E-A-Tについて

今回はE-A-Tについて私なりに書いておこうかと思います。まず知っておいていただきたいこととして、E-A-Tは無形です。E-A-Tはアルゴリズムではありません。もっと言ってしまえば幻想です。「E-A-T対策」とか訳のわからないことを言う人がいますが、単純にGoogleにとってE-A-Tは「どんな人が書いてるんだろう」という評価軸に過ぎず、そこに固執しても何も始まらないわけです。しかし、「そうは言ってもやり方とか考え方とかあるでしょう?」と思う人もいるかもしれません。そこで、そんな人に向けて私の解釈を書いてみました。

E-A-T

ふわふわ

E-A-Tとは

E-A-Tとは、Googleが検索品質評価ガイドライン(Googleの検索品質が適切か評価する人に向けた指南書)に記載しているもので、サイトコンテンツの専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の概念を略した自問用の通称です。

例えば何かの食物の栄養素を説明するコンテンツであれば、管理栄養士の資格を持つ専門家の意見は重要ですし、そうした人の意見は科学的(合理的な根拠に基づいている)ですし、信用されやすいでしょうし、支持されやすいかと思います。一方で毎日料理をしている主婦の意見だったら…それは飽くまでもサンプル数1(1人の意見程度)のコンテンツであり、あまり専門性や権威性は高く無さそうですよね。

しかし、例えば時短料理テクニックを説明するコンテンツであったらどうでしょう。管理栄養士の資格を持つ専門家の料理レシピより、毎日料理をしている主婦によるコンテンツの方が現実的で等身大で信用しやすくないですか?

このようにコンテンツの種類によって、「それは誰が書いた内容なのか」が大事であり、結果E-A-Tの解釈も異なってくるのです。だからこそ、Googleが雇用している検索品質評価者はガイドラインに則した判断をする必要があるわけですね。

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いずれにしても誰が言っているかは重要

本を買えば、大抵は発行元や著者が明確に表示されています。さらに最後のページには著者の遍歴や過去の著書等、権威性を象徴する来歴も記載されています。

本の著者情報サンプル

それは本の説得材料になるからであり、書いている本人が胸を張って世間にアピールしたいからでもあるでしょう。でもインターネットの世界においてはそこまで明確に表現している著者情報って少ないですよね。なぜならテキトーにそれっぽいことを書いても人の目に触れてしまうからなわけで、それを読んだ人も一度納得してしまったら簡単にその概念は変わらないことが心理学的にも明らかになっているからです。それであれば、別にわざわざ著者を紹介する必要もないと思うわけで…それどころかサイト運営元(本で言うところの発行元)さえも伏せて運用する人が多くなってしまったのです。それでもそのサイトが検索上位にあれば売上が上がってしまっていたからでしょう。

Googleとしては、責任の所在が明らかにされていない、そんなコンテンツを検索上位にしていたら、いつか検索ユーザーが減ってしまうことを恐れたのかもしれません。だって、「どうせ訳わかんないサイトばっかり上位に表示されてるなら、もうGoogle検索はしない」というユーザーが現れてくることは安易に想像できますもんね。

これはサイト運営者からすれば、ユーザーに対しても同じことが言えると思います。例えば「○○と言われています」とか「一般的には○○」とか記載されていても、私にとってはあんまり信用に値しません。だって「私はそう思っていない」と感じてしまえばそれまでですから。言葉の妙で何となく頷けちゃうこともありますが、そういう前提をもとに説得しようとしてくるサイトが法人だったりすると尚更胡散臭く感じてしまいます。もうそれは個人ブログレベルでやってくれ、と思ってしまいます。

それよりも「□□調べによると、被験者のうち●%の人が○○と言っています」と記載されているほうが信用できますよね。それであれば「あぁ、私は●%から漏れた人間のほうのパターンね」と頷けますし、合理的です。むしろ憶測だけやサンプル数1だけで記事を展開している法人サイトコンテンツを見ると「楽な仕事してるなぁ。ユーザーコミュニケーションを放棄しているなぁ」と感じざるを得ません。まぁ、これは私が業界の人間だからそう思うのかもしれませんが、今のインターネットの利用深度を考えれば、近い将来どんな人でもそう感じてくるのではないでしょうか。

