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今のtitleタグの考え方

このブログでもtitleタグに関して過去何度か触れてきましたが、スマホファーストになり、検索結果のタイトル部分もtitleタグの書き換えが当たり前になり、今の状況や進化を踏まえて「titleタグってどうやって記述すれば良い?」という疑問も増えてきました。
そこでtitleタグの記述に関して、今の私の持論をご紹介してみたいと思います。

titleタグは短い方が良いかも

以前より私は、意図せずtitleタグが他ページと重複することを防ぐためにも、「ページ名|カテゴリ名|サイト名」のような記述を推奨してきましたが、以下の理由から、今では推奨しなくなりました。

  • スマホでの検索結果タイトルに反映されるのは短い文言であるため、冗長したtitleタグでは書き換えられてしまうこと
  • 検索クエリに合わせてではなく、当該ページ固有でGoogleによる書き換えが頻繁になっていること
  • GoogleはWebサイトにおけるページというよりもページ単体で評価する傾向もあるため、カテゴリ名等は不要な印象を受けること

また、キャッチーなtitleタグにしたくてもGoogleによって最適化されたタイトル表示をされてしまうため、titleタグで面白い内容にして興味を惹きたいのであればSNS用のOGPタグで遊ぶくらいしかできないかな、と思います。
 
結局titleタグを考えたところで、検索結果のタイトルという点ではGoogleによって書き換えられてしまうので、検索結果のタイトルだけを考えるのであればあまり深く考えないほうが良いのではないか、というのが私の本音です。考えたところで、「水泡に帰す」って感じですからね。これには、Google側の言い分があり、「世界中のWebサイトを通してみると、titleタグが空白だったり、Webサイトを横串に全て同じtitleタグが設置されていたりして、そのまま検索結果のタイトルに使うことは検索ユーザーの混乱を招く。だから基本的にGoogleで書き換えるようにした」とのことです。そして「検索結果のタイトルに活かせるのは、titleタグ以外にもh1タグや、そのページへのリンクのアンカーテキスト等だ」ということも話していました。
 
以上を踏まえ、私が現時点で考えているのは以下のようなtitleタグ表記です。

ページ名 – サイト名

まぁ、こんな簡単な感じで良いと思います。こういう命名規則をtitleタグに適用することで、同サイト内の他ページとtitleタグが重複してしまうようであれば、そういうページを対かで作ってしまうのが悪いわけで、そもそも統廃合すべきページであると判断できます。
また、そのページが所属するカテゴリ名やサイトの装飾語(「自動車保険の○○」みたいな書き方等)を記載したところで、結局はそのWebページ単体でSEOしているわけですので、Webサイト全体を表すことに繋がる言葉は不要であると考えています。

ページ名の考え方はカンタンです。「このページに他ページから内部リンクするならどういうアンカーテキストにするか」です。このアンカーテキストをそのままページ名にする考え方で良いかと思います。最終的に他ページと似たようなtitleタグになってしまったところで、本当に類似した内容であれば、Googleから類似ページとしてインデックスされなくなるわけで…たとえ似たようなtitleタグであっても、それぞれが有機的で有益なページであるとGoogleに判断されれば、しっかりと検索結果にも表示されるでしょう。

CTRはタイトルではなく説明文で

そうなると「検索結果のタイトルが無機質であまりクリック率(CTR)が上がらないのでは?」という意見が出てきそうですが、それは仕方ないですよね。Googleが現時点で書き換えたタイトルを見れば、実際無機質になっているのが現状です。まぁ、それでもひとつだけ無機質である、というよりは全体的に無機質であるので相対的にCTRが下落するということはないかと思います(絶対的に下落することはあるかもしれませんが)。

「じゃあ、CTRを上げる工夫は出来ないの?」という感想になりますが、そこはディスクリプションとリッチスニペットが重要になってくると考えています。

meta descriptionはもはやランキングに影響するタグではありません。だから記述しないWebサイトページも増えています。しかし、meta descriptionの設定によって検索クエリと合致している部分中心に、検索結果の説明文に起用されることが多いのは事実です。本文よりもまずはmeta descriptionの記述をGoogleは見てくれるので、しっかりとCTRを上げられるようなコピーライティングをmeta descriptionで行うことを推奨します。meta descriptionはとにかくCTR(と検索クエリ)重視で設定すると良いでしょう。
また、リッチリザルト化もCTR向上の近道ですので、構造化データのマークアップ(パンくずや画像、動画、記事、ハウツー、Q&A等)は入念に行ったほうが良いです。

あと、h1タグについてですが…titleタグが「サイト外からの来訪者用見出し」に対して、h1タグは「サイト内ユーザーがページ遷移してきた用見出し」という働きがあります。Googleが検索結果のタイトルの参考にしているとはいえ、従来のサイト訪問者向けの大見出しとして設定すれば良いのではないか、と私は考えています。ページ名にするのも良いですが「○○必見!」みたいな言葉を入れても面白いのではないでしょうか(こういった内容はサイト訪問者用であって、検索結果のタイトルに活用されるとは思えませんし…)。

今後も変わっていく…

あくまでも、ここで紹介した持論となるtitleタグの記述や命名規則も“今の時点で”の話であることをご理解ください。スマホファーストになり、パソコンとは画面サイズも閲覧シチュエーションも変わり、様々な要素が変化したため、Googleのアルゴリズムや評価、クロール形態も変化しました。
であれば、検索ユーザーや(検索ユーザーに合わせて変化した)Googleに合わせてWebサイトページも変わっていくべきでしょう。今後もtitleタグをもっと長く…とか、サイト名は不要…とかの推奨事項が起こるかもしれません。

こういったWebサイトの閲覧様式に合わせて、時代の変化に合わせて、変えられるのもWebサイトの楽しいところであり、面倒臭いところでもあるのでしょう。

面倒臭いと思った人は…SEO向いていないかもしれませんね(笑)。

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