• これまでの検索を改革した要素

これまでの検索を改革した要素

米国現地時間9月6日に公開された検索における25の大きな改革に引き続き、Google検索25周年を記念したThe Keywordからの記事をご紹介します。前回ご案内した「検索の変化を振り返る」は、Googleの具体的機能面の進化の話ですが、今回はGoogle検索において画期的となった5つの機能概念についての話です。

Googleクリアしていった概念

Google検索において、利用者の検索行動や情報提供のバグ等に合わせて変化していかなければならないところは数多くあります。それはただ検索ワードに対して最適解となるWebサイトページを紹介するだけではありません。ある時はハッキングサイトを検索者から遠ざけなければなりませんし、またある時はビジュアルで分かりやすくしなければなりません。検索慣れしてきたユーザーが込み入った検索をしてきた時、ただ検索ワードが一致したページを表示すれば良いわけではありません。Google検索が壁にぶつかった時、それをブレイクスルーした過去5つの概念についてThe Keywordの記事で紹介されていましたので、和訳してご紹介します。
 

昔と今: 検索を改善し続ける5つの方法

検索は決して完璧な形態にはなりません。ここでは、Google検索を構築し、改善するために私たちが行った最大の技術的ブレークスルーをご紹介します。

検索エンジンの構築には多くの要素が必要です。ユーザーが質問を入力すると、それに一致する検索結果が表示されるという単純な仕組みに見えますが、私たちは今日のGoogleを作り上げるために、多くの深い技術的課題に取り組んできました。
そして現実は、検索は決して完璧にはならない、ということです。インターネットと世界は常に変化しているのですから。
そこで、Google検索を構築し改善する中で、私たちが成し遂げた最大の技術的ブレークスルーをいくつか振り返ってみましょう。
 

1.質の高い検索結果の提供

Google検索では、クエリに関連する情報だけでなく、役に立ちそうな情報や信頼できそうな情報に基づいて情報をランク付けすることが重要です。この洞察心が、最初からGoogleを特別なものにしてくれています:GoogleのPageRankアルゴリズムは、ページ上の単語が一致しているかどうかを考慮するだけではありません。GoogleのPageRankアルゴリズムは、ページ上の単語が一致しているかどうかを考慮するだけではありませんでした。どのページが重要であるか、または権威があるかについての手がかりとして、サイトがどのようにリンク構造を成しているかを見ていたのです。
ウェブが進化し、テクノロジーが向上するにつれ、私たちは長年に渡り技術力を適応させてきました。例えば、フェイクニュースの増加に伴い、陰謀論や医療誤報のような信頼性の低いコンテンツの影響を受けやすいトピックを理解できるような方法を開発し、そのような場合にランキングの権威性を高めるようにしています。

私たちは毎年何十万もの品質評価を行うことで、Googleは自分たちが課した高い品質基準をクリアしていると分かっています。有益な結果を提供し続けるために、コアアップデートと呼ばれるシステムの幅広いアップデートや、ヘルプフルコンテンツアップデートのようなより専門的なアップデートを定期的に行っています。
情報品質というものには、進化し続け、斬新なアプローチを必要とする側面もあります。例えば“空白のデータ”とも呼ばれる情報格差は、質の高い情報が入手できない可能性のある既知の課題のひとつです。私たちは、トピックが急速に進化しているときや、結果の質に高い確信が持てない時に通知を表示する方法を考え出し、検索者がより精査して求める結果に近づくように警告しています。また、情報リテラシーを高めるためのツールにも投資し、人々が情報源を確認し、文脈を理解し、検索結果を評価できるようにしています。


 

2.意味を読み解く

検索者のクエリの背景にある意味を理解すること、ウェブ上にあるドキュメントを理解すること、の両方における情報理解は、長年に渡りGoogleにとって重要な分野でした。初期の頃は、Googleのシステムは単純な単語のマッチングに基づいて構築されていました。しかし、その中でスペルのようなものが本当に重要になりました。当時は、検索スペルが間違っていても、その単語のスペルが間違っているページしか見つけることができなかったのです。そこでGoogleは、この課題に取り組むため、Google検索で最初の機械学習システムを構築しました。
何年もかけて、私たちのシステムはより洗練され、同義語や単語の文脈をよりよく理解するようになりました。ナレッジグラフのような画期的な技術により、私たちは世界の人々、場所、物事が互いにどのように関連しているかを理解することができるようになりました。例えば、話題の新作映画を検索すると、キャストや上映時間、近くの映画館やチケット購入リンクが表示されます。

Google Researchチームによって開発されたBERTのような大規模言語モデルは、自然言語クエリの解読やウェブドキュメントの理解において大きな飛躍をもたらし、世界中で使用されている言語間でより適切な結果を提供できるようになりました。このようなモデルは、ある言語から得た教訓を他の言語に適用することができるため、より多くの検索言語でより良い結果を返すことができます。また、Google翻訳のようなツールを構築し、人々が世界の情報をより多く理解できるよう、言語の障壁を取り除く手助けをしています。