本だってそうでしょう。どんなに良い本を書いても本屋が取り扱ってくれなければ、その本は人の目に付きませんよね(オンライン戦略は除くとして…)。そして、うまく本屋を言いくるめて棚取りに成功しても、訳分かんない人の本だったら、消費者は手に取ってくれませんよね。仮に買ったとしても、内容に信憑性が無かったらもう2度と買いませんよね。そして、そんな本ばかり陳列している本屋には行きたくなくなりますよね。サイトコンテンツは本であり、本屋がGoogleであると置き換えたら理解しやすいのではないでしょうか。本屋を騙しても本質的にはズレているわけです。

だから、いずれにしてもサイトコンテンツには誰が言っているのか、が重要なわけです。

ふわふわ

じゃあどうすればいいの?

では、サイトオーナーが信用に足る著者コンテンツを作る場合、どうすれば良いのでしょうか。

簡単です。
権威者に書いてもらうか、自分が権威者になりましょう。
その道において科学的に(合理的な根拠に基づいて)詳しい人が書くべきです。そして、その人が書いている内容も科学的で、且つその人の来歴や情報を著者プロフィールとして紹介すべきです。もしくは、ライターのプロフィールを載せ、どれくらい勉強しているかを紹介しつつ、その学習進捗も発表していけば良いわけです。

それがどう評価されるか――アクセス数やSNS等のクチコミ、外部リンクで評価されると思います。権威者であれば、元々クチコミや評判はあるでしょうから、すぐにGoogleやユーザーからも理解してもらえるかもしれません。権威者でない人は権威者になるまで時間がかかるかもしれません。少なくとも権威者が権威者になるまでの年数はかかると思います。

究極的な言い方に聞こえるかもしれませんが、でもこれが真理ですよね。権威者に書いてもらうために費用がかかるならそうするしかありません。周りにいなければ権威者を探すしかありません。無名の自分が書いたのであれば、アピールしたりプロモーションをしてコンテンツ内容の有益性を知ってもらわなければなりません。

そうして出来上がったサイトコンテンツを、GoogleはE-A-Tという見地で評価者に指南し、何らかのアルゴリズムで評価できるよう識別しているのです。

ふわふわ

法人はマクロ見地で著者ではないの?

co.jpというTLDや法人格であれば、連絡先や会社概要があることで組織単位でコンテンツの責任を負うことになるので、マクロ的に言えばそれも著者扱いになるのでは?と考える人もいます。実は私もそれに関してはそう思います。しかしだからこそ、その法人格の来歴や実績も大事ですし、コンテンツ内容も科学的である(合理的な根拠に基づいている)必要があります。「この企業が言っているくらいだから――」と思えるほどの実績は著者と同じように必要になってくるわけですね。

従って、逆に考えれば、法人格という看板に依存して素人がテキトーな記事を書いていたら、そのうち法人格の信頼性や権威性も失墜するということを理解しておいた方が良いでしょう。

ふわふわ

記事を見直しましょう

ここまで読んでいただければ、恐らくE-A-Tの概念や「誰が書いているか」や「コンテンツ内での説の根拠が明確化されているか」の重要性を理解いただけたのではないでしょうか。その上で、サイトオーナーはすぐに自分のサイトコンテンツを見直した方が良いです。E-A-Tの概念を覚えているうちに見直したほうが良いです。
そうすると、今までスルーしていたコンテンツの中に「これ、思い込みの文章に過ぎないな」と感じるコンテンツが意外と紛れているかもしれません。

このように、検証しながらも起源的で科学的で独創的な内容または表現であることを常に意識してコンテンツ作成していくことで、きっとユーザーにもGoogleにも評価されるサイトになっていくのではないでしょうか。


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