• Google I/O 2024から思うこと

Google I/O 2024から思うこと

Google I/O 2024に関して、既にAI Overviewsの話をご紹介しましたが、CEOであるSundar Pichai氏の基調講演+αの和訳が公開されていますので、今回はそれをご紹介しつつ、完全な私の持論を書いておこうかと思います。

Geminiの時代に

とにかく記事では終始“Geminiは凄いぞ”というのを強調しています。現在約20億人が利用するGoogle製品全てにGeminiが使われていること、Geminiによってより強力な検索体験を生み出せるようになったこと、マルチモーダルやロングコンテキストによって、より深く広い回答が出来るようになったこと等、様々なデバイスやGoogle製品局面においてGeminiは活躍するようになっているとのことです。

今までのGoogle検索はパソコンを開いて検索語句を入力して…でしたが、それからスマホで検索するようになり…音声で検索するようになり…気になるところを囲ってタップして検索するようになり…ついには自分のデバイスの中に入っている写真から何かを思い出すために検索するようにもなっています。もはや検索というより、どこからでも何でも“AIに訊く”って感じですね。
 

プラットフォームの移り変わりに合わせて、ユーザーの質問により良い回答を提供できるよう、Googleは新しい技術を開発してきました。モバイルでは、より適切なコンテキスト、位置把握、リアルタイム情報を使用して、新しい種類の質問と回答を引き出しました。自然言語理解とコンピュータ ビジョンの進歩により、声や鼻歌で曲を検索したり、散歩中に見つけた花を撮影して調べたりといった、まったく新しい検索方法が可能になりました。さらに、かこって検索の機能を使って、新しい靴を購入するといったこともできるようになりました。

Gemini時代の検索は、Googleのインフラストラクチャの強み、最新のAI機能、情報品質に対する高い基準、そして豊かなWebにユーザーをつなげるGoogleの数十年にわたる経験を組み合わせることで、まったく新しいレベルに引き上げられるでしょう。その結果として、人々の役に立つ製品が生まれます。

引用)Google Japan Blog

 

とはいえ、こうしたGeminiやGoogle検索へのインプットや材料となっているのはWebサイトです。私たちが作成して公開してきたサイトコンテンツ群です。そう考えるとなんとなく感慨深げと言いますか、肥やしにされていると言いますか…複雑な心境ですね(笑)。

パブリッシャーとしてどうあるべきか

今、まさに私も色々なところでお話しさせていただいていますが、こうやって何でも“AIに訊けば済む”時代において、わざわざパブリッシャー(不特定多数に公開する発信者や発信社)となる側が情報を公開する必要があるのかどうか…ジレンマを抱えることが増えてきました。しかしながら、パブリッシャー側が情報を発信しなければ生成AIの情報も古くなってしまうわけで…。Googleは「生成AIによる回答元となっているWebサイトページへのクリック率は増えている」と“釣り”とも思えるような発表をしていますが、実際のところはどうなんでしょうね。

最近、私は取引先企業様にこんなことを言っています。「もっと自分たちに都合の良い情報(嘘を言うとかそういうことではなく、自分たちならではの情報)を発信していったほうが良いのではないか」と。そしてそれがブランディングにもなりますし、啓蒙情報にもなるのではないか、と。

例えば、SEOを意識したコンテンツはぶっちゃけ“網羅性や公平性、科学性を意識して置きに行くような当たり障りの無い記事”であることが多いです(私は科学性に関しては強く賛同していますが、網羅性や公平性に関しては反対気味です。でも、ぶっちゃけそういう記事は多いですよね)。でも、もし自分たちのファンや会員だけに向けたメールマガジンを書くとしたら…もっともっと自分たち寄りで自分たちならではの情報を発信すると思います。このメールマガジンの本文に使うようなコンテンツをWebサイトに公開したほうがよっぽどブランド力が増し、エッジの効いたコンテンツになると思うのです。実際こういうコンテンツのほうが、検索からの直接流入は少ないものの、セッション数が多かったりするんです(おそらくサイト内移動で辿り着いているかと思われます)。何でもAIが回答する時代において、わざわざイチWebサイトに訪問するくらいですから、ユーザーがエッジの効いた情報を欲するというのは当然かもしれません。ですので、(そういうコンテンツを積み重ねてきた先に)訪問してくるユーザーがそのままエンゲージメントとして成立してくるのではないでしょうか。

というわけで2軸のコンテンツを作っていたりしています…

ここまでは私の持論でお話しさせていただきましたが、これらを踏まえて私の取引先企業様ではWordPressの投稿ページを使って“メルマガに使うような主観的なコンテンツ”ページの生成をし、固定ページを使って“検索エンジンに好まれそうな科学的で公平なコンテンツ”ページの生成をしています。そして、それぞれのセッションを比較し検証し、Webサイトの多様性を探っています。

こんな方法を話し合いながら企業担当者様とPDCAやPDRを行うのが楽しくて楽しくて…(笑)。そんなマニアな方が他にもいらっしゃいましたら、ぜひご連絡くださいませ(笑)。

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