Google AnalyticsでSearch Consoleとの連携レポートができるようになることで、ランディングページからのコンバージョンが簡単に分かるようになりました。さらにそのランディングページと流入クエリの相関によって、SEOの先にある販売促進、または販売促進からの逆引きによるSEO施策が考察しやすくなりました。ですので、その説明をちょっとだけしてみようかと思います。
GAとSCの連携って?
簡単に申し上げますと、今年の5月中旬よりGoogle Analytics(以下:GA)内にある「集客 > Search Console > ランディングページ」の項目で、ランディングページに紐づくSearch Console(以下:SC)の検索アナリティクス欄とコンバージョンが紐づくようになっています(参考:海外SEO情報ブログ)。
各ランディングページの部分をクリックすると、そのランディングページへの流入クエリが分かりますが、一部「(not set)」が出ちゃいますし、クエリ単位でのセッションやコンバージョンは計測できない状況です。
こんなことからも微妙と言えば微妙な機能ですが、まだベータ版ですし、それでも一般検索からの販売促進検証はしやすくなったので、これからの精度に期待したいと思います。
どんな考え方が出来るの?
但し、この機能によって、以下2つの流れからSEO(一般検索)と販売促進(コンバージョン)を因果的に分析・仮説立てができるようになったと考えています。
流入クエリの先にある販売促進を考察
まず、SC(の検索アナリティクス)でもGA(のSearch Console)でも結構ですが、一般検索からの流入クエリを確認します。
そして、流入クエリから見た気になるランディングページを割り出します。
その気になるランディングページのコンバージョン(率)をGAの先ほどの項目から確認しましょう。
他のランディングページと比較して、コンバージョン率が下がっているのであれば、テコ入れをしなければなりません。コンバージョン率の高いランディングページの情報設計やUI、構成のしかたに対し、どう劣っているのか差分を埋める施策を行うべきです。
もちろん、SEOによって検索順位が上がっているのであればコンテンツボリュームを減らすことなく、情報ストーリーを変えていく必要があります。
検索順位が上がっていないのであれば、もう一度情報設計をし直し、ユーザー体験を向上させるストーリー作りを行っていかなければなりません。
販売促進からの逆引きによるSEO施策
次にコンバージョンの高いランディングページからSEO施策対象キーワードを割り出す手法です。これは比較的簡単ですね。あまり図解せずにご説明します。
GAでランディングページの中からコンバージョン(率)が高いページを割り出します。
コンバージョン(率)が高いページをクリックし、流入クエリを確認します。流入クエリの中から検索順位が低く、単純に検索順位を上げればコンバージョン数が増えそうなクエリがあれば、それをSEO施策対象キーワードとするのです。
SEO施策の次に…
SEOを行っていく中で、一定の施策キーワードに対して「ある程度検索順位を達成した」とか「後は引き続きSEO施策としてブラッシュアップしていくだけ」みたいな状況にある場合は、販売促進施策として今回の分析をしてみることをオススメします。
通常、SEOに終わりはないので、引き続き一般検索からの流入数最大化や施策キーワードの発掘等、行うことは多々あると思います。しかしながら「SEOによる一般検索からの流入数拡大を行っても、思うようなコンバージョン数が得られない」という状況に陥っていましたら、是非このやり方で原因とテコ入れ対象を割り出してみてはいかがでしょうか。