年末になり、Googleも2020年を振り返った記事を発表しはじめました。世界全体的な話ではありますが、The Keywordにて新しい生活様式に伴う検索需要の変化を紹介していましたので、和訳してご案内します。
「やり方」が多く検索された年
実際に、私もお仕事させていただいているWebサイトの流入元クエリを分析すると「やり方」に関する検索を何度も目にしました。それは世界的に見てもそうだったようで、Googleが急増したハウツーキーワードについてThe keywordで触れています。
2020:日常生活の新しいカタチ
今年は至る所で「今日は何曜日?」という質問をしたようで、きっとあなただけではありません。2020年は新型コロナウイルスの大流行の中で生活しつつ、多くの人が新しい生活習慣に適応しなければならなかったため、この質問はこれまで以上にGoogleで検索されました。不要不急の外出を控えるということで、私たちは美容や身だしなみの習慣をこれまでとは違った形で工夫しなければならないことにも繋がりました。タイトルに「髪型」や「家」、「ハウツー」を含むYouTube動画の1日の平均視聴回数は、3月中旬以降で220%以上増加しており、それでもそれはほんの始まりに過ぎませんでした。以下は、Google検索で2020年のトップトレンドの美容に関わる「ハウツー」キーワードです。
- 自宅で男性の髪の切り方
- プロップヘアのしかた
- 自宅で髪を染めるやり方
- 手の洗い方
- 前髪の分け方
- 女性の髪の切り方
- 結び目のない三つ編みのしかた
- フェードカットのしかた
- 自分の髪の毛のトリミング方法
- 顔の産毛処理のしかた
今年は気付いたらキッチンでパンをこねていた方も多かったのではないでしょうか? 2020年以前は料理長やパン職人のような専門家ではなかった人も、今ならそのくらいのレベルになっているかもしれません。「レシピ」の検索数は世界中で過去最高を記録しました。米国では、コンフォートフードと甘いお菓子が今年のトレンドレシピのトップを占めています。(面白い事実:YouTubeで、サワードウに関連した動画の1日全体の平均閲覧数は3月15日以来260%増加しました。)
- サワードウ
- ダルゴナコーヒー
- ディズニーチュロス
- ドールホイップ
- ダブルツリークッキー
- イケアのミートボール
- チャッフル
- ハンバーガーバンズ
- エッグサラダサンド
- バナナブレッド
多くの人がオフィス勤務から在宅勤務に移行したため、通勤時間はソファなどでゴロゴロ過ごす時間に変わりました。そのため、「どうやってモチベーションを維持するか」「どうやって集中力を維持するか」などの質問に対する解決策を探す人が多くなりました。ここでは、今年の在宅ワーク関連の質問のトップをご紹介します。
- 在宅ワークでモチベーションを維持する方法
- 在宅ワークで集中力を維持する方法
- 在宅ワークの始め方
- 在宅ワークで生産性の高い仕事をする方法
- 在宅ワークで仕事を得る方法
- 在宅ワーク中に正気を保つ方法
- 在宅ワーク中に子どもの気をそらす方法
- 在宅ワークを楽しくする方法
- 在宅ワークを生き抜く方法
- 在宅ワークの社員の管理方法
新しいレシピを見つけたり、自分の前髪を切ったりしていない時は、楽しいことをしたり誰かと繋がったりするための仮想方法を探っていました。家でも子供たちを楽しませるために新しい方法を探したことなど、大きな節目となったこの年を受け入れるかはあなた次第ですが、下記の「バーチャル…」検索ランキングはまさに2020年らしさを表しています。
- バーチャル遠足
- バーチャル博物館(美術館)巡り
- バーチャル競馬
- バーチャル学習
- バーチャルNBA
- バーチャル臨床試験
- バーチャル教室
- バーチャル旅行
- バーチャル結婚
- バーチャルベビーシャワー
バーチャルといえば、今年のデートシーンは少し違って見えました。デジタルオンリーのデートから、ソーシャルディスタンスのデートの案まで、引き続き繋がりを得る方法を探していました。
- 隔離されたデート案
- バーチャルデート案
- 遠距離デート案
- 無料デート案
- ソーシャルディスタンスのデート案
- コロナ禍の初デート案
- フェイスタイムのデート案
- アウトドアデート案
- 家の中でのデート案
- 最高のデート案
2020年らしさを感じさせた他のライフスタイルトレンドについては、Google.com/2020で今年の他のトレンドを探ってみてください。そして、今年のYouTubeトレンドでは、パンデミック中に見聞きしたことをより詳しく知ることが出来ます。
引用)The keywordより和訳
家でできることを探った年
なるほど。発表記事を読んでいると、世界中の誰もが“家でできること”を検索していたようですね。そう考えるとB2CでもB2BでもSEO上の施策キーワードを探す手がかりを得られるかもしれません。今はまだ新型コロナ(の第3波)の脅威が続いています。テレワークも含め自粛を再強化する企業も増えてきています。サイトオーナー目線で言えば、こんな時だから、エンドユーザーが家で検索するキーワードを模索・発掘してみるのも良いかもしれませんね。
2021年も引き続き起こりそうな現象ですので、振り返りだけではなく予測もしておくと良いでしょう。