDeveloper Advocate(開発支援者)であるAlan Kent氏が初回するECサイトのSEOに向けた8つのコツを紹介してくれています。

ECサイトでSEOする方法(8つのコツ)

この動画をご覧になっているということは、ご自身のECサイトが検索結果で1位になることを目指しているのですね。頑張ってください。やらなければならないのは競合会社も同じです。
こんにちは、Google Developer Advocate(開発支援者)のAlan Kentです。今回は、特にeコマースに関連する基本的なSEOのコツをご紹介します。これらのコツは成功を保証するものではありませんが、SEOを行うプロセスの上で助けとなるでしょう。SEO(検索エンジン最適化)とは、検索結果におけるWebページのランキングを向上させるために行うアクションを指します。SEOに取り組むにあたって、その目的は様々あると思います。例えば、広告を表示して収益を得ているWebサイトでは、通常サイトのトラフィック量を増加させたいと考えるでしょう。しかしeコマースの場合、最も一般的な目標は売上を増やすことになるはずです。購入しない訪問者がどんなに増えようとも、購入する少数の訪問者のほうが有益なはずです。同様に、どの商品に訪問者を誘導したいか考えてみてください。売れ筋の商品に誘導し、再来訪を促したいのか。それとも、より利益率の高い製品に誘導したいのか。すべてのサイトに共通する魔法のベストアンサーがあるわけではありません。しかし重要なのは、自分のサイトの目標をよく考え、ビジネス目標に対するサポートを準備し、最適化していくことです。この動画ではECサイトのための8つのSEOのコツをご紹介しますが、Google Search Centralには他にも多くの素晴らしいリソースがあります。その他のリンクについては、ビデオの概要欄をご覧ください。それでは、さっそく見ていきましょう。
 
最初のコツは、技術的な基本を押さえることです。素晴らしいコンテンツ戦略を展開しているにもかかわらず、期待するようなトラフィックが得られていないという運用者もいるかもしれません。そんな時はまず技術的な基本を押さえることが大切です。例えば、GoogleがあなたのWebサイトをクロールできていなければ、どんなに素晴らしいコンテンツがあっても意味がありません。Webサイトの技術的な問題を発見するための優れたツールの1つは、Google Search Consoleです。サイト上の様々な潜在的問題について報告する多くのレポートが用意されています。サイトの問題に対処するには、Google Search Consoleが提供するアドバイスに従うことです。個々のURLに問題があって、その後修正した場合は、URL検査ツールを使用して問題が完全に解決されたかどうかを確認しましょう。また、サイトのURL構造を管理している場合は、URLと内部リンクがクローラーにとってフレンドリーであることを確認します。WebサイトのURLの設計方法については、Google Search Centralの「eコマースウェブサイトのURL構造を設計する」に記載されているアドバイスをご参照ください。使用しているプラットフォーム(CMS等)でサイトのURL構造を上手く制御できない場合でもご安心ください。ある程度どんなプラットフォームでも問題解決できるようなアドバイスをしています。
次に、ページタイトルなどの細かな部分を確認することにも重きを置きましょう。ブランド名や商品の色など、タイトルに詳細を含めることを検討し、潜在顧客に有益な情報を提供し、サイト内の異なる商品を明確に区別できるようにしてください。titleタグは、検索で表示されるタイトルリンクの基準として使用されます。また、Googleが各ページの目的を正しく理解できるように、Webページに構造化データを追加することを検討しても良いでしょう。例えば、商品ページには商品説明のための構造化データがあり、Googleが商品属性をより正確に理解できるようになります。構造化データをWebページに追加する際のアドバイスについては、Google Search Centralを参照してください。
最後に、Google Search Centralにある残りのeコマースガイドラインを確認し、さらなるテクニックを学びましょう。在庫切れの商品をサイトに掲載し続けるかどうか、それでも掲載する場合、現在購入できないことをどのようにGoogleに通知するかなど、考慮すべきことは数多くあります。商品ページは、明らかに最適化すべき選択肢です。購入する気満々の潜在顧客には是非サイト内で商品を見つけてもらいたいですよね。他にも、どんなコツがあるのかご説明します。
 
