GoogleによるSEO効果事例紹介

この度、GoogleのAlice Kim女史とGary Illyes氏がWebmaster Central Blogを通してSEOのケーススタディシリーズを紹介していくと発表しました。第1弾として韓国のSaraminという求人サイトの例を紹介しています。

ケーススタディ

ふわふわ

Googleの発表内容

GoogleがWebmaster Central Blogで発表した内容は以下の通りです。まだ今回は第1回にあたるので、抽象的且つ初歩的な話に終始されていますが、今後どのような具体的ケーススタディが登場するのか楽しみですね。ずっと抽象的な事象が続くのか…ポイント毎に主旨ある要素を表したケーススタディが出てくるのか…注目して行きたいと思います。

SEOの価値をご案内します

Googleでは毎年、カンファレンスや講演、質疑応答など数十ものイベントに参加し、何千もの人々にお会いしています。Googleがそういったイベントに参加するのは、皆様のオンラインビジネスの助けになったり、ビジネスの発展に役立ったりしていると確認しており、また、皆様の検索に関わる課題を発見して手助けをしたり、時には皆様の上手くいった事例についてお聞きしたりすることもあります。我々Googleからのアドバイスにより、皆様の何かしらの成功を知ることは、我々にとっても大きな励みになります。
Googleではこういった成功事例について皆様にも知ってもらえるように、ケーススタディに特化した新しいブログシリーズを始めます。もしかしたら、それによってSEOに投資し、構造化データを実装することがビジネス上良いことだ、と上司を説得するのに役に立つかもしれません。
今回の最初のブログでは、検索エンジン最適化(SEO)へ投資することの基礎情報と、SEO投資による会社貢献についてご紹介します。
このブログが皆さんの役に立つことを願っています。ケーススタディへの投稿にご興味がございましたら、お近くのウェブマスターカンファレンスへご登録の際に、提案書をご提出ください。他のケーススタディやヘルプコンテンツについては、開発者用サイトヘルプセンターYouTubeチャンネルをご覧ください。直接のご連絡に関しましては、Twitterからお待ちしています。


Moon Tae Sung氏は、韓国最大の求人プラットフォームであるSaraminのSEOマネージャーです。彼がソウルで開催されたウェブマスターカンファレンスでプレゼンテーションを行った後、彼のチーム業務によるGoogle検索上の効果について、いくつか質問をさせていただきました。

Saraminは、求人情報のレコメンド機能、企業・給与情報、AIを活用した面接、AIを活用したヘッドハンティングサービスを提供しています。Tae Sung氏によると、「Saraminのサイトを利用する人々は、仕事を探して応募するだけではなく、仕事探しに関する様々な情報を入手したり、面接対策のためにAIを活用した高品質なサービスを受けたりしている」そうです。
SaraminでのSEO施策はGoogle Search Consoleからスタートしました。2015年にはサイトの検証を始め、1年をかけてクロールに関わる問題を特定し修正を行ったそうです。「業務内容は単純でしたが、それによってオーガニックトラフィックが15%も増加しました」とTae Sung氏は述べています。この費用対効果を踏まえ、Saraminはさらなる成功を目指すべく、SEOに投資するようになりました。しかし、彼らはまず検索エンジンに自分達のサイトを理解してもらいやすくするために、他に何をすべきか学ぶ必要がありました。「Google検索の開発者ガイドと、ヘルプセンターの記事を研究しました。これらのリソースは、私たちが直面する問題について、最新の情報を提供し続けてくれます。」とTae Sung氏は教えてくれました。
SEOは効果が出るまでに時間がかかる施策のため、彼らは「SEOのガイドラインを今まで以上に厳守し、そしてより多くの変更を実践しました。目的は、Google検索でより明確にSaraminを理解してもらえるよう、サイトを改修することでした。」とTae Sung氏は語ります。彼らは不要で関連性のないキーワードをメタタグから削除したり、rel-canonicalを利用して重複コンテンツを無くしたり、検索ギャラリーを見ながら求人情報パンくずリスト給与推定額の構造化データを設定したりしました。
さらに、サイト改善に取り組みながら、彼らはGoogleから提供されている他の様々なツールも使いました。Tae Sung氏は「構造化データのエラーは構造化データテストツールでURLを確認して対処しています。他にも、モバイルフレンドリーテストAMPテストPageSpeed Insightなどのツールは、ユーザーにより良い検索体験を届けるための価値のある洞察を提供してくれます。」と語っています。
時間とともに、SaraminのSearch Consoleインデックスカバレッジレポートにおける赤いエラー項目が徐々に有効の緑色に変わっていくのを見て、自分達が正しい方向に進んでいることを知ることができました。サイトの継続的な変更により、転換点に達し、トラフィックはさらに驚くべきスピードで増え続けました。2019年9月の採用ピーク時には、トラフィックは前年比で2倍に増加しました。

前年比倍のトラフィック

パンくずの有効化

モバイルユーザビリティ

「トラフィックの増加はもちろん嬉しいのですが、さらに驚くべきはトラフィックの質まで向上していることです。新規登録は93%増加し、CVは9%増加しました。これはSaraminのこれまでのサイト改善の作業がユーザーに喜ばれたことを意味していると考えています。」とTae Sung氏は述べています。

SaraminはSEOの目標達成のために投資を続けています。彼らはGoogleの様々な技術や機能をより多く実装することで、ユーザーの検索体験を向上させようとしています。そして、Tae Sung氏は今後の仕事についてこう述べています。「これは私たちの物語の始まりに過ぎません」と。

引用)Webmaster Central Blogより和訳

ふわふわ

今回はGoogleのクローリングとインデクシングを考察した結果である

本Saraminのケーススタディ記事自体に関して、私なりに推察すると、今回の成功要因としては以下の要素がポイントになったと考えられます。

既にあったサイトとしての資産

  • コンテンツとして求人情報だけでなく仕事探しに付随するお役立ち情報
  • サイトとして明確なウリ(優位性:今回の場合はレコメンド機能、企業・給与情報、AI活用)

今回手掛けたこと

  • 各種エラーや重複を取り除くことでGoogleのインデクシングを円滑化
  • 構造化データや導線の見直しを図ることでGoogleのクローリングを円滑化

結果

  • 既にあった資産がクローリングとインデクシングの最適化によって正当な評価を受けるに繋がった

これは非常に重要なことです。「既にあったサイトとしての資産」が無かったら、「今回手掛けたこと」をしてもおそらくトラフィックは上がらなかったでしょう。私から言わせれば今回Saraminが手掛けたことはSEOテクニックのひとつに過ぎません。そもそも既にあったサイトとしての資産があったからこそ、SEO優位になったのだと考えられます。つまり、内容(=コンテンツ)ですね。

よく「クローリングとインデクシングに対してGoogleフレンドリーにしたのに効果が出ない」と嘆くサイト運用者の方々もいらっしゃいます。実際に分析してみても、Googleはそのサイトを充分に理解しているように感じました。それでも検索上位化やトラフィックが伸びないのであれば、「Googleが正当な評価をした結果、ユーザーに対して魅力的なコンテンツを提供していなかった」というのが理由です。

ですので、飽くまでもSEO達成のためにはサイトとしてのウリやコンテンツとしての有益性が絶対条件であることだけは忘れないように心がけましょう。


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