「今年こそSEOの勉強を始めます!そこで、何から見ていけば良いでしょうか?」というご質問を結構受けます。聞く人によっては「何から見ていけば良いか、って聞いてくる段階でセンス無い」とか「依存心が強い」とか思うかもしれませんが、私はSEOの勉強を始めると言われるだけで嬉しいので、ちゃんと答えています。そこで、このブログにも勉強を始める人向けにメモしておきたいと思います。
勉強方法は大きく2通り
私はよく「自分でWebサイトを構築できる人であっても、SEOの勉強を始めて、常時新しい情報を追っていけるくらい理解できるまで2年かかる」という言い方をしています。それくらい勉強することが多いと思います。Googleの基本的な考え方を理解し、あるべきWebサイトを理解し、ユーザー検索心理を掴むコツを学び、細かなテクニックを覚えていかなければなりません。しかも、常に新しい情報や更新情報、Google(アルゴリズムやSearch Console、構造化データ、等々)の仕様変更が生じますので、ひとつのことを理解するにも「そもそもの考え」「その後のアップデート背景」「今の仕様」まで知らないと頭に入りません。
そこで、勉強方法として2つのアプローチが考えられます。
- イチから長期的に本を読むように勉強することで、根本や引き出しの数を増やしていく。
- 場面毎にフットワーク良く活用できるよう都度勉強する。
1.イチから長期的に本を読むように勉強するなら、絶対にGoogleの「SEOスターターガイド」ですね。Googleが公式且つリアルタイムに案内しているドキュメントですし、このページからどんどん深堀りするように情報が広がっていっていますので、ただひたすらこのページから読み進めればそれで終了です(笑)。もちろんリンクを辿って隅々まで読む必要があります。
他に私が良く言う方法として、SEOを知りたければ「SEOとは」で検索する方法です。「SEOとは」で検索し、検索結果1ページ目のWebページを全て読む方法です。そしてその中で分からなかった単語をまたGoogleで「○○とは」で検索していくという方法です。これを進めていくと何より自分自身が検索慣れしますし、どうやって検索すると欲しい情報にたどり着けるか身に付きますし、検索心理変容も身をもって体験できます。ただ、間違った情報もあるので検索結果に出てくるWebサイトページを1つしか読まない、というのはやめたほうが良いでしょう。
ちなみに私は「SEO対策」という言い方をしているWebサイトページは読みません。この書き方には「検索エンジンに対する策」というか、悪への敵対的言い方が含まれており、SEO権威の人はこういう言い方をしないからです。ですのでこの言い方をしている時点で、理解や認識が足りないというか…高いレベル感ではなさそうというか…健全なイメージが無いので読みません。
2.場面毎に、というのは、結局人間「知りたい時が覚え時」なわけで、日々知識を取り入れたところでそれをすぐにアウトプットできる再生能力はなかなか身に付きません。ですので、ちょっとでも分からなかった単語があったらすぐに調べる方法です。
この調べ方で最も適切な調べ方は、Googleの公式であるSearch Consoleヘルプに分からない単語を入力して調べる方法ですね。Google公式ですので確実です。同じことですが、Google検索で不通に「(知らない単語)△site:support.google.com/webmasters/」という検索のやり方もありますが、まぁ同じですね。
他にも知らない単語をTwitter内で検索するとGoogle公式アカウント以外にも一般の人の解釈まで分かったりしますし、リアルタイムに解釈している人のツイートも発見できたりします。ただし一般の人の解釈は間違っていることもありますので注意が必要です。
自分でWebサイトを運用するのが手っ取り早い
ここまでお話するとご理解いただけると思いますが、SEOは結局「知る」だけでは意味がありません。「言われたら分かる」も意味がないのです。実践したり、気付けたり、進言したり、アウトプットに繋がらなければ結局意味が無いんです。つまり、録画だけでなく再生までする力が求められます。実践力ですね。
そう考えると、検索ユーザーの心理を分析したり、PDCAを回す意味でも、自分でWebサイトを運用するのが一番の近道なんですよね。私も「特集コーナー」等で基礎知識を紹介したりしていますが、思い返せば、実際に自分でやってみて身体で理解したことが最も飛躍的にSEOが身に付いた時期だったと思います。
SEOを勉強したい動機にも寄りますが、おそらく「知りたい」だけではなく、何かに活かしたいから勉強したいと思ったはずです。ですので、最も早くSEOを身に付けたいと思ったら、まずはブログでもなんでも良いので、何か施策キーワードを考えてコンテンツを作ってみることから初めてみてはいかがでしょうか。