SEO業者は詐欺か?

先日、(私の好きな)フランス在住の日本の著名人がYouTubeライブで「SEOに関して、真摯な業者の見分け方を教えてほしい」という質問者に対して「SEO業者は基本全て詐欺なのでリスティング広告の方が確実に検索結果に表示できる」というような回答をされていました。業界にどっぷり浸かっている私からすれば「なるほど…」という感想ですが、私が思う「SEO会社は詐欺か」についてと「どういう視点を持つべきか」について持論を書いておこうと思います。

悪くはないけど

ふわふわ

SEOは詐欺が多い?

SEOを始めるにあたって、どこかに相談したいと思った時は、Googleのガイドラインをまず見ましょう。「SEO業者とは|Google検索セントラル」に記載しているのは以下のような内容です。

SEO業者に対する効果的な質問の例を以下に示します。

  • 過去の作業のサンプルと成功事例をいくつか紹介してもらえるか。
  • Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に従っているか。
  • オーガニック検索に役立つオンラインマーケティングサービスやアドバイスを提供しているか。
  • どのような結果が期待されるかと、その日程、成果を測定する方法。
  • 同業種での実績。
  • 該当する国や地域での実績。
  • 外国語サイトの開発経験。
  • 最も重視しているSEO技術。
  • 創業年数。

<以下略>

引用)Google検索セントラル

要は、「しっかりと判断基準を設けましょう。判断の参考になるのはこちらです」みたいな話です。大企業側の発注主が取引先としてSEO会社を選考する場合はそれで良いと思います。業界実績やサービス内容等を理解することは大事ですから。

しかし、私はこれらで充分な判断は難しいのではないかと考えています。実際、創業年数が古くてもパフォーマンスが悪い会社はたくさんありますし、確認項目だけで判断は難しいでしょう。そして、会社として謳っている建前姿勢と現場の業務姿勢も異なるケースだってあります。私も色々なSEO会社を見てきましたが、この辺に関しては色々実情があるんです。

…というわけで、なぜSEO会社は詐欺といわれがちかについて私の見解を記載します。

SEO業者が詐欺と思われるポイント

SEO会社のコンサルテーションは半年~1年契約が多いですが、私の感覚値では、一般的にその後の継続率は5割~6割の印象です。つまり契約が満了すると発注側はそれ以降契約をしないんです。それには以下の理由があります。

  1. 最初に言ってることと実際にやっていることが違う
  2. サービス内容と実際の内容が違う
  3. 最初にコミットしたシミュレーションと実数が違う
  4. 核心を突くような意見がもらえない
  5. 取り組みがルーチン化する
  6. 所詮Googleのアルゴリズムのことは分からない

そして、上記の点が「SEO業者は詐欺」と言われる所以でもあると考えています。それ以外では本当に「詐欺」的なケースもあるかもしれませんが、話し出すと面倒ですので、あくまでも今回は上記でお願いします(笑)。

さて、では解説していきます。
まず1.と2.と3.についてです。これは簡単です。会社によって営業とプランナーとアナリストが違うからです。また、結局は実務担当が個人ベースでSEOを分析し改善案を考察しているからです。それによって1.2.3.のような矛盾が生じているのです。大きな会社であればあるほどこれは顕著になっていきます。

次に4.5.です。これは、SEO業者側に実力があるか無いかで変わります。実力が無ければそこまでですので即刻契約を解除すべきでしょう。しかし、実力があると見受けられるのに核心を突くような意見がもらえず、似たようなことばっかりミクロに指摘される場合、関係性が悪いからだと思われます。もしかしたら発注側にも問題があるかもしれません。例えば、指摘されたことについて明確な判断結果を伝えず、対処しようとしなかったり動かなかったりすると、SEO業者側の進言モチベーションも下がります。「仕事だからちゃんとしなさい」と言えばそれまでですが、会社対会社で発注している以上、なかなか現場は責任感を持って取り組まないケースも多いです(残念ながら実情です..)。
ただ、これらのケースの場合は実はそんな難しい話ではなく、ひとつ質問するだけでSEO業者の取り組みがルーチン化しなくなります。それは「その指摘を受けて改善したら定量的にどんな効果が得られますか?」という質問です。もちろん、この質問は「得られる」というより「期待できる」という言い方が適当ですし、明確に回答できるものではありません。しかしながら、この質問によってSEO業者側はしっかりと考え、一生懸命説明してくれようとするはずです。結果的にSEO業者側は「中途半端な進言はしてはいけないな」と思ってしっかりと核心を突く意見を言ってくれるようになると思います。それでも変わらなければ実力が無いんだと思います。

