オリジナル記事の重要性

Googleは、The Keywordにて今後オリジナル記事をランキング優位にするアルゴリズムのアップデートをしたことを発表しました。英語を訳すのに時間がかかりましたが、どういう話かというのをご紹介します。

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ふわふわ

オリジナル記事の重要性

簡単にオリジナル記事と言っても理解できない人も多いようです。また、オリジナル記事を一言で説明するのも難しいです。そんな中、一応簡潔に考えて、私は以下のように説明することが多いです。

起源的科学的独創的内容または表現であること

まず大前提として“起源的”であること。それはつまり、2,3サイトのページを見れば分かるような内容をパッチワーク的に薄く伸ばした記事でないことです。2,3サイトページ見れば分かるような内容といっても、それらを非常に分かりやすくまとめて体系立てた記事であれば、その記事は“分かりやすい表現”という点において支持されるかもしれません。しかし、多くのサイトページは上っ面の情報だけを全体像として触れるだけで、とても「良く調べられているなぁ」とか「納得できるなぁ」と思えるものではありません。

また、“科学的”に反することとして「~と言われています」や「~かもしれません」等というように、最終的な責任を負わないような記事は、個人サイトだけでなく法人サイトでも見かる文体です。「それ誰が言ってるの?」「根拠は?」「なんでそこまで言い切れるの?」「なぜそれが良いの?」等、素朴な疑問が生じない確かな科学的根拠(情報源の合理性)が重要です。

“独創的”というのは一番難しいかもしれませんが、そのコンテンツページにしか無いような事柄や表現方法です。それは単純に「今までなかった文章を探す」という考えでは、砂漠の中で小さなダイヤモンド
を探すようなものです。テキストだけでなく、図解したり、イラストを使ったりすることも独創的に繋がるかもしれません。つまり、何をもって“独創的”とするかはサイト運用者の自由です。ただ、それを評価するのはユーザーであり、そのユーザー評価をあらゆる形で判断するのがGoogleなわけですので、自分なりに“独創的”を研究し続けることが必要なわけです。

これらを踏まえた上で、以下The Keywordでの記載内容をご紹介します。

オリジナル記事を検索上位へ

Google検索は、毎日毎時毎分、何万ものWebページや何百時間もの動画、何千ものツイートやニュースなど、Web上の様々な情報へ人々がアクセスできるようにサービス提供しており、Googleの仕事はコンテンツを選り分け、その中から可能な限り最も有益な検索結果を届けることにあります。特にニュースに関しては、検索ユーザーにできる限り背景や前後関係や空気感を読み取れるように、常に多様な記事や参照元を表示できるよう取り組んでいます。

報道における重要な要素の1つとして、パブリッシャー側はかなりの時間や労力、情報元の調査を必要とするオリジナル記事があるわけで、Googleとしてはそのオリジナル記事をしっかりと提供したいと考えています。ニュース記事によっては、その記事が世界に与える影響が非常に大きく、記事にまとめ上げるのも難しいため、レポーターによる事実確認や情報元ソースについての慎重な調査が求められることもあります。そういう努力で作り上げられた記事をGoogleは支援したいと考えているわけであり、人々がそういう最も権威的な記事にアクセスできるように取り組み続けているわけです。

最近、Googleはよりオリジナルな記事を認識しやすくし、またそれらを検索上でより目立つようにし、長時間表示され続けられるように、ランキングについてのアップデートと検索品質評価ガイドラインをアップデートしました。このアップデートにより、ユーザーが興味を持った最新のニュースについて、一番初めに書かれた記事を見つけられるようにすることで、パブリッシャー側としてもオリジナル記事をより多くのユーザー見てもらえるメリットがあります。

オリジナル記事を優先するランキング変更
昨今の目まぐるしく動く世界中のニュース群において、特定の懸案についてのオリジナル記事が常時注目されている訳ではありません。それらを取り巻く多くのニュース記事や調査、独占インタビューなど様々な内容も注目に値しますし、それが次の新しい興味を生み出したり、その他の発表から改めてフォローアップされたりもします。またほとんどの記事は、1つのニュースに対してほぼ同じ時期に内容発表するケースが見受けられます。こういうこともあり、ユーザーは一番最初に書かれた記事に辿り着くのが困難になっています。

