• SGEが日本で始動

SGEが日本で始動

日本時間8月30日、ついにGoogleはAI搭載型の検索が日本でも利用できるようにしました。SGE(Search Generative Experience)ってやつです。Googleアカウントに入っている状況で、Searh Labsにアクセスしてオプトインすればもう利用開始できます。Googleに入って右上のアイコンの横(スマホの場合は左上)に試験管のアイコンが表示されていれば、既にSGEを使用している状態になります。

Googleの生成AIとSGEの新しいアップデート:

  1. 今週、インドと日本を皮切りに米国外でもSearch Labsが利用可能になりました。
  2. AI活用した概要でサポートしているWebページをさらに簡単に確認できるようにしています。

詳しくは

引用)@searchliaisonより和訳

既にSGE実装から1週間経過しているので皆さまのほとんどは使用されているかと思いますが、Googleが改めてThe Keywordで案内してくれているので和訳してご紹介します。Google Japan Blogの発表内容と併せてご覧ください。

Search Labs

SGEの日本導入

米国英語圏に次いで、ついにインドと日本にも導入されました。インドは英語とヒンドゥー語、日本は日本語です。つまり日本語導入は世界で3番目の言語ということですね。Google様の日本への注力具合を知ることが出来て嬉しい限りです。既に英語版で利用している人たちからのフィードバックも一部日本語版に適用しているようで、英語版のスタート時よりは使い勝手がパワーアップしているかもしれません。というわけで、まずはThe Keywordの記事を和訳します。

Google検索における生成AIを世界中のより多くの人に

Google検索における生成AIの経験は、インドと日本に拡大しました。
この数ヶ月間、私たちはGoogle検索に生成AIの機能を導入する実験を行ってきました。既にSearch LabsでSearch Generative Experience(SGE)を試している人々から多くのことを学び、動画や画像を応答に取り入れたり、地域情報や旅行のおすすめなど、新しい機能も追加してきました。

そしてこの度、Google検索における生成AI体験(SGE)をより多くの人々に提供し、インドと日本でもSearch Labsを利用できるようにしました。また、AIを活用した概要の情報をサポートするページをさらに見つけやすくし、これまで学習してきた検証内容も反映しています。
 

Google検索における生成AIをより多くの人が利用できるように

今週、私たちはSearch Labsを米国以外で初の国となる、インド日本で開始し、SGEにオプトインすることで、欲しい情報をより早く理解いただき、新しい視点や洞察にお気づきいただき、より簡単に知見の取得を達成いただくことができるでしょう。
米国と同様に、インドと日本の方々は、クエリを入力するか音声入力を使用することで、現地の言語で生成AI機能を使用できるようになります。インド独自の機能として、多言語を話すユーザーが英語とヒンディー語を簡単に行き来できるよう、言語変換のトグルスイッチが用意されています。また、インドのユーザーは、人気のある応答を聞くこともできるようになります。どちらの国でもリスティング広告は検索結果の専用広告枠に従来通り表示されます。

現在、世界中のさらに多くの人々が、日常生活で役立つGoogle検索の生成AIを利用できるようになり、今後さらに多くの国々に拡大することになるでしょう。
 

初期の実験から学ぶ

Google検索における生成AIの立ち上げから数ヶ月、私たちの調査によると、利用者の反応は良く、より複雑なクエリや全く新しいタイプの質問の助けにSGEを使用していることが分かっています。また、年齢層が若いユーザー(18~24歳)の満足度が最も高く、会話形式で追加質問を繰り返すことが楽しいという感想が寄せられています。
検索者がAIに提案する追加の質問をすることで、自分自身が検索のしかたをもっと良くするために役立つとのことです。また検索における生成AIが、探しているものを素早く見つける手助けをしてくれるため、より長くより会話的な質問をしっかりした一文で行うようになっています。全体的に、これまで検索できるとは思ってもみなかったようなクエリを試す人が増えており、Google検索が有益になる新しい機会が生まれています。
そしてAIを活用した概要の上部や下部に表示される広告によって、検索者が次の行動を起こしたり、企業サービスに結び付いたりする有益な選択肢となっており、それも役立っていると判明しています。
もう1つの利点は、このAI体験がGoogle検索に統合されていることです。AIを活用したスナップショットに加えて、Web上の幅広いソースにスクロールして簡単にアクセスできることも評判です。Googleでは、SGEが検索体験に追加されることでどのような局面で活躍できるかを考察すべく、継続的にシステム改良を行っています。
 

