Googleはウェブマスター向け公式ブログで日本語検索における医療や健康に関連する検索結果を改善したと発表しました。今年の2月3日に一度日本語検索で改善したことはありました。しかし、今回はかなり大がかりな改良のようです。もちろん例のキュレーションメディア騒動に端を発したものです。
どういった内容?
要は医療や健康等、検索ユーザー及びその関係者の命や健康に関わるような重要な検索結果において、素人が適当に書いたような根拠のないサイトページは検索順位を落としたという内容です。
60%に影響するって…相当検索結果が変動していると分かりますね。
医療のプロにも協力願い
併せてGoogleは医療関係者にも協力を促しています。医療関係者が記述する内容は専門用語が多くなってしまいがちです(SEOでもそうですが…)。しかし、一般人が検索するクエリはもっと日常的に使用される言葉が多く、その結果、せっかく医療関係者が記載した優れた記事でも一般人の目には触れないケースが多いようです。恐らくGoogle側ではこの医療関係に関する専門用語を平たく言った場合の用語と共起語認識出来ないのでしょうが、そもそも医療関係者が書いたコンテンツが一般人にも分かりにくいことも指摘しています。
そこでGoogleは医療関係者に、検索ユーザーの目に触れられるよう、もっと平たく書いてくれと協力を仰いでいます。
しかし、これには私も激しく同意します(笑)。だって専門用語で検索しても書いてある内容がまるで分かりませんから…(笑)。結局また知らない単語を検索して、そうするとまた新しい知らない単語が出現して、それを検索して…というループが続き、最終的に何を知りたかったか忘れてしまったり…(まぁそれは私が馬鹿なだけかもしれませんが…)。
しかしこれも非常に難しい課題でして…私もSEOに関する記事を書いていると、語弊や言い切れない部分をどう噛み砕いて説明すべきか考え込んでしまいます。そうすると無駄に文字数が増えたり、書くこと自体が面倒になったりします…。これに関しては医療関係者にも同じことが言えるのでしょう。さらに言えば各業界でそういうことが言えるのかもしれません。
難しい問題
まぁ、SEO会社に従事する人が分かりやす過ぎる内容をサイト公開すればするほど、SEO会社に相談することもなくなっていくかもしれませんし、病院に従事する医療関係者が分かりやす過ぎる内容を公開すればするほど病院に通わない人が多くなるのかもしれません。どんな情報を発信しても、結局、健康に関する悩みが間違えて自己完結してしまっては意味がありません。そうならないように有料のウェブメディアを作成すれば良いのかもしれませんが…それも色々な意味で上手くいかないかもしれません。
こうしたジレンマは各業界のプロが抱えるものであり、医療に関しても、飽くまでもウェブメディアが通院による診断を補足する情報程度であれば問題ないのではと思います。しかしこれは理想論ですので、現実問題不可能だと理解しています。そう考えると、やはりGoogleや他メディアが情報精査を重ねたところで、最終的にはウェブ閲覧者の目も養わなければならないのかもしれませんね。