• ECに商品固有IDを

ECに商品固有IDを

ECサイト等で展開する商品について、Googleは商品固有ID(GTINまたはMPN)の属性を構造化データや商品フィードに入れ込むことを推奨する内容を米国現地時間2月26日にSearch Central Blogで発表しました。これによりGoogleからのファインダビリティ(見つけやすさ)や正確な商品理解に繋がるようですので、ブログ記事を和訳してご紹介しておきます。

EC

Googleからの発表内容

まずはGoogleのSearch Central Blogの内容の和訳です。ちょっと長いですが、Googleの意図を中心に理解できます。

買い物客へのより良い商品情報の提供

Googleが掲げるミッションは世界中の情報を体系化することであり、買い物客や小売業者のための商品情報整理はこのミッションに不可欠なものです。昨年、ブランドや小売業者がGoogle検索で商品についてのナレッジパネルショッピングタブを使って無料で商品を掲載できる等、いくつかの新しい取り組みを導入しました。
そして、さらに検索ユーザーがコンテンツページや製品を見つけやすくすべく、GoogleではWebサイト側でそれぞれの製品に商品固有IDを提供することを推奨します。
以下のセクションでは、メーカー、小売店、パブリッシャーが販売または参照している製品をGoogleに理解させるためのご案内をします。
 

Googleがオンラインとオフラインで製品を識別する方法

Googleは、正確で信頼できる商品データに基づいて、買い物客が利用できる商品を正確に特定しています。
そこで、Googleは明確な商品固有IDを提供することを推奨しており、商品固有IDによってGoogleが需要と供給商品をマッチングさせ、また関連するような検索クエリであろうともユーザーが求める商品を提供できるようになるでしょう。国際取引商品番号:Global Trade Item Number(GTIN™)や製品番号:Manufacturer Part Numbers(MPN)、ブランド名などの商品固有IDを使用することで、Googleによる製品への理解度を向上させることができます。商品固有IDを使用する際には、以下のベストプラクティスに即して提供ください。

  • 独自性:各製品には、検索のエコシステム全体で、一貫して共有できる商品固有IDが必要であり、それにより実世界とデジタル世界の両方を通して製品を識別することができます。
  • 検証性:製品の識別情報(例えば、誰が製造者であるか等)やその他の製品データは、信頼できる情報元を介して証明できなければなりません。これにより、市場における製品データの正確性をグローバルレジストリを通じて検証できます。
  • 世界性:Eコマースは世界中で繋がりつつあるため、検索エコシステム全体で世界的に使用できる識別システムに頼ることで、各国の関係者が製品の識別を円滑に行えます。

Googleが2015年にGTINを標準仕様として採用することで、小売業者がオンラインでより多くの顧客にリーチできるようになりました。
様々な販売者や市場を通じて販売される製品の場合、GS1 Global Trade Item Number(GTIN)システムに製品登録すると、実店舗とオンラインプラットフォームの両方で製品を整合解釈できる国際標準な商品固有IDが提供されます。ですので、それを登録することで、消費者は商品の出所を特定することが可能になります。
 

ブランドとメーカーのためのヒント

ブランドやメーカーは、Google Manufacturer Centerを通じて製品データを無料で提出することができ、このプロセスの一環として製品を整合識別するための製品情報をGoogleに提出できます。以下は提供データをGoogleに理解させるいくつかのヒントです。

  • 製品にGTINがあることを確認:製品には、Manufacturer Centerを使用するための固有の国際取引商品番号(GTIN)が必要です。製品にGTINを割り当てる方法については、お住まいの地域のGS1Webサイトをご参照ください。
  • 商品固有IDの再利用禁止:GTINを複数の製品間で利用しないでください。ひとつの製品は、ひとつのGTINに明確に割り当てる必要があります。GTINを再利用すると、市場のカタログデータが古く解釈されたり、整合性が取れなくなったりして混乱を招く可能性があります。無認可の商品固有ID(例えば、破産手続き済みの販売ID等)を使用すると、以前に登録された製品や会社に基づいたIDとして解釈してしまうリスクもあります。
  • カスタム製品の商品固有IDのベストプラクティス:特定の状況(例えば、職人製品、カスタマイズ可能な製品、一点ものの製品等)では、ブランドは、単品管理番号(SKU)または製造番号(MPN)で製品管理することで、製品識別する代替方法が可能です。いずれにしても重要なのは、メーカーが独自性、検証性、世界性という原則を取り入れて、商品固有IDを持つことのメリットを確実に実現することです。

