• にわかに噂になっている4点

にわかに噂になっている4点

このブログでも過去に紹介はしているのですが、特にネタもないので「にわかに噂になっている4点」と称し、今さら聞けない系の話をご紹介したいと思います。結構いまだに(というよりもずっと)聞かれるので、定期的には触れなきゃいけない噂なのかな、とも思います。というわけでざっくり4つご紹介します。

titleタグとh1タグってどう違うの?

見出しタグの設定について」でも触れていましたが、サイト構築時のデザインテンプレートを考える上で、titleタグとは別にh1タグの置き場所に困り「そもそもtitleタグとh1タグってどう違うんですか?」と質問を受けることは多いです。おそらくリニューアルのタイミングでデザイナーやコーダーが毎回ぶつかるので、この手の質問は尽きないのだと思います。

そのうえで、再度ご紹介しますとtitleタグとh1タグの概念は以下のような違いがあります。

  • titleタグ:サイト未訪問者に対してページ主旨を伝える題目
  • h1タグ:既にサイトに訪問している人に対してページ主旨を伝える題目

 
この「既にサイトに入っているか否か」で違いがあります。つまり、h1タグは当該サイトのことを知ってくれている人なので、自分のサイト都合でコピーを作っていけますが、titleタグは自分のサイトを知らない人向けなので、誰でも読んで理解できる言葉選びをしなければなりません。こういう違いを理解すると、色々と表現の幅は広がりますよね。是非、誰でも理解できる内容を前提にh1タグでデザインもコピーも表現を遊んでみてはいかがでしょうか。

パンくずの最後のページとなる部分もアンカーテキストにする

これも意外と質問を受けます。どういうことかと申し上げますと、以下の2点についてどちらが正しいかという内容です。どちらも同じ「ベースボールキャップ」のページですが、②のほうはその対象ページ自体もアンカーテキスト化されていて、対象ページURLにリンクされています。

パンくず①②パターン
 
これ、どちらが正しいと思いますか?
正解は…どちらも間違っていません。構文的にはどちらも正常です。ちなみに、②の方はリンクが多いからといって、対象ページのページランクが高まるわけではありませんし、①と違いはほぼ無いです。ユーザーにとってはどちらの方が使いやすいかに合わせて作成すると良いでしょう(でも、一般的には①の方が多いですよね)。

外部リンクは効果が無い

これも様々な憶測や誤解を招いていますが、「外部リンクは効果が無い」という言い方の背景には、「以前は有料リンク等のブラックなやり方でも検索順位上昇に寄与していたが、今ではそういうやり方では検索順位上昇しない」という意味が隠れているかと思います。ここでいくつか先入観がありますが、「外部リンク≠有料リンク(不自然リンク)」ではありません。自分のサイト外からのリンクは全て外部リンクです。ですので、「外部リンク≠ブラック」というイメージをまずやめましょう。そして「効果≠検索順位上昇」というのも短絡的すぎます。効果には色々な効果があります。外部リンクを辿ることで、Googleはより権威的なWebサイトの発見に繋がったり、wwwの連携の仕組みを分析できたり、各サイトページの意味を理解出来たりします。そういう効果によって、Googleは検索クエリに対して、どんなWebサイトページの種類を紹介するのが良いか判断できるようになるので、結果的に検索結果画面が最適になり、検索ユーザーと自分のサイトとのマッチ度が高まることだってあります。

こういうことを踏まえますと、Googleは外部リンクを色々な評価材料として扱っており、Webサイトの種類や集合体の解釈、権威的なWebサイトの発見、ニューラルマッチングというAIの精度向上等、外部リンクは様々なGoogleの判断材料や評価軸の決定に役立っています。そして、それを悪用して逆に効果に繋げようと思っても、なかなかGoogleのチェック網を掻い潜ったリンクプログラムは作成できませんので、普通に外部リンクを受けやすいコンテンツを作成していった方が近道だと思います。

Googleの意図と検索結果から推察できる意図が違う

GoogleやGoogle検索クローラー、ランキングアルゴリズムをついつい擬人化して話したくなるものですが、よく「Googleの講釈の意図と、実際の検索画面から考えられるGoogleの意図が違っている」という意見を聞きます。そして、さも「Googleは分かっていない」「Googleは言っていることが違う」みたいな言い方をする人がいますが、Googleは世界スタンダードとなるアルゴリズムを常時開発しており、そのアルゴリズムの開発理念を一般的に公表しています。また、いちいち世界全体における日本の検索市場の、しかもその中の1クエリなんて、Googleが捉えている全体の0.000…何パーセント程度かと思います。にも関わらず、ローカルの1クエリを取り沙汰して「Googleは分かっていない」と言っても…ねぇ、って感じですよね。
Googleは「○○という理念や考え、概念からこのアルゴリズムによって検索クエリ全体の〇%程度に影響する」みたいな言い方で公表したりツイートしたりしていますが、もちろん全体最適を考えてのアルゴリズムですので、その歪みで多少ムラはできてしまいます(多少とは限りませんが)。ムラというのは、あるアルゴリズムを導入することで、従来の様々なアルゴリズムとの相性をデバッグしているものの、一部でGoogleが意図していない(品質が低下してしまうような)検索結果画面を表示してしまう現象です。ムラとは、私が勝手に言っているだけですが、都合が良い言葉ですので結構使っています。まぁ、Googleの講釈の意図と検索結果から推察できる意図が違うと思うなら、それはそのうち一致するようになると思いますし、どうしても物申したいと思うなら、Googleに検索結果をフィードバックすると良いでしょう。Google側もよくフィードバックしてくれと言っています。

都市伝説的な話は尽きない

こんな感じで、巷には色々なSEOの噂やデマ、都市伝説があるかと思います。こういった内容を頭ごなしに否定したり、鼻で笑ったりするSEOコンサルタントもいます。でも、私は極力こういう質問と向き合っていきたいと思います。いつだって業界を衰退させるのは「にわか嫌いなマニア」です。だからそうならないように、どんどんにわかSEO好きが増えて、SEOを意識する市場が大きくなり、全体的にSEOのエコシステムが最適化されたら良いなと思っています、本当に。

これからもたまにこういうTipsは記事化していきたいと思いますので、今後もこのブログを要CHECKでお願いします(笑)。

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