Googleは日々細かいアップデートを繰り返しています。そえはいちいち発表していられないですし、何年も前から比べると、あらゆるコードネーム(パンダ、ペンギン、ベニス、カフェイン等々…)のランキングシステムもコアアルゴリズムに吸収されています。まぁどんどんブラックボックスになっている印象ですよね。でも、それは正しい方法だと思いますし、方向性としては(あざといブラックハットSEOを誘発しないという見地からも)良いほうに向かっていると思います。そんな中、「コアアルゴリズム後も大きな変動を感じます。下がってまた上がったりしている状況について何か発表や情報はないでしょうか?」という意味合いの𝕏のポストがありました。そしてこれにリプライする形で、Googleが回答していましたのでご紹介したいと思います。既にある程度周知の話ですが、結構具体的にGoogleの中の人が述べたのは珍しいと思いますので、ご参考にご覧ください。
Googleからのポストの内容
まずは、前述の質問に対する、Googleからの以下の内容をご覧ください。
This is covered on our long-standing page about core updates: https://t.co/Jsq1P236ff
"We're constantly making updates to our search algorithms, including smaller core updates. We don't announce all of these because they're generally not widely noticeable. Still, when released,…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 9, 2024
https://developers.google.com/search/updates/core-updates
“Googleでは常に検索エンジンのアルゴリズムを更新しており、その更新には小規模なコアアップデートも含まれます。一般的に、小規模なコアアップデートは重要な変更を含んでおらず、そのようなコアアップデートのすべてがアナウンスされるわけではありません。それでも、コンテンツの改善が見られれば、小規模なコアアップデートがリリースされたときにサイトの掲載順位が回復する可能性はあります。”
Googleには、様々なコアランキングシステムやその他ランキングシステムがあります。これらは定期的に更新されています。また、Webにおける情報自体も絶えず変化しているため、新しい情報も処理しています。
ですのでGoogleが行うランキングシステムのアップデートを全て通知するとしたら、このようになります。
はい、午後1:14 – システム112を更新しました。
はい、午後2:26 – システム34を更新しました。
はい、午後5:02 – システム76を更新しました。
年間約5,000件のアップデートを行っているので、このようになるのです。詳細はこちらに記載されています:
https://google.com/search/howsearchworks/how-search-works/rigorous-testing/
さらに、こんなことも発表することになります。
はい、午後12:45 – Web内の情報が変更されたため、検索結果が多少変更されました。
はい、午後12:46 – Web内の情報が変更されたため、検索結果が多少変更されました。
はい、午後12:47 – Web内の情報が変更されたため、検索結果が多少変更されました。
すでに導入されている既存のシステムであっても、動作方法自体が更新されていなくとも、処理する情報は一定ではなく、常に変化しているからです。
この種の“アップデートしました”という通知は、サイト運用者の皆様にとってあまり役に立たないと思います。この種のアップデートには“どうすれば良いか”という注意点がありません。そのため、Googleは、考慮すべき点があるか、広く注視したほうが良いと思われるアップデートにのみ焦点絞って公表しています。この過去のブログ投稿では、これについてさらに詳しく説明しています:
https://blog.google/products/search/how-we-update-search-improve-results/
引用)@searchliaisonより和訳
Google側が伝えたい内容を要約すると以下です。
- Googleは検索結果の精度を高めるため、年間5,000回にも及ぶランキングシステムのアップデートを繰り返している
- そのうちのほとんどが特筆する程のアップデートではない
- さらにGoogle側のアップデートだけでなく、インターネット内の情報もアップデートされているため、それに合わせてランキングも変わる仕組みになっている
- 広く影響しそうで、注視してほしい時は発表するようにしている
つまり、いちいち公表していられないよ、というわけですね。拡大解釈すれば、より良いコンテンツページの出現があっても、それより優れたコンテンツページになるよう常にブラッシュアップし、コンテンツの有用性や使い勝手が良ければ、(Googleのアップデートは評価の精度を上げるためにあるので)上位維持できるはず、というわけですね。
1ページ入魂のコンテンツを
誰にも負けない専門性、抜け漏れの無い情報力、客観性と科学(証拠)性、調査分析力、を持った渾身の1ページを作ったら、その情報を常に最新に変えていくくらいの心構えが必要ですね。「キーワードをとにかくたくさん拾いたい」からという理由でやたらめったらに新規ページを作る人もいますが、私はリライトと新規は半々で工数を割くべきだと考えています。もしくは定期的に全記事を見直すスキームを入れると良いと思います。
リライトをすることで、過去ページの統廃合ができたり情報の精度や最新性を高めることができたりします。でも実はそれだけではなく、そういうリライト活動をすることで、新規ページのライティング時における自分自身への品質ハードルが高まり、常に高品質な記事を作り続ける心構えも備わるようになるのです。
私も定期的にプレイヤーとしてライティングしていますが、何周も何周もし、今はキーワードを考えずテーマを頼みに書くようになっています(笑)。そして、公開後の表示クエリや流入クエリに合わせて調整していくようになりました。そっちの方が型にハマらずライティングしやすいんですよね。皆様もぜひお試しください。