パンダに期待すること

SEO Japanブログ「SMX Advanced 2015-パンダアップデートの予告あり!」を拝読しまして、「やっぱりパンダは手動か…」という気持ちと「おっ、いよいよか」という気持ちが入り混じりつつ、「こんな状態が淘汰されてくると良いなぁ」と私が思う例をご紹介させていただければと思います。

交差する

ふわふわ

各アップデートの位置づけ

そもそもパンダ・アップデートとクオリティ・アップデートとドアウェイページ・アップデートの違いが微妙な印象もありますし、交錯すると思いますので、おさらい含め簡単に解説いたします。

パンダ・アップデート

品質の悪いサイト(低品質・重複)の評価を下げるアルゴリズムの更新。

ドアウェイ・アップデート

誘導ページ(各ページで一部の単語だけを入れ替えてあり、ページはそれぞれのキーワード検索で上位表示するように設計されているが、アクセスは最終的には同じページに行く)の評価を下げるアルゴリズムの更新。

クオリティ・アップデート

パンダのように対象サイトを捕捉するものではなく、全体を通して品質を評価する根本アルゴリズムの更新。

 
こんな感じだと思います。そうなってくると、微妙に低評価要因がどのアップデートによるものか分からないケースとかもあると思うのですが…まぁ、要はあざとくアルゴリズムだけ見た低品質コンテンツを作るなってことですよね(笑)。

クオリティのアルゴリズム

ふわふわ

こんな”あざとさ”は嫌だ

その上で、私が思う次回のパンダ・アップデートで淘汰されてほしい要件をご紹介させていただきます。実際に企業様からは「こんな感じでやりたいんだけどどう思う?」というご相談も多いのですが、私は個人的に反対するパターンのやつです。

1,2フィニッシュを狙いたい

これ、いまだに結構多いご相談です。
今あるブランドサイトとは別切り口で新たにブランドサイトを立ち上げることで、同じ施策キーワードで1位,2位を奪取したい、という施策です。
「運営元は同じのため、施策キーワードの種類によってはQDD(Query Deserves Diversity)が働き、10位以内に同じような切り口のサイトを紹介することはないですよ。」と言うと「ここのサイト(企業)は出来ているじゃないか」というお話もいただきます。
しかし、そのキーワードはニッチだったり、正確にQDDが機能していなかったりするケースだと思いますし、実際にその手法が中長期的に成功するとは思えません。正直私もGoogle側の発言通り「その工数を1つのサイトに集中させ、より強固なサイトにすべきじゃないか」と思いますし、アルゴリズムのアップデートによって左右される、極めて不安定なやり方だと思います。

実際、そういうSERPsになっている(商業)キーワードがあることも問題なのですが、これはドアウェイページ扱いにならずとも”あざとい”という理由で何とかならんかなぁと思ってしまいます。

1,2フィニッシュ

アンカーテキストのキーワード含有乱用

これは一部のクエリの上位サイトに見受けられますが、要は「東京都の賃貸」「千葉の賃貸」「埼玉の賃貸」とかでフッターから各ディレクトリページに内部リンクしているやつです(分かりやすく例として紹介しておりますので、必ずしも「賃貸」って入っているこのサイトが…っていう話ではありません)。
内部リンクやそのアンカーテキストは重要なのですが、ユーザーとして見た時に「賃貸ってのは分かってるよ」という不快感があるにも関わらず、やっぱり検索順位に寄与してしまうパターンです。そのせいで2位以下のサイト(企業)から「うちも同じことをしたい」というご相談が後を絶ちません。

こういった施策も”今日は”良いかもしれませんが”明日は”どうなるか分かりません。でも、「1年前からこれでこのサイトは成功している」と言われてしまうと…私も言いづらくなってしまいます。

これもドアウェイページを誘発しやすい形態になりそうですが、そもそも「この修正によって何位くらい上がるか」とか「このあざといやり方をするといつ頃低評価になるか」とかいうご相談は、私の立場的に結構しんどいです(笑)。SEOを短期施策的に捉えてしまってるが故の悪い例だと思います。ですので私は笑いながら「なんかこういう施策って気持ち悪くないですか?」という言い方でごまかしています。

ふわふわ

SEOはビジネスなのか

プロモーションビジネスとしてSEOを捉えてしまうと、ROIや短期回収がついてまわるため、「他もこういうことして良い結果が出ているなら真似よう」という心理が働くことは否めないと思います。しかしながら、その結果あざといやり方を模倣してしまうようだったら、そもそもビジネスチックな対策は求めない方が良いのかもしれません。

私が個人的に思うには「SEOに強い会社がサイト制作を行い、運用費の中にSEO施策の追及が含有している契約」という形が一番なのではないかなぁ、ということです。それが何かしらの理由で難しい場合のみ、コンサルティング的に(月額固定)契約を進めていくことが良いのかもしれません。

とはいっても、私もSEOの末席に身を置いている立場ですので、まだまだこのジレンマは続きますね(笑)。