• コンテンツと被リンクの相関性を考える

コンテンツと被リンクの相関性を考える

いまだに「被リンクを受けるによって何ヶ月くらいで順位寄与しますか?」というご質問を頂きます。「急いで検索順位を上げたい?」でも触れましたし、「外部リンクの集め方が分からない」でも触れました通り、外部リンクはコンテンツ強化によって得た結果論にすぎないため、さらに検索結果画面における競合やキーワード、該当サイトの規模等、様々な要因が含まれるため、なかなかご回答できません。それでも面倒なので、適当に「半年くらいじゃないですか?」と答えてしまう私もいるのですが…(笑)。

そこで、今一度コンテンツとリンクの相関性についてご紹介したいと思います。

思いっ切り

強引なSEOと自然なSEO

図を用意してみました。
サイト内部におけるコンテンツの作り方と対する外部リンク、サイト所有者目線と対するユーザー目線、という4軸でマッピングしております。
➀から以下ご説明します。

コンテンツとリンク

➀コンテンツが自己満

よくあるパターンとして、最初からSEOを考えて情報設計していないためとか、まずは自社サービスを知ってもらうためとか等の理由で、ひたすら自分のサービスを紹介するコンテンツ設計になります。簡単に言ってしまえばひたすら自己紹介をしている感じですよね。その上で、後からSEOを考えだすようになり、テーマ性を担保していかなければならないので、施策キーワードから想起される一般的認知度の高い汎用的なコンテンツを入れ込んでいったりします。

もちろんサイト構造云々の前に、そこにある情報は一般論と自己紹介コンテンツです。当然、誰もそのサイトを楽しんで読みません。必要にかられた時のみ、潜在顧客が見るだけだと思います。結果、リンク紹介してくれるようなサイト(人)は限られてしまうのです。

➁有料リンクで補う

リンク紹介されないものだから、SEO寄与を目論んで有料リンクを行います。外部リンクはアルゴリズムに強いシグナルを送ってくれますので、検索順位は上がります。でも、コンテンツ状況や(有料リンクを行う程度のサイトのため)サイト構造等により評価としては伸び悩み、結果的に検索順位が安定しなかったりします。結果、順次有料リンクを増やし、手動対応に捕捉されたり、コストが嵩んだりします。

正直、私が見る限り、ほとんどの企業サイトはこの➀と➁で成立しているSEO施策です。

➂知りたいであろう情報を紹介

決して➀が悪いわけではありません。自己紹介は絶対的に必要ですし、サービスを知ってもらうために機能しているサイトですから当然です。一般的な情報だって知りたいユーザーもいるかもしれません。しかしながら、ユーザーが本当に疑問に思っていたりすることについても考えるべきだと思います。当事者では思いもつかない場合は、周りの意見に耳を傾けることも重要です。

例えば、単純にサービスを紹介するにしても「一般的にはこういうサービスの種類があります。で、当社はその中のこのパターンです。」と伝えてあげた方がユーザーには分かりやすいと思います。他にも「意外と知らないかもしれませんが、○○と△△はこういう違いがあるので注意してください」等や、「サービス会社を選ぶ時はこういう点に注意して検討すると良いですよ。」等も親切で受け入れられやすいコンテンツかもしれません。

もちろん、WEBというよりも、どこよりも良いサービスを提供できている自負があるからこそ書けるコンテンツかもしれませんし、逆に言えば自負できるコンテンツ作りから事業を見直すなんてこともあるかもしれません。また、サイト運営におけるガバナンスやコンプライアンス上、避けなければならない単語や言い回しもあるかもしれません。
でも、真剣にSEOに取り組むのであれば、表現のしかたも一般的な頻出文言に合わせる必要もあるのです。一般的な頻出文言に合わせる必要がないのが、いわゆる”ブランド”というものなのかもしれませんし、”ブランド”があればSEOで広くリーチすることを考えなくても良いのかもしれません。まぁ、この辺のSEO対ブランドについては、私なりの持論もあるので、どこかの機会で改めてご紹介します。

➃自然な被リンクを受ける

➂のようなコンテンツを構築できるようになれば、後はユーザーが判断してくれるはずです。テキストだけでなく面白い表現のしかたや、困っている人の助けになりそうなコンテンツであれば、どこかで誰かが紹介してくれるはずです。もちろん時間はかかります。人の目に触れるまでの時間と、信用され推薦されるまでの時間がありますから。

だから被リンクは結果論なのです。長いこと高い検索順位をキープしているサイトページはやはり被リンク数も多いですし、コンテンツも分かりやすかったりします。そこにはコンテンツと被リンクの相関性と因果関係があることは確かです。そして、検索順位においても評価されるわけです。いまだにGoogle側は「良いコンテンツはリンクが増えるから検索順位に寄与する」と言います。検索順位に大きく寄与するのは確かに外部リンクかもしれませんが、そこには確かな因果関係があるのです。

コンテンツとリンクのループ

いつやるの?

いかがでしょうか?当たり前の話ですが、こうして書いてみると、➀➁のパターンか、➂➃のパターンかで大きく分かれると思います。最近では惜しくも➂➁のパターンも増えてきていますが…(笑)

確かに当然の話であり、この話をするとほとんどの方が理解しているのも分かります。「そうは言っても短期でやらなきゃいけないからさぁ」というお声も死ぬほど頂戴しています(笑)。でも、短期で短期で、と言いながら3年経っているケースもあると思います。「最初からやっておけば!…やれたじゃん!」という風にならないためにも、”思い立ったが吉日”ということでぜひいかがでしょうか。

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