※ 現在は「タイトルの書き換え」もあるため、2021年8月30日現在で、下記内容よりもこちらの内容を推奨しています。
今回はちょっと初心者向けかもしれませんが、私なりに考えるSEO上のタイトルの設定についてご紹介します。
私は今までのGoogleのタイトルにおける文字数を54byteで30文字程度と進言していましたが、最近検索結果の画面サイズの横幅(約600px)が大きくなったため、今は60byteで前後を推奨しています。後は単語の区切られ方によって25文字で切れたりするので、都度調整ですかね。
タイトルの命名規則
今、お取引している企業に私はタイトルの命名規則に関して以下のようにご進言しています。
※ 「ページ名|カテゴリ名|サイト名」で60byte()前後
※ 25文字以上は単語の区切り方に注意
これは、非常に分かりやすいもので以下のメリットが考えられます。
- テーマ性を意識したページ構築に繋がりやすい
- SEOキーワードを明確化しやすい
- ページ毎にオリジナルになるため重複することがない
- 情報設計上足りないページを見出しやすい
- 管理しやすい
内部リンク構造やパンくず構造とシンクロしているとなおのこと意義を発揮します。エクセル等でこんな感じで管理すると俯瞰的に検証しやすくなると思います。ちょっと小さすぎて見づらいかもしれませんが、どんな感じで作成するかの例になります(実際にはこのブログをこんな形で管理していません。ただの例です)。
例外はつきもの
さて、こうした内容でご進言すると人材系や不動産系、EC系など、いわゆる案件を数多く抱え、何百万ページも保有しているサイト運用者からは「システムで管理してタイトル設定しているので全ページをコントローラブルにはできない」等と言われることもしばしばございます。もちろん理解できますし、私もその通りだと思います。そして、私の進言するタイトル命名規則通りにシステムで設定は出来ても文字数がオーバーするという懸念が生まれます。
では、こんな例を見てみましょう。
不動産サイトにおいて、大きなサイトであるSUUMO、HOME’S、CHINTAIのタイトル命名例です。それぞれの賃貸における東京ページのタイトルをご紹介します。
- SUUMO:
【SUUMO】東京都の賃貸(賃貸マンション・アパート)住宅のお部屋探し物件情報
(35.5文字) - HOME’S:
東京都の賃貸を探す【HOME’S】|賃貸住宅[賃貸マンション・アパート]の検索・賃貸情報
(40文字) - CHINTAI:
東京都の賃貸・部屋探し情報:賃貸物件サイト「CHINTAI」
(26.5文字)
これは外から私が見る限りの推測ですが、恐らくSUUMOもHOME’Sもシステム上、賃貸の東京ページだけ命名規則を変更することは難しいため、タイトルが切れることを承知しているのではないかと思います。その上でブランド名をタイトルの左側に寄せることで、クリック率を促進するための手法をしているように見受けられます。CHINTAIに関してはよりプロモーショナルにするために、賃貸の東京ページを専用に作成し、タイトルも専用に構築したものと見受けられます。
結果、「賃貸△東京」とGoogleで検索した時の検索結果画面は下記の通りです。
タイトルの書き換えに関しては、「Googleがtitleタグを置き換える3つの理由と書き換えを防ぐ方法 | 海外SEO情報ブログ」でもご紹介している通り、Googleのマット・カッツ氏がある程度タイトルの基準を挙げており、「比較的短いかどうか」「そのページのことをよく説明できているかどうか。そのページがあるサイトのことも説明できているのが理想的」「何らかの形で検索クエリに関連性があるかどうか」と言っているようです。逆に言えば、「冗長化されたタイトル」「タイトルがページやサイトと異なっている」「検索クエリと関連しないタイトル」は書き換えが起こりやすいのでしょう。あと、これは私の経験ですが、SEO上の施策キーワード(商業ワード)がいくつも含有されたタイトルは書き換えられやすくなっているようにも見受けられます。
では何が正解か?
いずれも不正解ではないと思いますので、お好みで(笑)。
でもユーザーのことを考えたら…ですよね。まだまだGoogleのアルゴリズムの精度も高めていただく必要がありそうです(笑)。