• 組織の構造化データサポートを拡大

組織の構造化データサポートを拡大

現在、Googleでは構造化データマークアップの種類を強化しているようです。そんな中、米国現地時間11月29日に、今回は組織に関する構造化データをロゴだけでなく、他の組織情報もマークアップできるようになったと発表しています。Search Central Blogの発表内容を和訳しながらご紹介します。

現在、リッチリザルトテストでの検証サポートを含め、組織の構造化データマークアップのサポートを拡張しています。ロゴのマークアップに加えて、住所、連絡先情報、様々なビジネスID等、他にもナレッジパネルで使用するような組織の詳細を記述できるようになりました。詳細:https://developers.google.com/search/blog/2023/11/introducing-organization-markup

引用)@googlesearchcより和訳

どういう内容?

要は、今まで構造化データでマークアップできる“組織”を表すマークアップはロゴだけでしたが、それ以外の名前や住所や連絡先やその他要素もマークアップ対象として記述できるようになったという話です。組織であることの詳細をGoogleが理解しやすくなり、またリッチリザルト化によってそれがユーザーにも分かりやすくなるだろう、ということですね。構造化データのマークアップドキュメントに関して、まだ日本語版は対応しておらず、英語版とは以下の違いがあります。
 

日本語版と英語版
 

というわけで、Search Central Blogの内容を和訳します。
 

ロゴの構造化データを含む、組織構造化データの詳細サポートの拡大

2013年以来、Googleは組織のロゴの構造化データをサポートしており、logoURLという2つのOrganizationフィールドを認識しています。そして、今日から、名前、住所、連絡先情報、並びに様々なビジネス識別子などの追加管理データを抽出し組織情報のサポートを拡大します。組織のlogoURLフィールドは、Googleの検索結果でロゴとして使用する画像を指定できるよう、引き続き利用できます。今回のアップデートにより、Googleはナレッジパネルやその他の視覚的要素(例:アトリビューションなど)でこのマークアップを活用できるようになり、ユーザーがGoogle検索で組織の詳細をより簡単に見つけられるようになるでしょう。
この組織データのサポート拡大の一環として、ロゴに関するドキュメントを新しい組織のドキュメントに統合します。Search Consoleの既存のロゴレポートとリッチリザルトテストの検証については、リッチリザルトテストのより広義な組織の検証という項目へ置き換えられました。

organization

すでに組織マークアップでlogoURLフィールドを追加している場合は、Googleはロゴのマークアップを理解しているので何もする必要はありません。もしまだマークアップしておらず、あなたの組織に該当する場合は、新しいフィールドとして追加することをおすすめします。
組織の詳細を追加すると、(最近発表されたマーチャントナレッジパネルなどの)ナレッジパネルに表示されるようになります。
 

リッチリザルトテストへの組織のサポートの追加

リッチリザルトテストを使用して、ページのURLまたはコードスニペットを送信することで組織の構造化データをテストできます。このツールを使用すると、マークアップが有効かどうかを即座に確認できます。

リッチリザルトテスト

あなたのサイトがローカルビジネスである場合は、新しい組織のマークアップに加えて、既存のローカルビジネスのマークアップガイドラインにも従うことを推奨します。あなたのサイトがオンラインビジネスだけの場合は、OrganizationOnlineBusinessサブタイプを使用するようにしましょう。

これらの追加により、ビジネスや組織について説明する組織の構造化データを簡単に追加し、Googleナレッジパネルに表示できるようになることを願っています。ご質問やご不明な点がございましたら、Google Search Centralコミュニティまでお問い合わせください。

引用)Search Central Blogより和訳

 

要約すると以下の通りです。

  • (従来の“組織”でマークアップできていた)ロゴやURLの構造化データマークアップを記述している人はそのまま使える。
  • ナレッジパネルやアトリビューション(表示ブロック)で正確に表示できるようになる(かも)。
  • リッチリザルトテストやSearch Consoleの項目もロゴから組織へ変更。
  • 記述の正誤を確認したければリッチリザルトテストで。
  • ローカルビジネス展開しているなら、ローカルビジネスの構造化データと併用して。
  • オンラインビジネスだけの場合は、特殊マークアップとなるOnlineBusinessのほうを使って。

 

尚、ドキュメントのほうに記載されていますが、他の構造化データマークアップと同様、ガイドライン項目に1つでも背いていたら構造化データの手動対応(≒ペナルティ)を課すとのことです。

企業サイトはマストで記述を

E-E-A-Tや運営元の実態性が重要視されている昨今、この構造化データマークアップはランキングに直接影響しないにせよ、必須で行った方が良いと思います。検索結果で初めてその企業と出会う検索者には「なんとなく信頼できる」という直感的信頼性が上がるかもしれません。

ドキュメントはまだ英語バージョンしかありませんが、内容は分かると思いますので是非記述してみましょう。

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