• GSCに2つの新機能

GSCに2つの新機能

Google Search Consoleに新しい機能が2つ追加されました。米国現地時間4月7日のSearch Central Blogにて発表されていましたので、和訳と同時に使い方をご紹介します。

G Search Console

Googleからの発表内容

まずは、Search Central Blogの発表内容を和訳します。おそらく、具体的な使い方が分からない人もいるかと思いますので、その後に私から例を挙げてご紹介します。

パフォーマンスレポートのデータフィルタリングと比較機能の改善

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートでは、ユーザーがGoogleでWebサイトをどう見つけているかについて確認できます。本日は、レポートをより便利にするための2つの改善点をご紹介します。正規表現(regex)フィルタと、比較モードの刷新です。

フィルタが正規表現に対応

検索パフォーマンスレポートでは、すでにフィルタを使用してデータを細かく分けることができます。これまでは、「文字列を含む」「文字列を含まない」「文字列に完全に一致する」という3つのパターンで、クエリやページURLをフィルタリングすることができました。ただ、これまでのSearch Consoleでは、いくつかのオプション文字列のうち1つを含むクエリ等までしか対応できず、より複雑なケースまではサポートできませんでした。

本日、データをフィルタリングする新しい方法として、正規表現(regex)をご紹介します。これにより、より複雑なクエリやページベースのフィルタを作成し、より多くの疑問に答えることができるようになります。例えば、会社名が「cats and dogs」という名称で、「cats&dogs」や「c&d」とも略されることがあるとします。そういった場合は正規表現フィルタを使用して、ブランド名を使用したすべてのクエリを取り込むことができます。正規表現フィルタは次のように定義します:cats and dogs|cats & dogs|c&d

この新しい正規表現フィルタを使用するには、クエリまたはページフィルタを作成し、ドロップダウンメニューから「カスタム」を選択します。詳しくは、正規表現フィルタのヘルプページをご覧ください。

正規表現フィルタ例

ユーザーのプライバシー保護のため、またはストレージの制限のために、クエリやページをレポートで利用できないことがあります。このことを利用者に分かりやすくするため、そういったクエリやページに関連するフィルタが適用される度に、リマインダーが表示されるようになります。

改良された比較モード

何かのデータを比較するために、すでに比較モードを使用されているかもしれません。これまでは、複数の指標が選択されている場合、相対的な差分を表示する比較列がありませんでした。
本日より、比較モードで複数の指標を選択した場合、それぞれの差分を表示するようになります。また、これらの結果を並べて表示できるようにインターフェースを改善し、データテーブルに使用できる領域を約2倍に増やしました。さらに比較モード内においても、クエリおよびページに対する新しい正規表現フィルタがサポートされています。

比較モード例

これらの新しい改良により、パフォーマンスレポートの価値が高まり、皆さんがGoogleでのサイトパフォーマンスデータに関する貴重な検証がでっきることを期待しています。ご質問やご不明な点がございましたら、Google Search Central CommunityまたはTwitterでご連絡ください。

引用)Search Central Blogより和訳

要は複雑な表記揺れ等のクエリに対しても、記述のしかたひとつで全て正規化された(最適解)クエリに含有して分析することが出来るようになりました。また、同じ検索パフォーマンス項目内で比較する場合、その差分も表示してくれるようになりました。この2点が今回のアップデート機能です。

正規表現フィルタの使い方

以下のSearch Console内における入力の仕方が分からない人、多いと思います。

正規表現入力項目

Search Consoleヘルプ内の正規表現フィルタの部分を読んでも良く分かりませんよね。実際にはRE2構文に従って入力する必要があります。ただ、RE2構文による入力方法は様々なやり方がありますし、元記事は英語です。読むの大変ですよね。

そこで、以下に表記揺れに対応するような構文作成例をいくつか挙げてみました。

目的 記号 クエリ例 ヒット例 備考
任意の文字列として
使う
. 自.車 自動車、自転車、自分車
指定した任意の文字列として扱う [文字] 菅義[偉秀英] 菅義偉、菅義秀、菅義英
直前の文字の0~∞の繰り返し * 前*世 世、前世、前前世、前前前世 https*:// で検索すると http:// と https:// で検索可能
直前の文字の1回以上の繰り返し + 前+世 前世、前前世、前前前世 「世」はヒットしない
or 選択 | 新宿|渋谷|品川 新宿、渋谷、品川
0~9 の 任意の数字 \d 20\d\d\d 20011、20022、20210
数字以外の文字 \D 20\D\D\D 20歳以上、20歳以下、20歳未満
任意の空白文字 \s 保険\sランキング 保険 ランキング
空白文字以外の文字 \S 保険\Sランキング 保険料ランキング、保険車ランキング、
大文字と小文字を区別しない一致 (?i) (?i)https Https、HTTPS、https httpsだけだと、HTTPSはヒットしない
先頭の文字列を指定して検索 ^ ^保険 保険、保険証、保険見直し本舗 自動車保険はヒットしない

どうでしょう?
このような感じで色々な表記揺れをまとめて分析したい人にとっては非常に便利だと思いますし、今後は1つひとつ算出して裏側で無駄な足し算をする、みたいなことをしなくて済むようになりますね。

是非、色々使いこなして検証を深めていくようにしていきましょう。

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