 

小売業者および第三者による販売のためのヒント

小売業者は、Webサイト上で正確な商品固有IDを提供する必要があります。GTINに関する一般的なガイドラインに加えて、Googleは以下を推奨しています。

  • 高品質の製品データを提供:構造化データを製品フィードでGoogleに提出するか、Webサイトに構造化データのマークアップを追加してください。
  • GTINが存在する場合は、GTINを提供:小売業者は、GTINが存在する商品を販売する際には、GTINを提供する必要があります。GTINは製品フィードだけでなく、ページの構造化データの両方に提供することができます。製品にGTINがない場合、小売業者および第三者の販売業者は、製品を識別するためにブランドおよびメーカーの部品番号で代替する必要があります。
  • 有効で固有なGTINを使用:既存のGTINを新製品に再利用しないこと。小売業者は、製品の製造元でもない限り、GTINを捏造したり、独自のGTINをGS1に登録してはいけません。

 

オンラインパブリッシャーのためのヒント

パブリッシャーが製品のレビューや、最新のお買い得情報などのコンテンツを作成する際には、製品を正確に特定することが重要です。これによってユーザーがGoogleで製品検索した際に、それらのレビューを見つけることができます。Googleの推奨は以下です。

  • 正確な製品名の使用:パブリッシャーは、ページに記載されている商品の正確な名前を記載する必要があります。これにより、ユーザーや検索エンジンは、どの製品が参照されているかを正確に理解しやすくなります。
  • 構造化データを使用:製品を評価する際には、GTINを含む構造化データを追加することを推奨します。これにより検索エンジンは、どういう時に検索でページを表示すべきか理解しやすくなります。
  • 有効で固有のGTINを使用:コンテンツにGTINを掲載する目的だけのために、他の製品からGTINを勝手に転載したり、捏造したりしてはいけません。

企業や消費者が製品の真贋や整合性を正確に理解するために、商売における商品固有IDは非常に重要です。これは実世界だけでなくWebやGoogle検索にも当てはまり、製品を正確に理解することで、適切なユーザーに適切な製品を適切なタイミングで表示させることができます。

ご質問やコメントについては、Search Centralヘルプフォーラムにお気軽にご連絡いただくか、その他チャンネルからお問い合わせください。

引用)Search Central Blogより和訳

 
要は以下の方法で商品固有IDをしっかりとGoogleに提示して、という話です。そうすることで検索して表示しやすくなったり、商品接触機会を増やすことに繋がるから、というわけですね。

  • リアルにもオンラインにも商売をする上では商品固有IDの表記が必要で、Googleにもその属性を提供しなさい。
  • 商品固有IDはGTINで。GTINが無ければMPNやSKUで代用することも可能。
  • 商品固有IDはメーカーやブランド、小売店、たとえ商品を売らないメディアでも提供しておくと有効。
  • 提供方法は商品の構造化データマークアップにおける属性や商品フィードを使って。

ぜひ属性入力をしていきましょう

商品を取り扱うことがあるWebサイトは是非属性を提示するようにしておくと良いでしょう。和訳の中で「パブリッシャー」と言っているのは要はメディアのことで、商品名等で検索した場合、掲載している商品レビュー等もコンテンツページとして上位表示されやすくなりますし、ユーザーの目にも触れやすくなるという仕組みです。

商品を売りたいサイトオーナーはもちろんですが、商品を通して知ってもらいたいWebサイトオーナーにもぜひ知っておくべき内容であり、実装すべきですので、まずはGTINの調査と確認から始めてみてはいかがでしょうか。

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