• 202403コアアップデートのその後

202403コアアップデートのその後

3月6日から始まったあのセンセーショナルな大規模コアアップデートである2024年3月コアアップデート45日間かけて4月19日にようやくロールアウトが完了したとのことです。既に4月19日の時点でGoogle Search Status Dashboardが変わっていたのか定かではありませんが、Googleによる思い出したかのような発表に対して世間では懐疑的な声が上がっていますね。
 

2024年3月コアアップデートは4月19日に完了しました。今回のランキングによるフィードバックのフォームをforms.gle/SWN1sckmUfQR8k9a9にて解説していまして、5月31日までご利用いただけます。また、Google検索トラフィックの低下に関するデバッグヘルプページも更新しました。

引用)@googlesearchcより和訳

今回のアプデは結構インパクトが大きい?

もともと、今回のコアアプデで低品質であったり二次的情報であったりするコンテンツページの40%は順位低下するであろう、とGoogleは想定していましたが、実際は45%もの影響に及んだとのことです。

正直、私の周りも含め、企業サイトを運用している人たちにとってはほぼ無風だったのではないでしょうか。一部気を抜いたコラム記事はクエリ単位で順位下落したものもありましたが、それもあくまでもページ単位であって、企業サイトが本気で狙っているキーワードに関してはむしろ順位向上しているものもあるのではないでしょうか?

実際に「金属系×買取」等のキーワードでは、妙な比較サイトの順位が下落することで、各企業サイトのサービスページ順位が繰り上がっていった印象もありますし、そういう感じでTransactional Query(取引型クエリ)に関しては結構、企業サイトはコアアプデの恩恵を受けたように感じます。

一方で、Informational Query(情報収集型クエリ)に関しては個人サイトやブログでも充分に勝負できるクエリということもあり、もともと様々なサイトページで個人法人問わずランクインしていました。しかし今回のコアアプデによって、二番煎じ的でパッチワークな感じのブログ記事がSERPsからかなり減った印象です。

また、E-E-A-T要素さえしっかり確立できていれば、基本ページ単位の評価が強くなった気がします。私は今後ページ単位での評価が強まると思っていましたので、極力1ページにコンテンツを詰め込みたいと思っていたのですが、やはりどうしても枝葉に別れていくコンテンツまで1ページに収めると相当長くなってしまいます。そこで、枝葉を加味すべく、アコーディオンやモーダルを多用し、別ページを設ける場合はリンクを目立たせ、アンカーテキストにこだわるようにしていました。リンクはバナー(ALTを慎重に)と同時にアンカーテキストまで作り、枝葉の情報には(Google検索に出てくる補助機能に出現する単語を意識した)関連語句を加味したアンカーテキストでリンク設計しました。さらにページ内でローカルナビのような目立たせ方をすることで、1ページ(群)として評価してもらうような設計をしていました。このコンテンツページ施策を様々な業界で実施していましたが、これが様々なクエリで奏功しました。3月下旬の時点で既に結構順位向上しました。4月に入ってからもキープされており、コンテンツの中身自体の精度も然ることながら、その設計と使い勝手、UIデザインも評価に繋がったと(個人的には)思いました。なので、実は3月は情報設計を考えるのがめちゃくちゃ楽しかったんですよね(笑)。試行錯誤とそのアウトプットと結果(評価)が見事に噛み合いました。

結構寄せられる意見

前項でも述べましたが、結構個人作成コンテンツが影響を受けた印象を受けました。その中でひとつ気付いたことがあります。それは順位下落を受けた人が以下のような意見を持つことが多く、また、たとえ企業サイトのコラムであっても担当者から同じことが寄せられたことです。
 
「Googleがいうオリジナル性という意味では、自分ならではの内容であり、一次情報なのに、なぜ順位が落ちるのか分からない」
 
ということです。これ、忖度すると上手く伝わらないので、はっきり言います。

  1. オリジナルな記事とは、それが独自の科学的根拠に基づいていることである

  2. オリジナルな記事とは思い込みで書いた記事のことではない

  3. オリジナルな記事とは権威性の無い人によるN数が1の体験談や評価のことではない

  4. 科学的根拠とは他のサイトページに書いてあることをもって証明するものではない

ここまで伝えても「自分のこの記事はクリアしている」と言う人がいますが、その記事を是非忖度しない他人に確認してみてください。「いや、それもあなたひとりの意見ですよね」「こういう視点だって考えられるし、そういう抜本的な対立コンテンツに対しても科学的に立ち向かえる情報ですか?」「その常識は私には分かりますが、機械にも分かりますかね?」という質問にも返せるようでしたらGoogleにフィードバックすれば良いかと。それくらい意外とフラットに捉えられていないケースは多いように感じます。特に“思い込み”というケースは多く、言葉として当たりが強いのでなかなか言いづらいのですが、“論文と作文の境界線”と同じような違いによる評価が相当しているように感じます。

「そんなこと言ったら、おいそれと自分で記事コンテンツなんて書けないじゃないか、イチ個人で作成できるコンテンツに限りがあるじゃないか」と思うかもしれません。でも、それがまさにGoogleの狙い(?)だと私は思います。誰でも個人が勝手な意見を書いて、それをGoogleが評価して、それを読んだ人が感化されて間違ったことになったら…そんなことが出来てしまうのは防ぎたいですよね。「私は勝手な個人ではない」とどんなに言っても、E-E-A-Tのない人がそれを言ったところで…ですよね。そして、勝手な個人の気軽なコンテンツページのせいで、Googleの検索システム稼働が飽和状態になり、CO2を大量排出するデータシステムを生産することもGoogleとしては抑止したいはずです。

そんな背景を考えながら、時間をかけて渾身の1ページを書いていくことが必要になっていると思います。実際、私自身もライティングする場合は相当時間をかけます。調査やアンケート、ヒアリングを重ねます。そして外出して情報収集するタスクを何かしら自分に課します。文字数〇円とかそういう換算ではなく、全体取引費用の中でライティングを行い全体最適に向けて貢献するという業務姿勢です。まぁでも、私はそういう姿勢でいるべきだと思っています。

お悩みならご相談ください

そんな感じで、私は分析屋としてもプランナーとしてもプレイヤーとしてもやっています。そして同じようにSEO上のコーディングを分析屋としてもプランナーとしてもプレイヤーとしてもやっている仲間がいます。でも、実は私はテキスト系がメイン担当ではなく人と検索エンジンを加味したUIデザインの追求がメインなんですよね(笑)。

とはいえテキスト関連については誰であっても追求すべき内容ですので、ご不明な点やご質問がございましたら、いつでもお問い合わせフォームまたは𝕏のDMからお気軽にご相談ください。

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