高まるGoogleのインテント理解

先日、「ニューラルマッチングによる検索クエリの理解度が高まっている」話をご紹介しましたが、具体的にどういう形で理解が高まっているのか、今回はその例をご説明したいと思います。

ニューラルネットワーク

ふわふわ

「求人」と「転職」の違い

「○○士(師) 求人」とか「○○士(師) 転職」等のキーワードでSEO施策を行う転職サイトは非常に多くあると思います。そして転職サイト側は、今まで「求人」も「転職」も共起語として同じように考えていました。実際、検索結果画面からもGoogleが同じような単語として取り扱っていたことが分かりました。

しかし、Googleにとっては昨今の「転職」と「求人」では言葉の扱い方が違うようです。それは検索結果画面からも分かります。

検索結果①

検索結果②

つまり、Googleはクエリに対して以下の解釈をしているのではないでしょうか。

  • 「求人」という言葉の中には、ひたすら「求人募集案件」を求めている検索心理がある
  • 「転職」という言葉の中には、転職という「行動における周辺情報」を求めている検索心理がある

「求人」は単語そのものの意味は「雇う(雇われる)ための人探し」ですから、もう求人情報だけで良いわけです。結果的に求人情報一覧が紹介されがち(ベニスアップデートによるエリア要素はあるものの)です。しかし「転職」の場合は、単語として「職業が変わること」ですから、決して「=人探し」ではないわけです。「転職」という検索心理の中には、転職における心理や心得、共感や環境情報等も含まれているケースが多いわけです。

結果的に上記例の赤枠内のように「転職して良かった!」とか「薬剤師が転職するなら必ず知るべき状況別アドバイス」とか、有機質なサイトページがランクインしてくるわけですね。対して「求人」の場合は無機質に求人情報が並ぶ情報サイトページがランクインする傾向にあります。

ふわふわ

これもニューラルネットワークによるもの?

先日ご紹介したように、ニューラルマッチングによる影響は検索クエリ全体の30%に及ぶとのことです。ニューラルマッチングとは、単語そのもののマッチングだけでなく、その中に含まれる意味や概念もニューラルネットワークを活かしたAI(Googleの場合RankBrain)によって最適解となる検索結果を表示するようにしています。そして、前述のことからも「求人」と「転職」の違いに関しては、ニューラルマッチングが働いているのではないかと私は推察しています。

これからも、私たちが何気なく共起語として活用してきた検索クエリが、それぞれ別の意味合いを持って深層心理に合致する検索結果を表示するようになるでしょう。

ふわふわ

もっとミクロに分析していくこと

こういったことからも、今後は施策キーワードにおいて、検索心理を読み解いて仮説付けし、上位にある自身のサイトページのクリック率を検証することで、繰り返し検索体験を最適化していくことが重要です。そう考えると、検索結果画面だけで後手に判断するのではなく、自分のサイトが先駆けとなって、検索心理を満たすコンテンツを先手発信する姿勢が必要ですね。

そして、Googleの検索アルゴリズムを追うのではなく、検索ユーザー心理を追うことで、コンテンツページを構築し、むしろGoogleのアルゴリズム側に追ってこさせるような運用を心掛けたいものです。…まぁ、それも理想論ですし、上手く上位表示されたところで、後から追従してくるサイトページに上位表示されてしまって悔しい思いをしたりもするんですけどね(笑)。


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