• 練習問題と数式の構造化データ

練習問題と数式の構造化データ

米国現地時間3月25日、Googleでは、新型コロナ禍において教育機会を逸した人々に対して、学習意欲を援助できるように新しい構造化データを設置したことをSearch Central Blogで発表しました。どうやら日本版Googleの検索結果にはまだ対応していないようですが、既に英語圏では対応しています。

構造化データ

Googleからの発表内容

まずは、Googleからの発表内容を和訳していますので、ご覧ください。

教育系Webサイトの新機能:実践問題と数学の構造化データ

ユネスコによると、COVID-19によって15億人近くの学習者が教育を中断せざるを得ない状況に陥りました。ほぼ一夜にして、生徒や親、教育に至る様々な関係者が新しい学習規範を余儀なくされました。多くの人々が教育や学習材料をGoogleで検索していることもあり、そんな方々が探している情報に出会いやすくすべく、Googleはサポートに尽力しています。
ここでは、練習用問題数式解法のページに構造化データを実装し、Google検索のリッチリザルトに登録できるようにするための詳細をご紹介します(ただし、構造化データの設定によって必ずしも検索結果に表示されるわけではありません)。また、リッチリザルトのステータスレポートを対応・提供することで、正しく設定されているか確認することもできます。
練習用コンテンツと数式の解法は、勉強している人にとって最も検索需要が多い情報のひとつです。練習用教材はユーザーの習得度を判断するのに役立ち、数式の解法は数学問題を解くのに役立ちます。どちらの機能も、教材を持つサイトにとってはGoogle検索結果ページからWebサイトの認知度を高める機会となり、露出が増え印象が良くなることでトラフィックが増加する可能性があります。
対象となるコンテンツをWebサイトに掲載している場合は、この記事で紹介するベストプラクティスに則して対応することで、これらの新しい構造化データを活用できます。

練習問題のマークアップ

Googleの練習問題では、ユーザーにリッチな結果が表示され、Webサイト上の学習コンテンツをプレビューとして見ることができます。Googleドキュメントのガイドラインに記載されている全リストをご確認ください。具体的には、以下のガイドラインに重点的に取り組むことをお勧めします。

  • 掲載したい練習問題ごとに、Quizプロパティを追加する。構造化データは、ユーザーがWebページ上で操作できる練習問題と同じ表示ページに設置すること。
  • Webページには、Quizプロパティで説明されている、すべての構造化データプロパティを含めること。
  • 概念ごとに最低2つの練習問題をマークアップする(例えば「二次方程式」という概念に対して2つの練習問題をマークアップする)こと。リッチリザルトとして検索結果に表示させたいコンセプトと問題を中心にマークアップください。それらは別のページに渡っても構いません。

リッチリザルト表示例

話題性や学年、カリキュラムの基準などは、ユーザーとの関連性においてどの学習教材を使用すべきかを決定する際の重要な検討事項になります。Googleの調査では、ユーザーはオンライン上の学習コンテンツが学校で学んでいる進捗と合致するかを判断するために、これらの基準を求めていることが分かっています。したがって、コンテンツに関連する推奨プロパティはすべて追加することをお勧めします。

数式解法のマークアップ

数式解法のページは、ユーザーが数学の方程式を入力したり、数学問題を解決する方法論を見つけたりするのに役立つ情報として利用されます。例えば、ユーザーがx^4-3x=0のような方程式を入力すると、解答への道筋を確認することができます。Math solver構造化データを使用することによって、ユーザーがGoogle検索バーに数式を入力した際、その解答が記載されている自身のWebサイトが紹介されるように設定できます。

数式のリッチリザルト例

Math Solver構造化データは、公式の数学解法のためだけのものです。ユーザーがひとつずつ解いて解決していくような複数の方程式が合わさっている場合には、この構造化データを使用しないでください。実装の詳細については、開発者向けのドキュメントをご参照ください。

Search Consoleで練習問題と Math solverのマークアップをデバッグおよび監視する

マークアップの問題を監視するために、Practice problemsとMath solver両方の構造化データを使用したページのすべてのエラー、警告、有効な項目を表示するSearch Consoleのレポートも開始します。
このレポートを使用して、Googleが読み取れているかどうかを確認し、またリッチリザルトのエラー等の確認をしてください。問題を修正した後は、レポートを使用して検証することができます。これにより、Googleが影響を受けるページを再クロールします。レポートを使用してリッチリザルトを監視する方法については、こちらをご覧ください。

サチコでの練習問題のレポート

また、コードスニペットやページURLの送信によるリッチリザルトテストツールを使って構造化データをテストすることもできます。このツールでは構造化データのエラーや改善のための提案が表示されます。

練習問題のリッチリザルトテスト例

Practice problemsやMath solverの構造化データがどう活かせるか、ぜひ皆様のご意見をお聞かせください。ご意見・ご感想は、TwitterまたはSearch Centralヘルプコミュニティまでお寄せください。

引用)Search Central Blogより和訳

アシスタントが家庭教師に!?

世界的視野で考えると確かにパンデミックによって外出禁止をしている国はありますよね。参考書すら買いに行けないわけです。そして海外には、日本よりも学習意欲が強い子がたくさんいます。だから、練習問題を少しでも多く解いて学習レベルを上げたいと思う人に対して、正確な数式や練習問題を提供することはとても有意義ですよね。私も含め、日本では練習問題や数式を検索するという意識は薄いので、その有用性を判断しかねますが、インドの一部のような勤勉な人たちがいる国では非常に助けになるのでしょう。そして、今回のような構造化データが様々なジャンルの練習問題でマークアップされれば、Googleアシスタントでも読み上げられるようになり、まるで家庭教師のように働いてくれるのではないでしょうか。

まだ日本でのリッチリザルト化はされていないようですが、練習問題を提供している資格サイトや学習系のWebサイトは今のうちにマークアップしておいても良いかもしれませんね。

カテゴリー

新着記事

人気記事

過去記事