ベニス・アップデートが検証方法を深める!?

ここ最近、お取引先企業サイトで施策していることが多い「〇〇師 求人」等で検索すると、同じ時刻でも別IPで検索した場合の検索順位が異なるケースが多くなってきています。もちろんシークレットモード(例えばGoogle Chromeだと「Shift+Ctrl+N」で出現する別ウィンドウ)や各種順位チェックツールでも微妙に順位が異なります。これはいよいよベニス・アップデートが強化されている証拠ですね。

SEMリサーチの記事が非常に分かりやすく書いてありますので、そのまま引用させていただくと、“ベニスアップデートとは地域依存性の高いキーワード検索が行われた時に、一般的な検索結果を返すのではなく、検索利用者の現在地に関連する情報を優先表示するアルゴリズムの更新”ということです。

これはクリニックや修理系、結婚式場系等、あらゆる実店舗が絡むようなキーワードはもちろんのこと、「美容師 求人」や「保育士 求人」等、エリアに起因するキーワードも対象になります。ということは、これらのキーワードでSEOを行っている企業は明確な順位を定めにくくなるばかりか、1位分や2位分で検索順位の効果を検証していくことがより難しくなってくると思われます。
ヴェニス

順位だけのSEO検証の崩壊

ベニス・アップデートの影響を受けるキーワードで施策している企業の中で、順位だけをもってしてSEO効果を図っていたサイト運営者は今後検証方法を変えていかなければなりません。そもそもSEOというのが検索順位のみを見ること(効果と検証範疇)と捉えるかどうか…という問答になってしまうと面倒ですので、”一般検索による順位とアクセスの最大化”という名目であることを前提とさせていただきますと、以下の2つが今後の検証方法になると予測されます。

順位を力技で追う

単純にサーバIPを都道府県市区町村単位に分散した順位確認ツールを開発し、キーワード毎の順位動向をある程度のエリアでまとめた平均値を算出することで順位検証するということが考えられます。当然既にそんなツールを開発している企業もあるかもしれません。「エリアを選択してキーワードを入力すると、そのキーワードの順位状況が分かります」的な。もちろんそういったツールがあっても良いと思いますし、有料で利用できるようにしなければやっていけない運用コストかもしれません。ベニス・アップデートに伴って、正面切ってそれでも順位を追うというパターンですね。これを本気で考えられている方はどこかの企業がツールを開発するのを待ちましょう(笑)。

アクセスで検証する

本来はそもそもここで検証しなければ意味がないとは思いますが、施策キーワードからの流入数で判断していくやり方です。Google Analyticsではnot providedになってしまいますので、WebMasterToolの数字を信用するか、別の有料解析ツールを利用するかになると思います。ただし、これには一般検索結果からのクリック率も大きく影響するわけですから、当然titleタグの見直しやスニペットの見直し、descriptionの見直しも重要になります。リッチスニペットによるクリック率の向上に期待して、構造化データのマークアップも重要になってくるかもしれません。その上で(WebMasterTool等の)表示回数とクリック率とアクセス数を検証し、検索順位はそこそこに、アクセス数の向上具合をもってして検証していくやり方にすることです。私がお取引している企業のご担当者様とは、ある程度検索順位が上がってからアクセス数の整合性(最大化ができているか)を検証するためにこういったことをやっており、そういう意味では2nd STEPとして捉えていたのですが、もしかしたら最初からこういったことをやっていかなければならないのかもしれませんね。
ふわふわ

いずれにしてもやるべき施策は

ベニス・アップデートの影響を受けやすいキーワードを施策対象としているドメイン(サイト)の中では、サブディレクトリ単位でエリア毎のサイトがあるくらいの意識でサイト全体を最適化・強化していかなければならないと思います。このことが結果的にピジョン・アップデートにも好影響してくるはずですし、日本全国津々浦々のユーザーに対するサービス性を考慮すればなおのこと真理である気がします。もちろん単純に「(施策キーワード)+エリア」等のキーワードでも順位向上寄与しますよね。

そして、一昔前に流行した“エリア単位でいちいちサイトを作って施策展開していく”という馬鹿げたやり方もする必要はなくなってきます。細かくエリア別にドメインを取得しサイト運営していく工数があるなら、ひとつのビッグワードで施策し、そのサブディレクトリの中でエリア別の施策をしていった方が工数を集中できますし、何より私が検索結果の順位を見ている限り、その方が高順位であるような気がしてならないのです(不動産とか求人とかが良い例)。
それと当然、検索しているIPアドレス(ユーザー)へのサービスがエリア対象外となる企業のサイトはベニス・アップデートによって順位下落してくると安易に予測できます。Googleの検索結果によって事業をも見直す必要が出てくるというのは本末転倒というべきか…主体性がないというべきか…ですが、いずれにしても今までサービスが全国区ではないにも関わらず全国規模のキーワードで施策していた企業サイトにとっては良い機会になるのではないでしょうか。
ふわふわ

というわけで

ベニス・アップデートの影響を受けて、これからの考え方をご紹介してきましたが、今回かなり散見される“ベニス・アップデートによって明確な検索順位把握が困難なこと”に関しては、検証方法を見直すと同時に施策付けも変わるくらい、私は大きな話だと考えています。