関連情報をさらに見つけやすく

この生成的なAI体験は、人々が様々な視点で探求するのに役立ち、Webコンテンツ探索への起点として機能しています。また、検索者がAIを活用した概要情報を裏付けるWebページを発見し、訪問しやすくなる方法を実験していると最近ご紹介しました。このテストによって、概要を裏付けるサイトページへのリンクが概要内にあった方が、より簡単で分かりやすいということが判明しました。
そこで本日から、AIを活用した概要の情報の横に矢印のアイコンが表示された場合、それをクリックして関連するWebページを表示しサイトを訪問して簡単に詳細を知ることができます。これはまず米国で開始され、その後数週間で日本とインドにも展開される予定です。
ご理解いただきたいのは、Google検索における生成AIはまだ実験段階であり、今後も様々な検索結果の表示方法をテストし続け、フィードバックを受けながら、関連性の高いWebサイトへのトラフィックを促進するアプローチを優先していきます。

Googleアプリ(AndroidおよびiOSSearch Labs、またはChromeデスクトップから、生成AIの実験に登録し、フィードバックを共有することができます。

引用)The Keywordより和訳

 

なかなか興味深いGoogleの考察結果も記載されていますね。ポイントを記載しておきます。
 

  • SGEでも引き続きリスティング広告は従来通り掲載されるが、AI回答部分となる概要欄の前後に掲載することでクリックされやすくなっている。
  • 検索内容が語句の羅列から1文で入力する傾向が増えている。
  • 特に若年層が繰り返し会話形式で検索できるのを楽しんでいる。
  • AI回答部分となる概要欄の中に情報元リソースのWebサイトページを掲載するとクリックされやすい。
  • 今後もGoogleはWebサイトへの流入促進を優先する。

 

本当ですかね、これ(笑)。でもGoogleの発表が本当だとすると、今後は“Google検索のランキングシステムにいかに評価されるか”から“GoogleのLLMであるPaLM 2にいかに評価されるか”に変わってくるかもしれません。

Informational Queryへの強化を

今のところ、GoogleによるAI概要が発生しやすいのはInformational Query(情報収集型クエリ/Knowクエリ/情報を知りたくて検索する人)です。Transactional Query(取引型クエリ/Doクエリ/行動を起こしたくて検索する人)では表示されにくいです。

Informational Queryに対応する情報元ソースとして、AIが活用しやすいページは、サイトのトップページやサービスページではなく、解説ページや説明ページになるはずです。そして、その解説ページや説明ページがあるのは、コラムやFAQページ等ですよね。

つまり、今後AIの情報元ソースとして選ばれ、概要欄に表示され、そこから検索者にクリックされ、コンバージョンされるには、コラムやFAQページを充実させ、そこから問い合わせに繋がる導線をいかに作るか設計することですよね。これ私、結構重要なことを書いているつもりです。
 

AIへのSEO
 

「SEOはオワコンだ」という人もいらっしゃいますし、私は正直何でも良いのですが、流入機会となるプラットフォームがある限り、最適化は必要ですし、行わなければならないWebサイトを“良くする”ということは変わらないと思います。

Webサイトを良くするということ

Webサイトを良くする上で、前述の解説ページや説明ページの改修は非常に重要です。分かりづらいかもしれませんが、Webサイトというのは訴求したいサービスが具体的になればなるほど「Yes/No」の判断が付きやすくなりますので、必然的に離脱率も向上しますよね。逆に、まだまだ何も情報を伝達していない状態であれば「Yes/No」の判断だけでなく、色々な道筋を示すことができますよね?

つまり、一般検索や各ランディングページからの情報設計はとても重要なのです。この重要性は有料でわざわざお伝えするのではなく、一般的に知っておかなければならないことだと思っております。そこで、Webサイトの各ページ群があるべき姿を簡単にまとめた資料を無料ダウンロードできるようにしています。
 
▶︎ 説明資料『Webサイトは読み手のためにある』
 
世の中に良質なWebサイトが増える一助になればと思って作成しましたので、ぜひご自由にご活用ください。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事