Google Webmaster Central BlogにてパブリッシャーがGoogleニュースを上手く活用するための秘訣が紹介されていましたので、その内容を意訳して案内したいと思います。
Google Webmaster Central Blogの日本語訳
記載してある内容を日本語に意訳しました。
Googleニュース活用術
新年を迎え、2019年もGoogleニュースを活用するパブリッシャーに向け、最も成功に近づける手法について何点かアドバイスをしたいと思います。
全体を通したアドバイスとして
Googleニュースパブリッシャーセンターヘルプには既に多くの役に立つ情報が掲載されていますので、特にコンテンツと技術的なガイドラインについては事前によく確認して下さい。
見出しと日付
- 明確な見出しをつける:GoogleニュースはHTMLタイトルタグを含めた様々な種類のシグナルを見て、そのページで最も目立つテキストから記事の見出しを決定します。こちらの見出しに関する手法を確認してみて下さい。
- 正確な時間と日付をつける:Googleニュースはその記事が発表された時間と日付を表示させるために様々な方法で判断しようとします。以下の方法を使うことでGoogle側が正しい情報を得られるようにしましょう。
- 正しい日付と時間を統一して設定する:日付に関するガイドラインを順守して、正確かつ明示的に日付と時間を見出しと本文の間に載せて下さい。関連する別の記事の日付が同じページ上部に出てしまうようなことは出来る限り避けましょう。
- 構造化データを使う:公開日(datePublished)や更新日(dateModified)といった構造化データを利用することと、AMPでも非AMPでも正確なタイムゾーンを使いましょう。
- 不自然に新しい記事を生成しない:記事の内容を大幅に変更する場合は、その新しい日付と時間にアップデートした方が筋の通る方法だといえます。とはいえ、重要な情報を追加するわけでもなく、また他の特別理由があるわけでもないにも関わらず、意図的に新しい日付や時間に変更することはやめて下さい。その行為はGoogleの記事URLに関するガイドラインに反します。
重複コンテンツ
Googleニュースは、独自取材であることやオリジナルコンテンツであるということを前提にパブリッシャーを信用し、ユーザー側にもパブリッシャー側にも喜ばれるようなコンテンツが理想的であると考え、記事をクロールしています。これはすなわち、重複コンテンツは認めないということも意味しており、無理矢理かき集めた情報や、それをちょっと上書きする程度の記事、再掲載された内容よりも、独自コンテンツを評価します。以下の内容が、パブリッシャーが順守すべきガイドラインになります。
- 掻き集めたコンテンツのブロック:スクレイピングとは一般的に、他のサイト内容から無断転用することを意味し、それが自動化しているものです。そういった掻き集めコンテンツはGoogleニュースから除外しなければなりません。
- リライトコンテンツのブロック:リライトとは、他のサイトから内容を取り出し、それを一部書き換えることで、全く同じ内容にならないように作り変えることです。リライトコンテンツのサイトページは、価値のある情報や、明らかに有益な付加価値があるわけではないため、Googleニュースからは除外されるべきです。これは、記事の一部だけ書き換えたケースもあれば、とにかく沢山の単語を入れ替えたりするケースもあるとは思いますが、いずれにしても結局元記事と伝えている内容が変わらないものは全て対象となります。
- 再掲載コンテンツのブロック、またはcanonical対応:再掲載とは、元来執筆したパブリッシャーや著者から了承を得た上で、再度自分のサイトでオリジナルコンテンツを掲載することを意味し、業務提携やパブリッシャー同士のパートナーシップ関係が成立している状態であっても対象です。コンテンツを再掲載しているパブリッシャーは、元コンテンツを保有しているサイトページがGoogleニュースで評価され、活用されるようにすべく、再掲載内容のブロックやcanonical設定をするべきでしょう。
再掲載内容を自主的にブロックしたり、canonical対応したりすることで、Googleニュースは元コンテンツを正確に認識し、それらのサイトページを適切に信頼するようになりますので、この方法を推奨しています。 - 重複コンテンツの回避:もしコンテンツを再掲載するネットワークのニュースサイトを運営している場合、上記の再掲載についてのアドバイスを応用してください。しっかりとオリジナルである記事ページを評価してもらえるよう、重複コンテンツとなる部分のブロックを考えるか、オリジナルを指し示すcanonical使用を考えるか、判断しましょう。
透明性
- 透明性を高くする:サイト訪問者は、誰が執筆しているのか記事情報を理解し、信頼性を判断したいと思っているはずです。だからこそ私たちのコンテンツのガイドラインでは、各投稿における著者の明記とその著者情報、そして対象記事に関する連絡先を掲載するよう強く推奨しています。
- 騙そうとしない:私たちのコンテンツポリシーとして、偽名の執筆者や組織だったり、真の目的や所有者を隠すような小細工をしているサイトやアカウントを一切認めていません。また、ユーザーを誤解させたり、詐欺行為をしたりする組織活動のサイトやアカウントも認めていません。これは、国名を伏せたり、操作したり、海外情報をあたかも自国の情報にしたりして、間違った先入観や情報を与える啓蒙や誘導行為も対象です。
他にも役立つ活用術
- リンクプログラム参加の禁止:テキトーにライティングするコンテンツマーケティングプログラムやPageRankの受け渡しを目的としたリンク売買は避けてください。詳細については、リンクプログラムを参照ください。
- リッチリザルトのための構造化:AMPであろうがなかろうが、構造化データを使うことで、検索結果画面にサイトページをカルーセル表示に出来たり、よりリッチな表示形式に最適化することが可能です。
- ユーザーとその情報を守る:サイト上でユーザー情報を取り扱うページは全て、データの暗号化と機密性のためにHTTPS化してください。HTTPS化に伴う詳細な設定方法については、私たちのベストプラクティスをご覧ください。
素晴らしい2019年にするために
今回ご紹介したGoogleニュース活用法を実行することで、パブリッシャーにとって成功した1年となることを願ってやみません。Googleニュースについてもっと知りたい方に向けて、さすがに1対1でのマンツーマンサポートはできないのですが、Googleニュースパブリッシャーフォーラムという、多くのパブリッシャーが持つであろう疑問を一気に解消できるように機能アップデートしたコーナーがあります。ここでは、パブリッシャー同士がコツやテクニックを共有・相談し合うのに充分な有益情報が詰まっているはずです。
要は、以下の内容を順守するよう説明されています。
- 日付は混乱を招かないよう分かりやすく記載すること
- オリジナル記事の不当な書き換えや転載は認めない
- 適切な提携配信関係にある場合はブロック、canonicalを正しく設定すること
- 著者情報とコンテンツ内容の責任元の表記
- テキトーなライティングビジネスやリンクビジネスに関わるな
- セキュリティをちゃんとして
至極当然のことかと思うかもしれませんが、意図せずこれらに抵触してしまうこともあります。ですので、Googleニュース申請・登録しているパブリッシャーは今一度ご確認ください。