• AIを活かしたGoogle検索は凄いぞ①

AIを活かしたGoogle検索は凄いぞ①

Googleが米国現地時間6月14日に、Search Labsを使った便利な検索の啓蒙とGoogleレンズを使った便利な検索の啓蒙をThe Keywordにて発表していましたので、和訳してご紹介します。

いずれも、AIを使った精度の高い検索方法を案内してくれています。特段、新しい情報ではありませんが「あぁ、こういう使いかたをすれば便利なのね」みたいな感じでご理解くださいませ。今回は前半として、SGEを使った便利な検索方法や安心のデータベースについての記事をご紹介します。

Search Labs

Search Labsの使い方の紹介

まずは、Search Labsの使い方を現在のテスト版でどう使えば良いかを紹介してくれています。これは米国英語圏が対象なので日本語圏の私たちには関係ないのですが、日本語圏でリリースされた時に、ローカルとして案内してくれるわけではないので今のうちに理解しておくと良いでしょう。いざ日本語版ができた時に理解しやすくなるはずです。

Search Labsの実験で、この夏の計画や旅行、買い物をサポート

最高な旅行先を探している時でも、何を購入するか決めるのに助けが必要な時でも、ジェネレーティブAIは探しているものを見つける手助けをしてくれます。

もし、この夏旅行をするなら、事前に考えることってたくさんありますよね。まずどこに行くのか? そして、そこへは車か電車か飛行機か、どれで行くのか? 旅行するにしてもキャンプやグランピングはするか? そして最も重要なのは持参するリストです。
幸いなことにGoogle検索には、あなたがどこへ向かうにせよ、AIの助けを借りながらそのような細かな情報をまとめるのに役立つツールがいくつかあります。
 

身の回りの世界を探索する

ジェネレーティブAIを使って、検索の手間を省き、有用な見識を発見し、情報の意味を理解するための新しい方法を模索しています。この技術はまだ実験的なものですが、Googleはフィードバックを取り入れながら、ジェネレーティブAIの体験を微調整し、新しい機能や改善された機能を導入し続けています。遠方への旅行を予約する場合でも、週末の地元での予定を立てる場合でも、Search LabsのジェネレーティブAIを利用した検索体験システム(SGE)は、レストラン、ホテル、観光名所などの場所をリサーチするのに役立つ、より優れた機能を備えています。
SGEには、ローカル検索や旅行検索のための新機能が追加され、Google検索で場所や目的地について詳しく質問するとAIを活用したスナップショットが表示され、最も役立つ情報を収集することができます。それもWeb全体からだけでなく、現実世界の2億以上の場所について、人々がGoogleに投稿したレビュー、写真、ビジネスプロフィールの詳細からも情報を収集しています。また、これらのリンクや情報源はすぐに利用できるため、関連サイトを深く掘り下げたり、様々なクリエイターの見解を聞いたりすることも簡単です。
例えば、あるレストランが大人数で利用できるかどうかや、ベジタリアンフレンドリーかどうかを確認する方もいることでしょう。あるいは、特定の観光名所を訪れる際に、混雑を避けられる時間帯を知りたいという方もいるかもしれません。このようにSGEでの検索体験が向上することで、旅の道しるべとなる有益な情報を得ることができ、計画を立てる時間を減らし、立てた計画を楽しむ時間を増やすことができます。
 


 

スマートな買い物

また夏の旅行の前に、広範囲な情報収集が必要な何かを購入しようとする場合、Google検索におけるジェネレーティブAIは特に役立ちます。例えば、ビーチに持っていくBluetoothスピーカーを探していて、スピーカーとして機能的でありながらも機内持ち込み用スーツケースに入れられるほど携帯性に優れているものを探している場合等です。
 


 

商品購入の際に考慮すべき点や選択肢はいくつもありますが、Bluetoothスピーカーについて検討したい要素を、AI搭載検索がすぐにスナップショットと共に条件に合う商品を表示してくれます。関連するレビューや評価、最新の価格、画像を含む商品説明も見ることができます。この検索体験は、350億件以上の商品リストを持つGoogleのShopping Graph上に構築されているため、常に変動する商品、販売者、ブランド、レビュー、在庫に関する世界で最も包括的で新鮮な情報減となっています。実際、1時間ごとに18億件以上の商品リストがShopping Graphで更新され、最新且つ信頼できる情報を提供しています。
 

Googleスプレッドシートで情報を整理

旅行の計画を立てたり、購入を検討している商品候補を記録したりする際に、Add to Sheetsを使ってコピー&ペーストの時間を節約しましょう。
Add to Sheetsを使えば、検索結果を直接Googleスプレッドシートに挿入し、友人や家族、共同作業をしている人と共有することができます。夏休みの計画を立てたり、Google検索で見つけた他の情報を記録したりするのに最適です。


 

Search Labsに登録して最新の実験にアクセスしよう

このような体験を試してみたい場合は、Search Labsにサインアップするだけで、米国で英語で利用できます。最新版のGoogleアプリ(AndroidiOS)またはChromeデスクトップの新規タブページでLabsアイコンをタップするだけです。

本日から、旅行のリサーチやショッピングの手助けとして、Google検索でジェネレーティブAIを使うことができます。また、I/Oで発表したように、この新しい検索体験上では検索広告はページ全体の専用広告枠に引き続き表示されます

引用)The Keywordより和訳

 

GoogleのAI搭載検索の特徴と共に、便利さをまとめますと以下の通りです。
 

  • GoogleのAI検索(Search Generative Experience)が他と比べて強いのは、マイビジネス情報やそこへのクチコミも活用していること。しかもリアルタイムに。なので旅行先や旅行における注意点も理解しやすい。
  • 商品データベース(ショッピンググラフ)で常時最新の商品情報を管理・追加・更新しているので、買い物で比較したい時に便利。
  • 検索結果の情報をスプレッドシートに簡単貼り付けできるので、他の人に共有しやすい。

 

なるほど。競合のAI検索と比較すると、Googleは他プロダクトサービスやデータベースを活かした情報紹介が、しかもリアルタイムで提供できることに強みを見出しているということですね。確かに、Googleの凄さが目立ってきています。要は以下のような検索心理動態において、差別化を図っているわけです。

  • 気付き(Attention):情報を知るのに、GPT、BingAI、Bard等のAI検索が役立つ。
  • 興味(Interest):興味を持つための情報として、GPT、BingAI、Bard等のAI検索が役立つ。
  • 比較(Comparison):商品やサービスを比較するのに、リアルタイムで巷の声も拾えるSGEが役立つ。

SGEの日本語圏導入が待ち遠しいですね。
というわけで、次回は、後半としてGoogleレンズについてご紹介します。ではでは。

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