これまでGoogleは最新かつ最も包括的な記事をニュースの検索結果に表示してきましたが、今後は世界的に重要なオリジナル記事として判断したものをハイライトして表示するように変更を加えました。そのような記事は見つかりやすい位置に配置され、より長く表示されることになると思います。また、ユーザーにとってはオリジナル記事が見つけやすくなると同時に、最新の記事もオリジナル記事と並んで確認できるようにもなります。

オリジナル記事に対する明確な定義はありませんし、記事を作成するのにどのようにしたらオリジナルになるのかという明確な基準もありません。様々な話題、様々なニュース編集部門、様々なパブリッシャーによりその意味合いは変わってくるはずなので、Googleはニュース記事のライフサイクルを理解するために進化できるよう、絶えず努力し続けます。

検索品質評価ガイドラインの変更
GoogleはWeb上で見つけられる全てのものを分析するためにアルゴリズムを活用し、有益な提供ができるようにコンテンツを整理しています。これらのアルゴリズムは何百もの種類のシグナルから構成され、それらは絶えずアップデートされ、改善を続けています。アルゴリズムが有効に働くようチューニングし、また個々のページの権威性を理解するシステム形成のために、Google検索品質を評価する10,000人以上の評価者が世界中にいます――ちなみに、評価者のフィードバックによって特定のランキングを直接的に変更するわけではなく、フィードバックを受けてあらゆる検索結果に適用できるようアルゴリズムの調整や改善をしています。どのように彼らが検索品質を評価しているかの指南書については、検索品質評価ガイドラインに則しており、それは検索結果の表示コンテンツの妥当性や特徴を評価・理解できるよう一般公開したドキュメントとなっています。

要するに、このガイドラインはランキング付けの際に、Googleがコンテンツの何を価値として見ているかを明確に示した説明文です。Googleでは、今回発表したアップデートでさらに新しいフィードバックを集め、そしてそれを自動ランキングシステムに組み込むことで、さらにオリジナルコンテンツが表示されやすくなるようにしていきます。

品質評価ガイドラインのセクション5.1のアップデートにおいては、“その記事が無かったら明らかになっていないであろう情報を提供していること。最初に詳細まで調査された記事というものは、高い調査力と手間暇を要すものです。”とあるように、オリジナルニュース記事に対しては“非常に高品質”と判断するよう評価者に指導しています。

さらに、オリジナル記事をページ単位で判断する際は、著者の専門性や権威性を判断すべく、様々な著者の評判・評価についても調べて考察するように、と評価者に伝えています。その更新記事については、セクション2.6.1に次の記載があります。“多くのWebサイトにはそれぞれその評判があります。それは何かの報道賞を取った新聞(関連Webサイト)かもしれません。例えばピューリッツァー賞のような名高い賞を受賞した、歴史的にも高い質を誇る記事は、ポジティブな評判として強い証拠になるでしょう。”

Googleではこれらのアップデートがオリジナル記事を上位にし、日々変動するコミュニティや会話を取り巻く人々に対して、より深い理解を提供できるようになると期待しています。映画スポーツ音楽芸能スクープを始め、#MeToo運動、パナマ文書オピオイド危機(麻薬まん延)のような真面目な報道まで、全ての種類の記事について、オリジナル記事へスムーズにアクセスできるようになれば、誰しもそのニュースに関わる情報を入手し続けられるようになるはずです。

引用)The Keywordより和訳

ふわふわ

ニュースに限らない?

このThe Keywordを読む限りでは、ニュース部門の中の人が書いた記事のため、Googleニュース内での話かと思いがちですが、これはGoogle検索全体に関わる話ですね。要は以下のことを述べています。

一次情報の可視性を高めるアルゴリズムアップデートを施した。同時に品質評価ガイドラインも改訂し「1次情報サイトページを高品質ページとする」だけでなく「著者の背景も探る」よう評価者に指導している。

とにかくニュース業界であれば、信頼おける情報の第一人者は評価が高い、ということですね。まぁニュース業界であれば分かりやすいですが、これが各業界――特にこの情報過多社会において広く知られている業界であれば、それは何をもってオリジナルとするか、非常に難しいかと思います。各人で考えていきましょう。

私が冒頭で述べたオリジナル記事である内容をもう一度記載します。

起源的科学的独創的内容または表現であること

是非、コンテンツ屋やSEO屋やこの難問にチャレンジし続けてみましょう。


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