外部リンクにおける注意点として、Googleウェブマスター向け公式ブログで記事キャンペーンのリンクについて記載されていたのでご紹介します。意図せずリンクプログラムに抵触したなんてことにならないための注意事項ですね。
どういうこと?
よく、他サイトの元記事を被せる形で記事を配信しているサイトがあったりします。Yahoo!ニュースなんて良い例かもしれません。こういった内容がいけないわけではないのですが、こういった形態を取ることで大量の被リンクを受け、検索順位の上昇を狙うのであれば、それはリンクプログラムに関するガイドライン違反であるということです。
- 大量のキーワードを含んだリンクが、記事の中で乱用されている
- 記事が大量のサイトに公開されている、または少数の大規模サイトに大量の記事が公開されている
- 対象分野の知識が乏しい人に記事を書かせている
- 複数の記事で同じかよく似たコンテンツを使用している、またはサイトに掲載されている記事の内容を完全に複製している(このような場合は、rel=”nofollow”に加えてrel=”canonical”を使用することを推奨しています)
寄稿する側だけでなくされる側も対象
そして、こうしたガイドライン違反が見つかった場合、その手動対策(≒ペナルティ)対象は寄稿された側のサイト(配信サイト)にも及ぶとのことです。
つまり、元記事サイト側の行為に関しても配信サイトはその責任を負う必要があります。ですので、外部リンク操作を手助けしたことになっていないか、アンカーテキスト(にキーワードが詰め込まれすぎていないか)に注意するだけでなく、リンクにはrel=”nofollow”が設定されているかまで確認しておくと良いでしょう。さらに、レピュテーションやサイテーション等にも影響を及ぼさないよう、配信元のサイト像と記事内容に乖離が無いか、意味のある記事なのか等も確認し、不安を感じるのであればrel=”canonical”を設定しておくと良いかもしれません。
まぁ、rel=”canonical”を入れるくらいなのであれば、そもそも元記事へリンク紹介しても同じでしょうし、それであれば配信サイト自身の手で記事化した方が良いかもしれません。インターネットにおいてもマスメディアと同様に、配信サイト側がしっかりと何を誰に伝えたいのかを見据え、考えながら公開していかなければメディアとは呼べないのでしょうね。Googleは以下のようにも説いています。
実はコメントだって同じこと
今回のGoogleウェブマスター向け公式ブログでは、元記事の配信サイトにおける例を中心に紹介していましたが、何も寄稿やゲスト投稿等だけが対象ではありません。例えばブログ。既にGoogleのアルゴリズムはコメント欄の内容も品質管理のシグナル対象として捉えています。ですので、コメントを受け付けているブログやサイトに関しても同じことが言えるわけです。
実際、スパムコメントとしてリンクの詰まった文章が書きこまれたりするケースも多々あります。こうしたものでも運用サイト側は気を付けなければならないので常時注意するようにしましょう。だからといって運用元による承認制のコメント欄も活性化しないので、(面倒ではありますが)注意事項を記載しながらリアルタイムでパトロール&排除していく手法が望ましいとは思います。
とにかく、エンドユーザーとの接点を持つサイトを保有しているならば、配信の際まで細心の注意を払って運用しましょう。