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良質コンテンツと外部リンク

「外部リンクによる検索順位への影響は、分析したところで因果関係は掴めない。相関関係でしかない」という声を聞きます。確かに、良質なコンテンツであれば外部リンクも多いかと思いますが…最近はどうなんでしょう。

良質なコンテンツと良質な外部リンクとは

良質なコンテンツに関しては散々話してきましたので割愛しますが、Informational Query(情報収集型:いわゆるKnowクエリ)にしてもTransactional Query(取引型クエリ:いわゆるDoクエリ)にしても以下の内容を定義しています。

起源的で科学的で独創的な内容または表現であること

他のコンテンツサービスが追随するほどのサービスやコンテンツ力、客観的に理解できる合理性、そしてそれがどこよりも分かりやすく当該Webサイトならではの切り口に富んでいる――それが良質なコンテンツと呼べるのではないでしょうか。

一方、良質な外部リンクとは…ですが、外部リンクは結果論ですので、行うべきは前述の良質なコンテンツ追求でしょう。一応、私が結果的に良質なリンクだと思っているのは以下の定義です。

自然な形で、連想的であるサイトページから多くリンクされている(コンテンツページになっている)こと

「自然な形で」とは、言い換えれば「不自然な形ではなく」になります。「連想的であるサイトページ」というのは、「そういうところからリンクを受けるだろうね」と思われるサイトページです。ですので、ただテーマ性が関連するだけでなく、内容に応じて合点のいくリンク導線になっていることです。そんなリンクが数多くあれば、結果的にそれは支援されていて、人気のある「コンテンツページ」であるということが分かりますよね。
つまり、私の考えでは外部リンクはコンテンツ判断に使われる装飾的加点のイメージです。

良質なコンテンツと良質な外部リンクの関係性とは

以下は、私の勝手な判断で表組みしています。Googleのクローリング、インデクシング、ランキングにおいて、良質なコンテンツや外部リンクがどう機能付けされているのか、その働き具合を表しています。

リンクとコンテンツ

私は、Googleのクローリングとインデクシングを促進するのに、外部リンクは結構参考にされているのではないかと推察しています。外部リンクで支援されているコンテンツページはインデクシングされるでしょうし、何よりあちこちから外部リンクされていれば発見性が高く(ファインダビリティ性)、Googlebotもすぐに検知してくれるでしょう。
ただ、外部リンクされていないコンテンツであっても(XML等の)サイトマップや内部リンクによってクロールされ、インデックスされますので、外部リンクされていないからといってクローリングやインデクシングで不利になるわけではないかと思います。

そして気になるランキングですが、(一部の人には残念ながら…)良質な外部リンクが多いことで検索順位が上がるわけではないでしょう。極論、外部リンクは検索順位の助けにはならないと思っても良いのではないでしょうか。私は以下の関係性を感じています。

  • 外部リンクは、検索順位を決定する助けにはならない
  • 外部リンクは、良質なコンテンツページを判断する助けになる
  • 良質なコンテンツページは、検索順位を決定する助けになる

 
つまり、以下のような関係性をイメージしています。

リンクとコンテンツとランキング

ですので、冒頭に申し上げた「相関性はあっても因果関係とは縁遠い」と解釈できるのではないかと考えています。

とは言いましても、Googleが「良質なコンテンツ」と解釈したコンテンツページであっても、実際外部リンクを全然受けていないようなコンテンツページであったら…それはGoogleの勘違いだと解釈され、順位が下落してしまうかもしれません。ですので良質なコンテンツであれば外部リンクを受けて然るべきですし、外部リンクを受け続けることが長期的に高い検索順位を維持し、Googleが「良質なコンテンツ」と解釈したコンテンツページに間違いがなかったと立証される側面も持つと思われます。ですので、上記表の中では検索順位における良質な外部リンクが「長く支援されるコンテンツか」という点において「○」としています。

外部リンクは不要なアルゴリズムシグナルか

そう考えると、結局「良質なコンテンツを作れば良いだけでしょ」と言われますが、その通りです。そして良質なコンテンツであることをアピールするために、構造化データやサイト構造(内部リンク構造+ディレクトリ構造)の最適化は必要です。

「じゃあ、外部リンクなんて評価アルゴリズムとして不要じゃないの?」という意見もあるかと思います。ある一面においてはその通りかもしれません。おそらく1つのサイトの評価を判断するために外部リンクの評価をアルゴリズムシグナルとして活用するのは不要だと思います。少なくとも私はそう思っています。

しかし、俯瞰的な見地においては外部リンクが非常に重要なシグナルだとも考えています。
イメージしていただきたいのですが、先に述べた「連想的なサイトページ」から数珠繋ぎにサイト群を理解し、業界における銀河系みたいなものが出来上がった時、その銀河系における太陽のような存在のサイトページは…E-A-Tにおける「神」なのではないでしょうか。つまり、GoogleがE-A-Tの概念でサイト群の相関性や権威性、専門性、信憑性、人気度、を相対的に知るために外部リンクが必須であり、その点において、Googleは外部リンクを重要視し続けるものと考えています。

これ以上は同じことを繰り返してしまいそうですので、ここまでにしておきたいと思いますが、私が考える良質なコンテンツと外部リンクについては以上の見解です。

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