最新の生成系AI技術と大規模言語モデルは、検索を新しい世界に変え、新しいタイプの質問を解き放ち、情報整理の方法を変えるのに役立つでしょう。Googleは現在、Search Labsを通じて検索体験に生成AIを適用する実験を行っており、その可能性を追求すべく、検索体験を急速更新しています。
 

3.画像、動画、その他を理解する

世界にはテキスト以外の情報も多く存在しており、検索ボックスに単語を入力するだけでなく、他の様々な方法で検索することができます。
自然言語処理(NLP)の最新の技術を応用して、2008年に音声検索機能を開始、モバイルでの検索をより自然なものにしました。
2015年には、コンピュータの視覚処理機能の進歩により、Lensで見たものを検索できるようになりました。Googleは、携帯電話のカメラ機能を、周りの世界を探索し検索できる機能へと変えました。
そして昨年Googleはマルチサーチを開始し、視覚的検索にテキストも追加できるようになりました。気に入ったソファの写真を撮りそこに“椅子”という単語を追加すると、Googleはその画像と単語を合わせ、リビングのコーディネイトに合う類似品を表示します。
また、AIの飛躍的な進歩により、動画の意味を理解し、重要な瞬間を自動的に識別できるようになりました。家のリフォームのチュートリアルでそのファーストステップの内容を探している場合でも、ハイライトした短編動画で試合の決勝点を決めた瞬間のシュートを探している場合でも、探しているものに辿り着くことができるようになりました。


 

4.スパムの発見と阻止

迷惑メールフォルダを見たことがある人なら、迷惑メールが受信トレイに入らないようにするための技術力がいかに高いかお分かりになるでしょう。検索においても、同じようにスパムと戦うための高度なシステムを構築しています。Googleによる高度な保護がなければ、検索結果は全く無関係な情報やフィッシングの横行、マルウェアへのリンクで溢れることになってしまうでしょう。
私たちは常時新しい技術を開発し、ランキングシステムをアップデートすることで、スパム対策を行っています。しかし、スパムもまた適応し進化するため、私たちのチームは常に注意を払っているのです。
近年では、AIを駆使した新しい技術をスパム検知に応用し、検索結果を99%以上スパムのない状態に保っています。これは私たちにとって依然として大きな投資分野であり、皆さんが情報を求めてGoogleを訪れる限り、スパマーはGoogleの網目を搔い潜って攻撃しようとするでしょう。


 

5.検索をより安全に

長年に渡ってGoogleは、情報へのアクセスを最大化する一方で、安全で管理しやすい状態を維持できるようにするという原則への確固たる保証をしてきました。私たちは、人々が合法的な表現の範囲内で情報を見つけられるよう支援する一方で、意図せず閲覧してしまう低品質や有害なコンテンツが表示されないようにする努力をしています。
Googleの検索結果から機密性の高い個人情報を削除できるようポリシー範疇を拡大したり、安全性と包括性を念頭にランキングシステムを改善したりすることを通じて、これに取り組んできました。
例えば、検索上位から不要な露骨なコンテンツが表示されるのを防ぐための改善や、デフォルトで露骨な画像をぼかすためのアップデート、搾取的な手法を使用するサイトのリーチを制限するためのランキング改善などに取り組んできました。また、18歳未満の人が自分の画像を検索結果から削除できるようにポリシーを更新し、検索結果に自分の個人情報がどのように表示されるかを簡単に管理できるResults about youなどの新しいツールも発表しました。

情報を得るために何十億人もの人々がGoogleを利用している以上、Googleには常に取り組むべきことや助けるべき課題があります。だからこそGoogleは日々検索を良くするために邁進しています。

引用)The Keywordより和訳

 

いかがでしたでしょうか。
Googleは良質な検索結果の提供、検索とサイトへの深層理解、テキスト以外の理解、スパム対策、安全性の5つの視点において、検索機能を磨き続けているというわけですね。

Googleファンを作るための努力

今回この記事がアップされているThe Keywordは一般ユーザーが見るのブログではないので、今回の記事もSEOに携わる専門家向けの建て付けのはずです。しかし内容の対象読者は一般ユーザーのような…今さら私たちに言うほどの内容ではないと思うのですが…。しかしながら、SEOに携わる人に対して改めてGoogle検索の想いや遍歴、思想を理解してもらうことでGoogleファンになってもらい、読者ひとりひとりがエバンジェリストとなって世界中に広まることを期待しているのだと思います。

ぜひ皆さまにおきましても、誰かと話す時には「Googleは検索結果を出すだけでなく、検索者やサイトコンテンツの意味理解、文章以外の理解まで精度を上げているんだよ。そして、検索者が詐欺やウイルスに遭わないように安全に運用をしているんだよ」と啓蒙するようにしていきましょう(笑)。

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