Google検索はより早くより近く

Googleは自分たちの検索メカニズムにおいて、検索者にいかにリアルタイムな流行要素を提供し、そしていかに検索場所に適切な情報を提供できるか、例を挙げながらThe Keywordで紹介していましたので、ここでもその和訳記事をご紹介しておきます。

ふわふわ

The Keywordの記事

正直に、今の段階でのGoogle検索精度に関する私個人の見解を申し上げておきますと、「精度も含めて“凄いなぁ”と思うところもあるけど、一方で同義語認識や検索意図を理解してくれていないのではないか」というムラを感じています。(施策キーワードを)コンテンツに単語として挿入することを一切考えなくても良い検索クエリもあれば、いまだに施策キーワードを多分に含んだコンテンツが高評価される検索クエリもあります。つまり、Googleが掲げている検索アルゴリズムや解釈の理想が合致するケースもあれば、未だに物理的なキーワード含有率や外部リンク、よく読むと無価値なコンテンツが高評価される現実的なケースもあるんです。そして、SEO会社の中でも、その状況下で現実的な施策を言い切る人もいれば、理想的な施策を言い続ける人もいます。SEOに対して商業的な短期結果を求めるSEO発注業者からすれば、かなり迷うところではありますよね。

難しいジレンマですし、私は都度判断したり、両方ご進言したりしていますが…まぁとにかくGoogleからの記事をご覧ください。

なぜ空がオレンジ色なの?――Googleはどうやって正確な情報を返したか。

9月10日の朝、北カリフォルニアの何百万もの人々が、山火事の煙が厚い層となって覆いつくした西海岸のオレンジ色の空を見て目を覚ましました。それは何日も続き、多くの人々が初めてこのような光景を目にしました。
何が起こっているのかを知りたくて、多くの人が検索をしました。Google Trendsによると、「why is the sky orange」の検索数は、2020年9月がアメリカで過去最高記録数となりました。下のグラフの通り、これは今までに無いような新クエリではありません。そして、Web上には、空がオレンジ色になる原因について、一般的で科学的な説明が書かれたページが多く存在しています。しかし今回増加した検索者が知りたかったのは、その時、彼らがいるその場所で、なぜ空がオレンジ色に染まったのか、という(今までとは別の)ことであると理解していました。

Googleトレンド

米国における2004年以降の“why is the sky orange”(Google Trendsより)

では、このように急増したクエリに対して、Googleはどのように対応しているのでしょうか? 言語理解機能が検索の中核を担っているわけですが、決して文言だけ対応しているわけではありません。検索時間や検索位置等の要素も、検索ユーザーが本当に探しているものを理解するために役立っています。これは、検索に対して最適なコンテンツページをシステムが判断してハイライトする機能である、強調スニペットで特に当てはまります。また、検索結果に関連性のある情報を提供するためには、新しい情報とローカルな情報、あるいはその両方が重要である局面において、より深い理解ができるよう改善を進めています。
今回の空がオレンジ色に染まったケースの場合、北カリフォルニアの人々が何を知りたくて検索しているのかを理解する上で、時間と場所が非常に重要な要素でした。Googleが情報の鮮度を計る機能の中で、この話題においては、一定の地域のみに関連しており、且つそこでは今までの情報とは違う情報が急増していることを検知しました。つまり、この“orange sky”というトピック(夕日との関係など)について、それまで理解していた内容とは別の、「空気」や「海」というような幅広い情報まで含まれていることがシステムの検知で分かったのです。数分でGoogleのシステムがこの新しいパターンを学習し、海岸沿いのその地元に関連する情報を探している人に新鮮な情報を含んだ強調スニペットを提供しました。

強調スニペット例

要は、その時間帯に“why is the sky orange”と検索すると、一般的な日没の原因に関する情報を表示するのではなく、Googleのシステムが自動的に現在の位置情報に基づいた情報を取り入れ、ユーザーが求める情報結果をタイムリーに表示するようにしたのです。

この1週間で、このような機能が活躍した例をさらに見ることができました。山火事の影響で、ニューヨーク市やマサチューセッツ州では空が霞む現象が起きました。しかし、それは全ての州で起きたわけではありません。つまり“why is it hazy?”というようなクエリで関連性のある結果を提供するためには、地域に則した情報も重要でした。

ニューヨークの検索結果

このクエリを通して、空が霞んだ原因は山火事の煙がジェット気流に巻き込まれて靄が東に移動した結果だということを、ニューヨークの人々は理解できたことでしょう。一方、ボストンにいる人も類似した強調スニペットを確認できたかと思いますが、それはボストンの状況に特化した内容になっています。そして、影響を受けなかった地域であるアラスカにいる人は、これらのような強調スニペットを見ることはなかったでしょう。

これらは、毎日何十億も検索されているクエリのうちの2つに過ぎません。新しい検索が発生し、世界の情報が変化する中で、Googleはこの瞬間に新鮮で関連性の高い結果を提供し続けます。

引用)The Keywordより和訳

ふわふわ

検索位置とコンテンツの増加具合も見ている!?

この内容から推察できることは以下です。

  • Googleは検索位置を検知している(もともとベニス・アップデートがあるのでそれは理解できますよね)
  • Googleは検索数の急激な増減を検知している
  • Googleは従来の検索クエリでも検索意図の動的な変化にも対応している(BERTニューラルマッチングが機能しているのでしょう)
  • Googleはインデックスされたコンテンツ内容の増減をマクロに検知している(RankBrainが機能しているのでしょう)
  • Googleは検索位置によって強調スニペットを表示/非表示したり、内容を変化させていたりしている

私には「検索位置によって強調スニペットが異なる」という点が新しい発見でした。そんなに凄いのかぁと思いましたが、日本は小さな島国ですのでそこまで強調スニペットが変化するようなケースはないかもしれませんね。

いずれにしてもGoogle検索は、マクロに検索とインデックスのTPO(時と場合と場所)を分析して検索結果を返しているということで…非常に優れているなぁと思いました。後は“ムラ”が気になります(笑)。


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