このブログでも後日追って紹介しますが、日本でもSGE(Search Generative Experience)が使えるようになりました(labs.google.com/search からオプトインして使いましょう)。要はAI搭載Google検索です。まだベータ版ですが、一般検索結果に表示されるWebサイトへのクリック率は下がりそうですね(これをSEOはオワコンと呼ぶべきかは分かりませんが)。
とはいえ、その前に生成AIへのプロンプトを楽しむべく、GoogleがBardの使い方についてThe Keywordで啓蒙記事を公開してくれていますので、和訳してご紹介します。Bardについてはbard.google.com から使用してみましょう。
記事内容紹介
The KeywordでBardを使った便利な方法を10個に分けて紹介してくれています。読んだら早速試してみましょう。生成AIに食わず嫌いな人は必見です。
Bardにおける10の便利な使い方
コードの生成、クリエイティブなアイデアのブレインストーミング、オプションの比較など、様々なことをBardに依頼することができます。
ユーザーエクスペリエンスチームでは、Bardの様々な使い方に注目しています。ここ数ヶ月の間に、履歴書を書いたり、体力作りの日課を作ったり、夢のような素晴らしい休暇を計画したりと、あらゆる種類のプロジェクトでBardが役立っていることがわかりました。そして今、Bardは世界のほとんどの地域で、最も広く話されている言語で利用できるようになり、さらに多くの人々が物事を成し遂げるために利用できるようになりました。
もしあなたがBardを使うのが初めてで、どのように始めれば良いかわからなければ、以下10個の方法を試してみてください:
1.新しいことを学ぶ
興味のあるトピックについて、短期集中コースを依頼してみましょう。例えば、初めてのレッスンに備えてテニス入門編をBardに依頼したり、ホエールウォッチングに行く前にクジラの早分かり情報をBardに教えてもらうよう依頼することができます。
2.画像を分析して関連コンテンツを作成
画像をアップロードして、Bardにその画像に関する情報を共有したり、その画像に基づいてコンテンツを作成するように依頼します。会議中にとった手書きのメモの写真を共有し、それを使ってメモを要約したメールを書いてもらいましょう。あるいは、直近の休暇の写真をアップロードして、Bardに写真のキャプションを作成してもらうこともできます。
3.下書きを書く
Bardは、Eメール、カバーレター、ブログ記事、ビジネスプランなどのコンテンツを書くお手伝いをします。例えば、“ソーシャルメディアマネージャー職への応募文を書いてください”というような簡単なプロンプトから始めると、Bardは3つの異なる下書きを提供してくれます。文章のトーンやスタイル(シンプル、長文、短文、プロフェッショナル、カジュアル)を変更し、GmailやGoogleドキュメントにエクスポートしてください。また、Bardに子どもを寝かしつけるときのおとぎ話を書いてもらい、子どもに読み聞かせるのも楽しいでしょう。
4.オプションを比較する
様々なトピックについて、関連する情報とともに比較し、理解を深め、最適な選択肢を見つけましょう。例えば、“革張りのソファを購入するメリットとデメリットは何ですか”と質問し、後で簡単に参照できるように回答をピン留めしておくこともできます。
5.プロジェクトを始める
Bardの助けを借りて、新しいプロジェクトに取り組みましょう。例えば、同僚のためのサプライズ退職パーティーの計画や、5kmレースに向けた4週間のワークアウトプランの作成なども依頼できます。
6.コードの生成
コードスニペットの説明など、コーディング作業の手助けにBardを使う人が後を絶ちません。これは、初めてプログラミングについて学ぶ場合や、コードのブロックが何を出力するのかを理解するためなど、より多くのサポートが必要な場合に特に役立ちます。
7.旅行の計画