2つ目のコツは、潜在顧客の様々な段階に合わせたコンテンツを用意することです。例えば、写真のギフトを購入したいけれど、まだ何を買えばいいのか分からない潜在顧客にとって、サイトトップページは最適なランディングページかもしれません。トップページでは在庫のある多くの商品やキャンペーン情報に触れられていることがよくあります。カテゴリページでは、よりターゲットを絞り込み、様々な商品をジャンル別に説明できます。例えば、撮影機材を入れるバッグ等ですかね。また、ショッピングの初期段階では商品よりも適切な商品を選ぶためのアドバイスを求めている潜在顧客もいるでしょう。そのような潜在顧客にとっては、商品レビューがより重要に感じるかもしれません。潜在顧客に役立つ情報を提供することは、Webサイトの認知度や評判を高めることにも繋がります。サイトとしての拡張性や品質をチェックする上で、潜在顧客の購買動態の各段階で検索するであろう語句を考えてみましょう。それらのクエリが思いついたら、実際に試してみましょう。自身のサイトは上位に表示されるでしょうか、競合他社は表示されているでしょうか。また、Search Consoleのパフォーマンスレポートでサイトが表示されているクエリを確認しましょう。うまくいっている分野とそうでない分野を確認することができるかもしれません。上位表示させたいクエリを決めたら、自分のサイトよりも上位に表示されているサイトを分析し、そこからどんなヒントを得られるかを確認してください。自分のサイトとは何が違うのか。どのようにすれば、独自のサイト体験を構築し競合他社に差をつけることができそうか。同じ商品を販売している競合他社と比べて自身の商品ページが劣勢であると思ったら、自分のサイト独自の方法で商品説明を書くことも検討ください。そうすることで、競合他社とは異なる検索トラフィックを獲得することができるかもしれません。
つまり、独自のコンテンツ戦略を立て、それを試し、効果を測定し、さらに改良と調整を続けることで、独自のクエリや流入を作ることができるというわけです。
 
3つ目のコツは、商品バリエーションページを正しくマークアップすることです。商品バリエーションとは、同じ商品の色やサイズを複数用意することです。商品ページ間の関係をGoogleに知らせることで、Googleがサイトコンテンツをより理解しやすくなります。課題点を確認するには、Google Search Consoleを使用して、ページ間の関係や流入具合を調べることができます。またURL検査ツールを使って、個々のページの状況を確認することもできます。訪問者の立場を考えると、各商品バリエーションに固有のURLを付与することをおすすめします。例えば、商品の色やサイズを持つ言葉のパラメータを追加し、バリエーションの1つを選択して正規のURLとします。Googleがページ間の関係を理解しやすくするために、全てのバリエーションページには正規ページのURLを示唆する必要があります。そして、正規のページが全ての色やサイズなど、利用可能な全ての商品バリエーションを説明するテキストを含むようにしてください。これには商品説明の部分で「この商品は緑色と青色があります」という掲載のしかたもできますが、ページ上に色見本を用意してユーザーが色を変更できるようにし、altテキストで各色の選択肢をテキスト説明するというようなシンプルな掲載で良いと思います。理由は、正規の商品バリエーションページが、ユーザーが試す可能性のある全てのバリエーションカラーとサイズの検索に対応できるようにするためです。また、次に紹介する母の日などの定期的に発生する販売イベントで過去のページと現在のページを展開する場合も同様です。
 
4つ目のコツは、イベントごとに新しいURLを導入するのではなく、全てのイベント発生時に同じURLを再利用するようにすることです。これは、Googleがそのようなページの目的を正しく理解し信頼するのに役立ちます。課題を確認するためには、サイト上のプロモーション用イベントページのURLを確認します。申し訳ありませんが、これを確認するためのツールはGoogleでは持っていません。例えば、パスに現在の年を含むURLは避けてください。プロモーションイベント用のURLを決めたら、毎回同じURLを再利用することを忘れないでください。イベント終了後は、前回のイベント時の概要や次回販売される可能性のある商品について説明したページも公開しておくことも検討しましょう。例えば母の日の場合、伝統的な母の日ギフトを数多く販売していることを記載しても良いでしょう。各イベントが開催される前に、その時の状況に合わせてページ更新するとは思いますが、毎回毎回Googleが新しいページを見つけインデックスするのを待つのではなく、常時ページを存続させてGoogleがインデックス登録し続けている状態を作っておくことが良いです。
 