そして、最後の6.です。もはやこれ、「それを言っちゃあ、おしめぇよ」な意見ですね。はい、誰にも分かりません。Googleでさえ分からないと言っています(本当かどうかは分かりません。「エリア51のように外界とは隔離された数人が捜査している」とか都市伝説に言われたこともありました)。今はAIによるビッグデータ処理や自動学習がアルゴリズムに組み込まれており、年間何百回もアップデートが繰り返されており、ましてや端末や検索エリア、時間帯等によっても検索順位が変わり、正確な数字なんて把握できない状態です。逆に「Googleアルゴリズムを攻略し、〇位以上を必ず達成します」なんて言うSEO業者が現れたらそれこそ詐欺でしょう。お互い分からないからこそ、その中で一緒に考えられ、常に自分より先んじていると思える人に出会うべきなのでしょう。

ちなみに言うと、私はMEOという言葉を使う人が好きではありません。存在しないからです。名前とアドレスと電話番号を中心に、営業時間、その他項目をWebサイトとしっかり統一的に記載する以外施策が無いはずなのに、仰々しくMEOという理由が分かりません。「Map Engine Optimization」…うーん…少なくとも私なら「MEO」と検索して上位に表示される「MEO対策」とか言っている業者には発注しません。

まぁ、とにかく上記の1.~6.が理由で「SEO業者は詐欺」と言われるのではないでしょうか。

ふわふわ

良質的且つ健全にSEOに取り組みたいなら…個人!

じゃあ、「SEO業者は使わなければ良いの?」という話になりますが、やはりSEOに詳しい人はいます。そしてちゃんと進言して一緒に取り組んでくれる人はいます。なので、私から言える、最も大事なことは1つです。

SEO業者は会社で選ばず個人で選べ

です。会社対会社でも個人を見て判断し、気に入った個人がいたらその人が担当であることを取引条件にしてでも離さないようにすると良いでしょう。はっきり言って、SEOは愛と情熱ですので、愛と情熱を持って一緒に考えてくれる“自分よりも詳しい”人を選択しましょう。会社対会社でも、結局は個人です。個人です。
個人単位で「こいつとならやっていける」と判断しましょう。そのためにSEO業者でも個人単位で3回くらい面接すると良いです。全然変じゃないやり方だと思います。

そして、以下のような質問でその人を判断すると良いです。

  • どうやって取り組んでいくつもりか、付き合い方の将来設計を語ってもらう
  • 毎回Googleのガイドラインではどう書いてあるかを教えてくれるか
  • Googleのガイドラインと実際との矛盾(ムラ)について毎回説明してくれるか
  • 予算を何に使おうと思うか
  • 一緒に働きたいと思ってくれるか

これでビビビッときた人を選んで取引すればお互い責任が生まれ、より建設的な付き合いができるのではないでしょうか。私はそう思っています。甘いと言われようが、そう思っています。だって、SEOは愛と情熱ですから。
あ、あと「本当に良いSEOを実現しているなら積極的に営業する必要はない」とか言う人もいますが、やっぱりリーチしたい場合は営業するものですので、その辺は私は何とも思いません。どうせ、それだけではジャッジできないからです。とにかく個人を見てジャッジすれば良いと思っています。

共にWebサイトを良くするために、絶えず進言や取り組みを考えてくれる人は社内外問わず財産です。そういう人と付き合っていけるのであれば詐欺云々ではなく、絶対に建設的なSEOを実現できるでしょう。シミュレーションやKPIも共に達成するために何度も話し合えるような…そういった建設的な関係はやっぱり個人単位になってしまうものです。是非参考にしてみてください。
 

 
ちなみに私の場合はプロフのところに信条を記載している通り、まずは営業抜きに状況からお伺いしています♪


関連記事

英語版にて検索関連情報を通知

英語版のみですが、Google検索で知らない単語や難しい単語を検索した際、関連する情報の通知を設定できるようになりました。米国現地時間10月21日にThe Keywordにて案内されていますので、和訳してご紹介します。日本に導入した際、ちょっと捻ればSEOにも使えそうですので取り上げておきます。 辞 ...(続きを読む)

スマホの検索結果が無限スクロールに

随分前から一定のIPでテストされていたと思いますが...いよいよスマホでのGoogle検索結果が無限スクロールUIに変わるようです。米国現地時間10月14日、The KeywordでGoogleが発表しています。 The Keywordの和訳 UIというか、ページ送りに関する機能性が変わるという話で ...(続きを読む)

Googleによるファクトチェック

先日、「About This Result」機能についてご紹介しました。要は、この検索結果に登場するWebサイトページの信憑性を測ったり、拡張して情報を得るための機能です。米国の英語圏が対象の機能ですので、まだ私たちはその機能に触れることはありませんが、その「About This Result」機能 ...(続きを読む)

3ツールでUIと機能変更

Google Search Consoleではお馴染みのURL検査ツールですが、実はこれと同じメカニズムで動いているのがAMPテスト、モバイルフレンドリーテスト、リッチリザルトテストのツールのようです。それが今回、この3つのツールにURL検査ツールと同じ機能を導入し、UIを統一していくと米国現地時間 ...(続きを読む)

コメントを書く

コメントは承認から反映までしばらく時間がかかる場合がございます。メールアドレスが公開されることはございません。