• 正しい外部施策を行いましょう

正しい外部施策を行いましょう

外部リンクの中には有料リンクがございます。人工リンクと言ってしまうと…自然にリンクしてくれているのも一応“人工”になっちゃいますので有料リンクとさせていただきます。しかし、今回はその外部リンクにおけるやり方――いわゆる外部施策についてふわふわっと書いてみたいと思います。

努力

外部施策とは

Googleが重要視している要素は、リンクとコンテンツとRankBrainだということは周知の事実(RankBrain等は全てコア・アルゴリズムであるハミングバードが動力源)ですが、このリンクという概念の中には内部リンクと外部リンクがあります。外部リンクはその名の通り外部サイトからリンクされているわけで、“外部”でなくてはならないわけです。これが身内――つまり、お金を払ったり、そういったものに該当する利益関係において自演的にリンクをしたりすれば有料リンク扱いになり、それはGoogleのガイドライン違反(ブラックハットなSEO)になるため、発見されればペナルティ(手動対応でランキングを下落させられる)に繋がります。今更の話で恐縮ですが…。

その外部リンクを施策する上で(外部施策という言い方をさせていただきますが)、イコール有料リンクと勘違いする人がいます。しかしそれは違います。意外とこれ、言葉が独り歩きして勘違いされがちです。

外部施策は有料リンクではない

外部施策をするのは良いことです。外部リンクを得られるための努力をするわけですから。それは情報をとことん調べ上げ、分かりやすく詳しいコンテンツとして構築することで、他人から賞賛を得てリンク紹介されるかもしれません。また、他にどこも行っていないサービスや商品を開発することで話題性が広がりリンク紹介されるかもしれません。そういった努力は行うべきです。にも関わらず、「じゃあリンクされれば良いわけでしょ。そしたらリンクを買っちゃえば良いじゃん」という短絡的な概念が良くないのです。

リンクを受けるためにお金でリンクを買うわけではない

なぜ「リンクを買う」ことが良くないのか――。

Googleは「良質なサイトからリンクされているサイトはやはり良質である」という概念から、外部リンクというシグナルを非常に大切にしています。つまり、外部リンクの質や量はランキングに大きく影響するわけです。そのため、外部リンクの質と量を高めるためにお金を払って得ようとするサイトオーナーがいます。SEOでそれがまかり通る状態になったらどうなっていくでしょう。コンテンツ(サイト)の良し悪しを追求することなく、SEOにかける資金がある運用者のサイトが検索上位になってしまいます。結果的にユーザーは真に有益なコンテンツ(サイト)に出会えなくなり、Googleの検索を信じなくなります。それは検索ユーザーを第一に考えるGoogleにとっては本望ではないです。だからGoogleは有料リンクを禁止しているわけですね。

外部施策

では、外部施策をどうやって行っていけば良いか、について努力方法をご紹介します。

仕組みではなく仕掛けを作ること

外部リンクを受けるために、「トップページへリンクしてもらう」とか「こんなアンカーテキストでリンクしてもらう」とか「何本リンクしてもらう」とか、サイトオーナーはカタチにこだわりますよね。その考えは“外部リンクの仕組み”ばかりに目が行っている証拠です。そうではなく「どうやったらリンクしてもらえるんだろう」という“外部リンクの仕掛け”を考えるべきです。では、それはどうやって考えていくのか。

まず、自分のサイトのGoogle Search Consoleから自然に受けている被リンクを探します。自分のサイトに適当な被リンクが無い場合は、自分のサイトの競合サイトや類似サイトの被リンクを調べ(サードパーティー制の被リンク確認ツールを使用)、自然に受けている被リンクを探しましょう。

そして、リンクを受けているページ内容とリンクを発しているページ内容を分析し、リンクされている動機を探ります。さらにリンクを発しているページへの流入クエリを分析(推察)します。私はこれを「外部リンクプロファイル」と呼んでいますが、以下の項目毎に細分化して考えてみましょう。

  • リンク元のサイトページがどんな内容でどんな人が書いているかを考察。そうすることで「こういう記事を書くこういう人が自分のこういうページ内容を好むんだ」という仮説が立てられる。
  • リンク元のサイトページからのリンクのされ方で、リンク動機を考察。それが自分のサイトページにおけるコンテンツの引用や参考元なのであれば、コンテンツの深度が重要であると仮説できるし、サイトページの推薦なのであれば、推薦された内容からその在り方をより良くするようにする。
  • リンク元のサイトページへの流入クエリを分析。それによって「どういう人が読み進め、自分のサイトに流入してくるのか」というターゲット層の仮説が拡大できるため、流入の幅を最大化していける。

外部リンク考察スキーム

こういった考え方が外部施策の仕掛け作りという思考に発展し、正しいSEO努力の道に進めるわけです。

被リンクを受けるようになるには年単位かかる?

ここで残念なお知らせがございます(笑)。外部施策の仕掛け作りを実行できたところで、すぐには被リンクを受けられないということです。例えば、ある内容において、どこよりも詳しい情報コンテンツを作ったとしましょう。それにはまず、どこよりも詳しい情報を欲している人が見ることが前提です。さらに、そのどこよりも詳しい情報を欲している人が自分でもサイト(でもブログでも何でも)を持っていることが前提です。さらにさらに、その人がリンクをしてくれることが前提です。
ここまで巡り合えるにはやはり時間がかかるというわけです。実際、ニュースや時事性の無いコンテンツ内容が被リンクを実感できるようになるまでには半年から1年以上かかるでしょう。

外部リンクパワーはサイト全体に行き届くように

あと、外部リンクを受けたサイトページはランキングに好影響を及ぼします。しかし、それは決して該当ページだけがランキングに強くなるわけではありません。該当ページから内部リンクによって各ページに広がっていき、サイト全体に外部リンクパワーが浸透していくものです。ですので、せっかく外部リンクを受けた時にサイト全体にそのランキングパワーが行き届くようになるためにも、そもそもの綺麗なサイト構造や内部リンク構造は徹底しておきましょう。

結局、何だかんだ内部も外部もちゃんとリンクを整えていくことが大事ってことですね。これでSEOというものが一気通貫した考え方の上に成り立っているということもご理解いただけると思います。

正しい外部施策を行っていきましょう

このように、外部施策というのは非常に大事ですし、良いサイトにしていくための全てに通じています。ですので、しっかりと長期的に自分のサイトを育成していきたい気持ちがあるのなら…世の中に自分のサイトが優れていることをアピールしていきたいのなら…外部施策の仕組みのために外部リンクを買うのではなく、外部施策として仕掛けを作るために時間とお金を使った方が良いと思います。

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