5つ目のコツは、Webページのパフォーマンスです。読み込みに時間がかかるページはユーザーに見放される可能性があります。このようなパフォーマンスはユーザーにとって非常に重要で、ユーザーエクスペリエンスはGoogleのランキングシグナルにもなっており、検索結果におけるページのランキングにも影響を与えます。これは、オンラインで他の販売者と同じ商品を説明・販売している場合において、特に重要になることがあります。2つの商品ページに同じテキストコンテンツがある場合、表示速度の差がランキングの差になる可能性があります。PageSpeed Insightsレポートは、Webページのパフォーマンスを確認するのに便利なレポートです。1つのURLを指定すると、そのページに対して様々な検証テストを実行し、ページのChromeユーザーエクスペリエンスレポートのフィールドデータがある場合はそれも表示します。また、Google Analyticsなどのツールを使用して、ページのパフォーマンスを測定することもできます。PageSpeed Insightsのレポートには、自身のサイトで特定された潜在的な問題の一覧を表示してくれますし、問題に対処する方法についての推奨事項も記載されています。他にも、画像やJavaScriptの最適化など、特定のトピックに関するアドバイスについては、このシリーズの他のエピソードをご参照ください。
というわけで、GoogleによるSEOアドバイス通りに実施して、数週間経ったにも関わらず効果が出ていない場合、次なる手は何でしょうか。
 
6つ目のコツは、とにかく忍耐強く待つことです。SEOは残念ながら長期的施策です。ランキングシグナルの中には、変更に何ヶ月もかかるものだってあります。しかもその上、成功する保証は無いという…。HTTP Archiveの報告によると、アーカイブしているWebサイトの約20%がeコマース実装サイトとのことです。つまり、そこには多くのオンライン上の競合が存在するのです。先に紹介したGoogle Search Consoleは、サイト内のコンテンツがエラーなく正しくインデックスされているかどうかを確認するのに最適なツールです。また、サイトへのトラフィックを探索するためにも使用できます。ですので、トラフィックが上昇傾向にある場合は、正しい方向に進んでいることを示すポジティブな兆候かもしれません。コンテンツ制作戦略の効果を得るには、数ヶ月かかることもありますが、それまで何もできないということではありません。サイトの流入経路を多様化する方法について考えてみましょう。マーケティングキャンペーンは行っていますか。SNSアカウントの運用は積極的に行っていますか。メールマガジンの配信はしていますか。自身のサイトで商品をレビューしてくれる人に働きかけを行っていますか。実店舗をお持ちの場合、URLやQRコードでオンラインにリンクした看板やパンフレットを設置していますか。自身のサイトへの正当で自然な外部リンクは、直接の流入を増やすためだけではなく、検索順位を向上させることにも繋がります。
 
サイトを改善するために最善を尽くしたものの、まだ望む結果を得ることができない場合、7つ目のコツとしては、Webサイトのための専門家の助けを求めることです。SEOの専門的なアドバイスを提供する機関は数多くあります。しかし、自身のサイトへより多くの有料リンクを行いましょう等と言ってくる人や会社には充分ご注意ください。人為的にリンクを貼ることは、Googleの品質に関するガイドラインに反しており、ページのランキングに悪影響を与える可能性があります。
 
