• 画像ライセンスの記載とテスト

画像ライセンスの記載とテスト

Googleは画像ライセンスに関する構造化データのマークアップに関して、2020年2月に導入して以来、ずっと開発中でした(マークアップしておくことはできた)。ベータ版というのはそのままですが、この度、その画像ライセンスに関して、リッチリザルトテストツールで検証でき、Google Search Consoleの[拡張]内でもレポートしてくれるようになりました。

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どんな内容?

画像ライセンスの構造化データというのは、画像の使用に関する詳細(画像の権利情報や使用管理情報等)を明記しておくことができるマークアップです。詳細やマークアップ方法はデベロッパーガイドに記載されています。そして、画像ライセンスに関わる内容は今年の2月の時点でGoogleが公式ツイートしていました。

間もなく、Google画像検索に表示できるようになるライセンス情報の新しい記載方法をベータ版としてリリースします。まだ新しいバッジとライセンス情報を表示することはできませんが、入力しておくことはできます。詳細はこちら: https://developers.google.com/search/docs/data-types/image-license-metadata

引用)@searchliaisonより和訳

とりあえず構造化データのマークアップとしてライセンス情報を記載しておくことは出来ていました。そして、今回Googleが案内したのは、その予め記載できていたライセンス情報の構造化データマークアップに関して、リッチリザルトテストで検証できるようになったこととGoogle Search Consoleでマークアップ状況を確認できるようになったことの2点です。

画像ライセンスの構造化データマークアップに関して、リッチリザルトテストツールだけでなくSearch Consoleでもサポートできるようになったことを発表します。画像ライセンスの詳細についてはコチラ:https://developers.google.com/search/docs/data-types/image-license-metadata またSearch Consoleレポートについてはコチラ:https://support.google.com/webmasters/answer/7552505

引用)@googlewmcより和訳

まだ表示形式は定まっていないようですし、表示されていないようですが、マークアップ方法と確認に関してはサポートが開始されたようです。

ちなみに、画像にIPTC情報(International Press Telecommunications Council)を埋めることでGoogleは取り扱いはしますが、画像検索結果にしっかりと表示させたい場合(まだ表示自体がされていませんが)はもうちょっと情報を追記する必要があります。どうせ同じくらいの手間と考えるのであれば、構造化データでマークアップした方が、テストツールもSearch Consoleも使えますのでオススメです。

別の方法として、IPTC写真メタデータを画像内に直接埋め込むこともできます。画像が「ライセンス可」バッジと合わせて表示されるようにするには、Web Statement of Rights フィールドを指定する必要があります。情報があれば、ライセンサーURLフィールドを追加することもおすすめします。

引用)Google検索デベロッパーガイド

DMCA申請の通過も楽になる?

今まで画像を無断使用されたら、Googleに対して「著作権侵害による削除」申請をすることが出来ました。これが通過すれば、侵害しているサイトページをGoogleの検索結果に表示させなくすることができました。しかし、この画像のライセンスに関しては明確な所有情報が無い限りなかなか申請も通らなかった記憶があります。いわゆる「証拠不十分」みたいなことで回答を受けたこともしばしば。結果、歯痒い思いをしたこともありました。

これからはこのライセンス情報をしっかりマークアップしておくことで、申請時によりスムーズに受理してくれるようになるのでは?と期待しています。とはいえ、飽くまでも悪質なサイトがGoogle検索結果へ反映されなくなるだけですので法的な措置ではありません。しかし、悪質なサイトは検索上位による流入を期待して画像等の盗用を行うわけですので、充分な対策にはなるでしょう。

特に写真が大切な要素となるサイトページのオーナーは必須の措置になるのではないでしょうか。

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