もうすぐ休暇の予定ですか?もしそうなら、Bardに計画を手伝ってもらいましょう。特定の目的地に関する情報を求めたり、体験したいアクティビティやアトラクションをすべて盛り込んだ旅程全体を作成してもらうこともできます。さらに次のように詳細を共有することで、旅程をさらにカスタマイズできます。“私と友人のための旅行計画表を作成してください。春に1週間アイルランドを訪れ、ドライブ旅行に行きたいと思っています。” Bardはどこに向かえば良いかも想像できるよう、その応答に画像を添えてくれます。また、その回答を他の人と共有することもできます。
8.クリエイティブなアイデアをブレストする
クリエイティブな課題に直面している場合、Bardは最初の出発点として役立ちます。例えばあなたがアーティストなら、Bardにあなたのスタジオの新しいキャッチフレーズを提案してもらったり、最新の作品の写真をアップロードして、Bardにタイトルを考えるのを手伝ってもらったりすることもできます。
9.あなたの考えや感情をよりよく表現する
アイデアを表現しようとしても、うまく言葉にできない瞬間は誰にでもあります。Bardはあなた専属の編集者として、あなたの考えを整理し、言葉遣いや文法の提案をしてくれます。例えば、友人の結婚式に出席できなかったことを謝る返事をBardに書いてもらうこともできますし、単に“もっと良い言い方はある…?”とBardに尋ねて相談することもできます。
10.ただ会話する
Bardを使うのに特定のプロジェクトは必ずしも必要ありません。Bardに冗談を言ってもらったり、趣味や興味のあることについておしゃべりしたりして楽しむことだってできます。また、Bardにあなたの好きなキャラクターになりきってもらい、会話をすることもできます。
覚えておきましょう: Bardを最大限に活用するためには、フォローアップの質問をすることを恐れないでください。フォローアップの質問により、あちこちにトピックを分散しながら対話していくことで、あなたがBardの反応をより理解し、トピックについてより深く知り、より生産的な会話をすることができるはずです。
今すぐBardでこれらのヒントをお試しください。
引用)The Keywordより和訳
どうでしょうか?
生成AIを前にして「何を訊けば良いの?」と止まってしまう人も多いでしょう。検索慣れしている人でもプロンプト慣れはしていない人はまだまだ沢山いらっしゃると思います。例えば適当に「9月に京都と奈良に行きたいんだけど、観光中心に最適な旅行計画を教えて」等をプロンプトに入れてみても良いでしょうし、「明日、中目黒駅に行くんだけど、空いている1時間でオススメのカフェがあったら教えて」等を入力しても良いでしょう。ポイントとしては、答えてほしい大事なところを強調して訊くことです。「~を目立つように」「特に~」「~を条件に」「~をポイントに」等を添えると自分の求めている内容に近い回答を得やすくなると思います。
ぜひお試しください。
より良いWebサイトにするために
さて、話は全然変わりますが、生成AIが発展しようが、SEOは引き続き注力すべきですし、もっと言えばより良いWebサイトを目指すことは重要です。
そして私自身、もっともっと世の中のWebサイトが分かりやすく使いやすくなるべきだ、と思っています。そのための企業サイト支援をすることが社会貢献になり、より良いWeb業界への献身にも繋がると思っています。最終的にどうやれば良いか、個別にご相談に応じたり、そこでビジネスになることは(生活する上で)私にとっても重要ですが、より良いWebサイトへの意識や方法論、考え方を知ることは誰しも知っておくべきだと考えています。
そこで今回、『Webサイトは読み手のためにある』という20ページ程の資料を作成し、どなたでも無料でダウンロードできるようにしました。資料内で使用している写真(とはいえ私の顔写真しかないのですが…w)は全て無断で転載することを可能にしています。ぜひご利用くださいませ。
Webサイトの各ページ群があるべき姿を簡単にまとめた資料を無料ダウンロードできるようにしています。
世の中に良質なWebサイトが増える一助になればと思って作成しましたので、ぜひご自由にご活用ください。 pic.twitter.com/vHMzj4naXK
— 清野 剛|サイト運用支援 (@keyouknow) September 2, 2023