ここまで観てくださってありがとうございます。最後の8つ目のコツとして、SEOの究極の秘訣をお教えしましょう。全てはユーザーのためにあるということです。Google検索にとっての究極の目標は、検索ユーザーに対して可能な限り最高のコンテンツを提供することです。アルゴリズムは時代とともに変化しますが、究極の目標は変わりません。だからといって、サイトのパフォーマンスを測定すべきでないという話ではありません。Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなどのツールを活用してサイトのデータを収集することはおすすめしますが、Google検索の結果や変化に注目するのではなく、ユーザーの役に立つような改善を考えましょう。例えば、サイト内のページの直帰率をチェックします。ユーザーがページにたどり着いたものの、サイト内に留まらない場合はコンテンツ戦略を見直してみる価値があるかもしれません。もしかしたら、現在のコンテンツで間違った種類のユーザーを誘導してしまっているのかもしれません。最適な戦略とは、顧客に最も役立つコンテンツと体験を生み出すことです。最高のコンテンツを見つけてもらうための検索アルゴリズムを考えるのはGoogleの仕事です。サイトオーナーの皆様は、Googleのランキングアルゴリズムについて考えるより、顧客に役立つことを中心にコンテンツ戦略を構築しましょう。ターゲットとなる潜在顧客が何を検索しているのかをチェックしたり、現在の検索トレンドを把握したりすることだって必要になるかもしれません。そのために、Googleではtrends.google.comで検索トレンドデータを一般公開しています。
他にもテキストコンテンツだけでなく、サイトコンテンツには高品質の画像や動画を含めるようにしてみてください。
 
ECサイトやWeb全般において、視覚的訴求をするメディアの重要性はますます高まっています。ECサイトのSEOに関する今回の動画が、SEOのお役に立てば幸いです。新しいコンテンツが公開されたら、いいねとチャンネル登録をお願いします。それでは、次回のエピソードでお会いしましょう。

引用)Google Search Central@YouTubeより和訳

 
つまり、ECサイトSEOについての今回の動画の内容をまとめると以下になります。

  1. 技術的な確認をすること(サチコを使え、Search Centralヘルプを読め、titleタグを見直せ、構造化データを使え)
  2. 色々な潜在顧客がいるので、その段階に合わせた検索クエリを想定しコンテンツを構築すること
  3. 商品バリエーションの違いに合わせてURL展開し、軸となる商品の正規URLをGoogleに示唆するようにする
  4. 毎年起こるイベントページは毎回新しく作るのではなく、URLを決めて常時インデックスさせ続け、都度情報を入れ替えること
  5. 表示速度や表示の阻害要素を確認すること(PageSpeed Insights等)
  6. SEOの効果を待つ。その間もSNSやメルマガ、既存客への働きかけ、キャンペーン等、できることを実施すること
  7. SEOの専門家に聞け。でも間違ったやり方を言ってくる業者(有料リンク等)には注意すること
  8. 検索ユーザーのことを考えること

 
特別凄いことを説明していたわけではありませんが、ECサイトならではの商品ページバリエーションやキャンペーンページについては改めておさらいすべき要素だったのではないでしょうか。また、商品ページバリエーションはECサイトだけではなく、不動産(例えばマンションの部屋番号違いの紹介ページ)や人材(会社が同じで配属部署がちょっとだけ違うページ)等でも同じことが言えますので参考ください。

個人的には良いと思った施策

今回はGoogleが8つのコツを紹介してくれていますが、私が気になるのはコンテンツ…とりわけ他との差別化を図る情報紹介についての部分です。上記で言えば2つ目のコツの部分です。

まさにこれは私がよく推奨する方法に似ています。私がECサイトオーナーにコンサルテーションする上でよく言うのは「購入する上での判断基準を紹介すると良い」という話です。カテゴリトップや商品群トップのページに判断軸となる部分――例えば、下敷きカテゴリトップには、“下敷きを買いたければ「硬筆(ペンやシャーペン)向けかどうか」「硬めが良い(しっかりしているけど欠けやすい)か柔らかめ(丈夫だけど持つ時ふにゃふにゃする)か」「下敷きの厚さ(厚いメリット、薄いメリット)」「色(好み)」を判断軸に商品を選んでください”と書いてあれば、利用者は購入判断しやすいでしょうし、それぞれにおいて優位性のある商品を紹介しているのであれば売上が立ちやすくなるでしょう。
他にも商品ページ単位で独自見解の詳細説明がされていれば、そのECサイトは全体的に非常に優れたWebサイトとして成立することに繋がります。

コロナ禍によってWebショッピングユーザーや機会はさらに増えたことかと思います。ですので、この辺のGoogleからの説明はとても有効だと私も思っていますので、是非施策として…いやユーザーのための改善策としてご活用ください。


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